控訴棄却-変な夢でも見ているようだ

投稿日時 2016-09-10 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

昨日、東京高裁で私の大麻裁判の控訴審判決が言い渡された。
予想と寸分違わずといった内容の棄却で、累次の判例を全部並べてみました、といったものだった。

今さら驚きもしないが、白昼堂々、裁判所の法廷という場で、なぜこんな没論理的な言説が裁判長から発せられ、それがさもあたりまえのようなことになっているのか、私には状況はほとんどカフカ的な世界に思える。

一審で本間裁判官は、大麻の有害性はアルコールやタバコと違うから比べられない、と説示したので、いやそんなことありませんよ、アメリカでもイギリスでも各薬物の有害性を科学的に比較して、その有害性の程度に応じて規制内容が定められていますよと、控訴審で書証を出した。

その書証は採用されたのだが、3名の裁判官は読んでもいないのだろう。判決ではその書証の内容にはまったく触れられない一方、裁判長は、大麻は妄想や幻覚を引き起こす、それは「公知の事実」だと述べた。

・・・だ、か、ら、そんなデータがあるなら示してよ、と、一審でも求釈明を出したし、控訴審でも厚労省やダメセンの担当者を改めて証人請求したのに、それは認めず、まったくなんの根拠も示さぬまま、またしても妄想だとか幻覚だとか、キンタマ抜かれた裁判宦官は言うわけですよ。

予想通りの判決だったとはいえ、もちろんまったく納得などできるわけもなく、私は怒っており、怒るべきだと思っており、多くの場合、その怒りは、こうして裁判というルーチンワークの手続を経て、予定調和的にシステムに回収されてしまい、裁判官たちや検察官は何事もなかったように次の仕事に取り掛かるのだろうが、私は、このような理不尽に対する怒りを、予定調和のシステムに回収されただけでたまるか、問われているのは個人なのだ、と考えているので、個人としての裁判官の心に、被告人による抵抗の印象を遺したいので、不規則発言を敢えてするのです。

私は言い渡しを終えた裁判長に大きな声で言いました。

「没論理でまったく意味が分かりません。没論理、茶番、デタラメじゃないですか!」

三名の裁判官たちは何も答えず、そそくさと判事席のうしろの大きな扉から出ていきました。

残るは最高裁です。上告にあたり、憲法学者の意見書も提出したいと考えていますが、どうなるやら。

砂川事件のように、米国大使のケネディーさんに最高裁長官を呼び出してもらって、大麻はもう本国でも合法的換金作物として一大市場を形成し大きな産業になっているし、米国資本が世界的に大麻市場を席巻する予定なので、日本でも制度化に向けて議論を始めなさい、これは本国からの命令です、と言って頂けないでしょうか。お願い、キャロライン。

最高裁判所が最高か最低か、もうすぐ分かります。





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