サル・パラダイス
女優、高樹沙耶さんが「医療大麻解禁」を訴えて参院選に出馬するというニュースは、先週末、衝撃的に伝えられました。新潮だけでなく文春でも同様に取り上げられています。
もう、このころになってくると、医療大麻のことを悪く報道するのは、影をひそめましたね。さすがにマスコミも勉強したようです。
彼女の公約というか主張は2つです。「医療大麻の解禁」と「脱原発」です。
現段階では、大麻というだけで、拒絶反応がすごいので、まずはどういうものか、本当の姿を広めたいということです。
そうですね、ユーチューブで街頭演説とかされてる姿を見ますが、医療大麻の説明がちょっと苦しそうです。勧めるこちらは、全く良いものとして話すのに、世間的には大麻は麻薬という認識しかないんですもんね。
その選挙のやりにくさを感じるのは彼女がこう呼びかける時です。「ネットで見てください。ネットで調べてください。」
ねえ、大麻に関する真実はネットにしか今のところ、見当たらないのです。新聞や雑誌にも時々取り上げられていたら、「何月何日の新聞記事を見ましたか?週刊何々の何月号を見ましたか?」などとできるだろうに。
悪くは書かなくなったと言いましたが、マスコミさん、なんだろう、もっと動いてください。好意的な意見を載せろとは言いません、真実は最低、掲載していってください。
世界では、医療用、さらには嗜好用までがどんどん解禁されているなか、ガンやてんかん、認知症などに効果てきめんと研究が進んでいくなか、そんな事実は全くないかの如く、ほとんど無視している姿勢はなんなんでしょう。
もしかして、この分野にはまだ言論統制があるのですか。いつまで続けるのですか。
さて、医療大麻に関しての彼女の主張は、先進国の主要なところで医療大麻が認められてきていること、それが250もの疾病に効果があるということ、特に注目は認知症にも効果があるということ、現在日本の医療費は40兆円を超え、これから高齢化社会を迎えるにあたって、それはますます増えるだろう中で、医療大麻が認められれば、医療費の減少にかなり貢献するだろうということ。
新聞で読みましたが、医療費40兆円というのは、ほんとやばい話だそうです。日本が高齢化に進んでいるのも一因ですが、医療が高度化して高騰していることも大きな一因だそうです。どちらも、ますます進行することであって、医療費のますますの高騰は明らかの中で、現状は、医療制度の延命処置の状況だそうです。早晩、崩壊し、医療制度の壊滅は高齢化社会となる日本の破滅にもつながると、ものすごい暗い予測があるようです。
こんな中で、高樹沙耶さんの主張する「医療大麻の解禁」は全く正しいし、世界の情勢、日本の状況からして、必然、遅かれ早かれせざるを得ないことと思われます。
今の段階で奇異に見えても、叫んでくれてる彼女、マスコミは好意的にとらえるべきだし、我々は当然、応援するべきでしょう。
主宰・白坂追記:高木さんが医療大麻解禁を掲げて国政選挙に立候補したことは、このことによってすでにマスコミが医療大麻について報じているように、日本社会に蔓延する大麻についての誤解と偏見を解消する作用として、また医療大麻について広く日本社会に知らせる効果として、絶大なものがあり、すばらしいことだと思う。このようにマスコミが医療大麻の事実を取り上げる状況を作り出すこと自体も高木さんの念頭にあったことなのだろう。高木さんの志と心意気に拍手喝采を贈りたい。ただ、それはそれとして、国政選挙は現政権をどう評価するか、現政権との立ち位置など、「日本の政治状況全体をどう考えるか」という点が問われることも忘れてはならないと思う。
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