2015年2月19日(木)
コロラド州ボルダー: 『神経科学ジャーナル』(The Journal of Neuroscience)で公表された画像データによると、大麻の使用により、脳が形態的な変化を起こすことはないという。
ボルダー市のコロラド大学とケンタッキー ルイスビル大学の研究者らは、非ユーザを比較対象にし、側坐核、扁桃体、海馬、小脳における変化に関する確認の可否にとりわけ焦点を当てて、成人および未成年の日常的な大麻ユーザにおける脳形態を評価した。
報告によると、被験者のアルコール使用に対する調整後、関心領域における量や形について、日常的なユーザと非ユーザの間には統計学的にそれほど大きな違いがなかった。
また、「結果から、アルコール使用、性別、年齢、他の変数に対して十分に調整すると、大麻使用と皮質下構造の標準的な容積・形状測定値に関連性はないことがわかる」とした。
今回の研究では、若年層による大麻使用と脳形態の変化に関連があるとした、2014年の同誌上で報告された結果を再現することができなかったことになる。今回は、過去の研究者らが、成人と未成年者両方の脳形態と認知に明らかに有害な影響をもたらすアルコールの効果に対して十分に調整しなかったため、結果に矛盾が生じる可能性があったことを理論化した。
結論によると、「大麻の使用について、アルコールや他の薬物と同レベルの、脳形態に対する長期の有害な影響があるとは言えない。(中略)この記事は、驚くべき効果はないとする研究は引用していないかもしれないが、引用した研究はすべてとりわけ重要なものだ」という。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Daily marijuana use is not associated with brain morphometric measures in adolescents or adults" は、The Journal of Neuroscience 誌に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Marijuana Use Not Associated With Previously Reported Changes In Brain Morphology
翻訳とコメント:なみ
脳形態に変化を与えない上に、神経保護の効果があることもわかっています。
・研究:大麻が脳挫傷患者により良い結果をもたらす
http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=3517
・大麻の使用により脳損傷患者の生存率が増加する
http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=3468
|