2016年6月8日(木)
アリゾナ州テンペ: 『米国医師会ジャーナル』(Journal of the American Medical Association(JAMA))誌で公表された時系列データによると、20数年にわたる大麻の使用により、中年期において、心血管系リスクや肺の健康問題が増加することはないという。
米国とニュージーランドの研究者らから成る国際チームは、1,037名のコホートにおける、18歳以後の大麻の常用と38歳時における全体的な健康の関係について評価。とりわけ、長期的な大麻の使用が次の領域に与えるマイナスの影響について評価した。
1. 歯周衛生 2. 肺機能 3. 全身性炎症 4. メタボリック症候群 5. 胴囲 6. 高比重リポタンパク コレステロール 7. トリグリセリド濃度 8. 血圧 9. 糖化ヘモグロビン濃度 10. 肥満度指数(BMI) 11. 自己申告の健康状態
報告によると、長期的な大麻の使用による影響は、同時期のタバコの喫煙など、潜在的交絡因子を調節した上で、1領域(歯周衛生)における健康の減退のみであった。それ反して、「大麻の使用により、わずかであるが代謝がよくなった(胴囲の減少、肥満度指数の減少、脂質状態の改善、グルコーズ調節の改善)」としている。これは、過去の研究結果と類似するものだ。
結論では、「今回の結果により、概して、20年にわたる大麻の使用が中年期の初期における健康問題とは無関係であることが判明した。大麻ユーザは一般的に、ほとんどすべての健康指標について、非ユーザに劣ることはなかった」とした。
このJAMA誌の報告は、客観的な、実験室ベースの指標を使用し、検査を行ない、大麻の常用がもたらす長期的な健康への影響について初めて明らかにした経時的研究の一つである。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Associations between cannabis use and physical health problems early in midlife: A longitudinal comparison of persistent cannabis vs tobacco users" は、Journal of the American Medical Association に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Long-Term Cannabis Use Is Not Associated With Health Problems In Mid-Life
翻訳とコメント:なみ
今合法の薬物、酒、タバコで同じ研究をするとどのような結果になるか。そういう研究はないんでしょうかね。
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