2015年2月12日(木)
ワシントンD.C.: 新しく任命された連邦公衆衛生局長官ビベック・マーフィーは先週、CBSニュースに対し、大麻が症状によっては有効な治療法になるとの考えを示した。
同氏は、『CBS今朝のニュース』(CBS This Morning)に出演し、「ある特定の病状や症状に大麻が有効であることを示す予備データがある」と言及。さらに、「そのデータを政策策定の推進に使用すべきで、政策がどのような様相になるか、非常に興味がある」とした。しかし、その日の夕方には、最初の公の発言を覆したようだ。同氏による公衆衛生局の声明の中で、「ある特定の大麻成分の臨床試験が病状によっては有望であるようだが、食品医薬品局(FDA)と医学研究所によると、現在のところ、大麻の喫煙は、いかなる病状に対しても安全性、有効性の基準を満たしていない」と述べたのだ。
マーフィー博士は昨年末、公衆衛生局長官として承認された。
この公衆衛生局長官の声明について、NORML副事務局長ポール・アルメンターノは以下のようにコメントしている。「公衆衛生局長官が当初の発言を覆そうとしたのは予測の範囲内だった。というのも、発言の内容が、連邦法による大麻のスケジュール1の分類と整合しないからだ。スケジュール1の大麻およびその成分は、『現在、米国において(中略)医学的用途が認められておらず、医師の監視がない場合の安全性も認められていない』。しかし当初の発言から、長官が、大半の米国民と同様に、大麻を禁止薬物にする分類が近代科学や一般の意見とかけ離れていると考えていることは明らかである」。
今週水曜日、サクラメントでは、スケジュール1という大麻の分類の合憲性に対する異議申立ての最終弁論が行なわれた。昨年(2014年)10月には、弁護人と専門家による証拠の提出が行なわれていた。
判決は今年後半にも下される予定だ。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。
Source: NORML NEWS
Surgeon General Acknowledges "Marijuana Can Be Helpful"
翻訳とコメント:なみ
1年以上前の記事ですが、この公衆衛生局長官は後にも当初のような発言を公にしています。なお、サクラメントの連邦判事は結局、この申立てを却下。「いずれ大麻の分類の違憲性が判決される可能性はある」としたものの、この裁判では見送られたようです。
|