2016年5月5日(木)
メリーランド州ボルチモア: 今週行なわれた、小児科医学会の2016年次総会で発表されたデータによると、ワシントン州で成人による大麻の使用と大麻の販売が合法化されたことにより、10代の国民の間で大麻の使用が増加することはないという。
米国とカナダの国際研究チームは、ワシントン州における大麻合法化直前直後の数年間に、若者による自己申告の大麻入手能力について評価。10代の若者が自覚する大麻を入手する能力に変化がなかったと報告した。
結論では、「成人による嗜好用大麻の合法化によって若者による大麻の入手が増加するのではないかという懸念に反して、州全体の若年者衛生調査(Healthy Youth Survey)データではそのことが否定された」とされた。
この結果は、ワシントン州立公共政策研究所(Washington State Institute of Public Policy)が昨年秋に公表した調査結果に類似するもの。同調査では、2002年から2012年の間、大麻の入手が困難になったと回答した中学生は増加しており、若者による大麻の使用はわずかに落ちたと報告されている。
過去、医療大麻合法化の影響に関して評価した研究では、大麻法の自由化により結果的に未成年者の大麻使用が増加するという証拠は判明しなかった。
最近では、『現代精神医学オピニオン』(Current Opinion in Psychiatry)誌で公表されたレビューにおいて、「医療および嗜好を目的とした大麻使用を支持する政策によって、若者の使用が増加するという証拠はなかった」と結論されている。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の要約 "Adolescents' ease of access to marijuana before and after legalization of marijuana in Washington state" は、以下のサイトに掲載されています。
http://www.abstracts2view.com/pas/view.php?nu=PAS16L1_2690.3
Source: NORML NEWS
Study: Marijuana Legalization Not Associated With Greater Teen Access
翻訳:なみ
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