2014年11月13日(木)
コロラド州オーロラ: 『米国消化器病学ジャーナル』(The American Journal of Gastroenterology)誌が公表した文献レビューによると、大麻は、消化器系の障害に対する比較的安全で効果的な治療法として有望であるという。
コロラド大学およびダートマス・ヒッチコック医科大学(Dartmouth-Hitchcock Medical University in New Hampshire)の研究チームは、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛、炎症性大腸炎などに対する大麻またはカンナビノイドの使用に関するデータをレビュー。「内因性カンナビノイド システムが、胃腸や肝臓の生理機能や病状に影響を与えるさまざまな生物学的経路において一定の役割を果たすことがますます明らかである。(中略)大麻使用の長期安全性を証明する研究はないが、その安全性は、他の違法薬物、アルコール等の合法薬物、オピオイド、現行の消化系障害の治療法よりも望ましい」と報告した。
結論では、「大麻は、消化器系の症状の調整薬として有望である。米国で医療大麻の使用が増す中で、患者らに正確な情報を提供するためには、医師らが率先して大麻の効能とリスクについて理解しなければならない」とした。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Medical marijuana for digestive disorders: High time to prescribe?" は、The American Journal of Gastroenterology 誌に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Cannabis Holds Promise In GI Disorder Treatment
翻訳とコメント:なみ
大麻が有効だといわれる疾患は多数あり、一説には約250種。法規制などの障壁があり研究が進まない中でこの数字です。利権に目がくらむ医療関係者、製薬会社が大麻解禁を快く思わないのも理解できますね。
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