支離滅裂で問答無用の高裁判決

投稿日時 2016-09-15 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

控訴審の判決コピーが届いたので掲載しました。


私は一審段階から繰り返し、現時点における大麻の有害性の程度について審理するよう求めてきました。大麻に関する学術論文や、海外の政府機関が公表した大麻の医療利用についての報告なども提出してきました。

ところが、やはり、地裁も高裁もまともな審理など微塵もせず、大麻が妄想や幻覚を引き起こすことは公知の事実だと言い放つのです。事実も論理もあったものではありません。検察や裁判官の文章にはよく「正義」という言葉が使われますが、虚しい限りです。判決文を改めて読んでみて、私はシン・ゴジラに登場する官僚や政治家を見る思いになりました。

一審では、こちらが大麻の有害性の程度を論点にしたのに、判決は「程度の高低はともかくとして」という、ひょえ~、そんなんありか、という仰天判決で腰を抜かす思いをしましたが、東京高裁の栃木力裁判長はその判決を「原判決が適切に説示するように」と、これまた爆笑もののギャグを飛ばすのです。「適切に説示」。なんの話でしょうか。

これはもう、大麻の話ではありません。司法がまともに機能していないという、もっと重大な問題だと思います。

民事やほかの刑事事件ではこんなに酷い判決は出ないと弁護士が感想を漏らしていました。それはそうなのでしょう。民事や傷害などの事件は、冤罪も多いと思うけど、もう少しまともに審理が行われるのでしょう。が、論点が政治性を帯びると、途端に司法はデタラメになる。

最高裁判所の長官が米国大使に呼ばれて判決が決まる属国の実態は今も変わっていないし、むしろ米国の属国であることはこの国の前提なのだろう。だから、私は、そろそろ米国に倣って、大麻の見直しを始める時期だろうと思い、昭和60年9月の決定を見直す機会を最高裁に提供しようと思ったのだが。

それにしてもデタラメな裁判だ。もっとも深刻なのは、このようなデタラメな裁判によって、司法など信用できないという思いが国民に広がってゆくことだろうと思う。

栃木力裁判長、菱田泰信裁判官、佐藤晋一郎裁判官、デタラメ判決、忘れません。末代までの恥だと思って頂きたく、よろしくお願い致します。





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