週刊ポスト12/16 医療用として有効?がんが小さくなる?髙樹沙耶、大麻村・・・相次ぐ事件の“本質”を考える

投稿日時 2016-12-14 | カテゴリ: 今週のマスコミよかった大賞

サル・パラダイス

週刊ポスト【今週のマスコミよかった大賞】
週刊ポスト 12.16
医療用として有効?がんが小さくなる?
髙樹沙耶、大麻村・・・相次ぐ事件の“本質”を考える
それでも「大麻解禁」を叫ぶ人たちの言い分を聞いてみた
安部昭恵首相夫人は「大麻は日本の文化」と断言!

これは、最近の大麻関連のニュース総まとめといった内容になってますが、ポストでこう3ページの大麻の特集組まれたことうれしく思ってます。今までは、やれ嵐の大野君が大麻を吸って乱交しただの、沢尻エリカが大麻インストラクターと不倫したとかって記事しかなかったですもんね。 もちろん、全肯定の記事ではありませんが、そこはそれ、日本はこの問題では言論統制がしかれていますので、大麻に関しては必ず否定的な記事に限るとなっているようなので、最後にわかりやすく否定文にしてくれています。


「大麻吸引の犯罪者はこの文化の敵であることは間違いない。」って結びなんです。なんのことでしょうね、要するに、安部首相夫人がめざす大麻文化の復活の敵、吸引は禁止されてないので、正確には所持で捕まった連中は、大麻文化復活を妨げているというところでしょうか。全然そういう主張を展開しようという内容ではなかったので、最後のはとってつけたとはっきりわかります。
だいたい、今週刊誌で展開している大麻記事はこんな風なんですよ、だーっと大麻が今こうですみたいな内容があって、最後に、それはよくないみたいな、一様否定しとこかみたいな感じ、ねえ。

ポスト、現代という雑誌は、自分の中では一番読んでた雑誌でもあったので、そこで、こういった大麻の特集が行われることをひとつの目標としていた感じもあるのです。 マスコミの批判をいつもしていますが、その反面マスコミには一番期待してるってことも事実でして、極端な話、マスコミが正しい情報をしっかり伝え始めれば、大麻は解禁されると思っています。がんばってください。

で、この特集の内容、まず、安部昭恵首相夫人の医療大麻と産業大麻解禁の訴えがきて、11月23日の大麻コミュニティ22人逮捕のこと、高樹沙耶さんの逮捕、医療大麻の紹介、医療大麻裁判の山本正光さんのこと、米コロラドの娯楽用大麻合法化なんかのこと、鳥取・智頭町の大麻で町おこしの上野俊彦代表の逮捕と最近の大麻関連総おさらいといった感じです。

面白いのは、四角で囲んだ特別コラムでタイトルが、「大麻村、緊急逮捕の瞬間をなぜテレビカメラが収めているのか?」というのがあって、つまり、今回の22人逮捕の件で、一斉報道の2日前にフジテレビ、NHK、日本テレビへマトリが事前リークして、それぞれ別の犯人の逮捕の瞬間を撮らせたって話です。

ポストとか雑誌は外されてしまったんでこう暴露記事にしてくれたんでしょうが、要はマトリの活躍をより華々しく報道してもらうために、映像のほうがインパクトもあるし、特定のテレビ局にスクープを提供したってことらしい。マトリックス、やりますね。 まあ、このポストの記事のあとに、マトリの文書偽造での逮捕という事件があるわけですが、マトリも決してクリーンじゃないですね、というかかなりきたないです。

で、こういう記事内容があって、最後は否定的にもってきてて、しょうがないですけどね、「麻薬のすべて」の著者である日本薬科大学の船山教授が大麻解禁論についてこう語るというのがでてきまして、それはどういうのかというと。

①大麻解禁論を聞くと、単に吸いたいだけなのではと思える
②疼痛緩和目的には、モルヒネやオキシコドンが認められている。大麻は必要ないのでは
というもの。

論破しちゃっていいですか、なんつって。

① はよく聞かれますよね、大麻解放運動をやってても、結局吸いたかっただけだろと、高樹沙耶さんもよくそう言われてしまいました。 ただ、ちょっと考えてもみてくださいよ、ただ吸いたいだけなら、わざわざ解禁論を唱えたり、解放運動なんかやらず、隠れてコソコソ吸ってればいいのです。わざわざ解放運動なんかするのはリスク高すぎるし、それこそ注目されるので、吸えなくなりますよ。 騒がず、アンダーグランドでひそかに楽しむのであれば、まあ、ある意味平和にやってられるわけですよ。

大麻解放といった運動を始めるというのは、よっぽどのこと、大麻を体験して、あるいは知識を得て、これは、ちまたで言われているような悪の物質ではなく、人類にとって相当優良なものとの確かな自信をもって、これは変えねばという使命感ができて、はじめて行うこととなるのではないでしょうか。

② これも、今回よく聞かれました。大麻など使わなくても、いい薬がたくさんある。 アメリカの医療大麻の現場で、高齢者に医療大麻の対応をすると、今まで使ってた薬がおそろしく減るそうです。現状では、治療の薬の副作用を抑える薬なんてのも使用してたりして、30錠ほどの薬が2、3錠になってしまうのだとか。

で、末期ガンなんかの痛み止めについてですね。ちょっとネットで調べてみると、モルヒネは完璧でないですね。まず依存性が強い、毒性も強い。また耐性ができてくるので、さらに量を増やしてとなるわけです。

大麻は、モルヒネと併用すると鎮痛効果を増強し、鎮痛耐性も認められないそうです。さらに、依存性も精神的にも、肉体的にもないばかりか、モルヒネの精神依存を完全に抑えるそうです。 さらには、モルヒネが効かない神経障害性疼痛にも効くといいます。 そして、食欲低下で消耗状態にある末期ガン患者に大麻は、食欲増進効果があり、ガン化学療法に伴う悪心、嘔吐の抑制作用があり、睡眠の質の向上もみられるとのことです。 というわけで、ガンの治療だけとっても、モルヒネ、オキシコドンがあるから大麻はいらないとは言えないですよね。

こんな感じです。まだまだ大麻報道は完全解放には遠いですが、このベクトルで続けて行ってほしいです。





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