15日、(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センター(以下「麻薬防止センター」と略)に電話し、中部大学教授武田邦彦氏を薬物情報見直し委員会の委員に推薦する件、ご検討いただきたいと伝えました。しかし、糸井専務理事はこの件に関してはコメントしないとのことでした。検討するとも、しないとも、コメントしないとのことです。税金を使って行う事業なのだから、結果はどうあれ、国民からの要望については検討する責任があるのではないかと尋ねたところ、今年度から「ダメ。ゼッタイ」ホームページは厚労省の委託を受けて運営するのではなく、麻薬防止センター独自の事業として運営することになり、税金は使われないとのこと。
同サイトを確認したところ、以前はトップページに書かれていた「このホームページは厚生労働省の委託を受けて運営されています」という記述が消えていました。
つまり、今年度から厚労省に委託責任はないことにしたいようです。
薬物情報の見直しに関しても、今年度中にできるかどうか分からない、とのこと。
同サイトに書かれている大麻情報については、「身体的影響」と「精神的影響」の記述について、医師のフロッガーさんに検証論文を書いて頂いたので、期限を設けて修正するか、修正に時間がかかるようであれば、それまで誤った情報を放置して国民に周知して良いことにはならないので、見直しが終わるまで閉鎖するよう要望書を厚労省と同センターに提出する予定です。
要望を検討する法的義務はないからとして無視するようであれば、情報が古くて見直しの必要があることを同センターの専務理事だけでなく厚労省の担当者まで認めているのに、あくまでも誤った情報の公開を続けるようであれば、情報が適正化されるまで閉鎖せよという訴訟を起こそうと思います。
改めて確認しておきたいこともあり、今日再び糸井専務理事に電話インタビューしたので録音を公開します。
(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センター糸井専務理事への電話インタビュー(3.79 MB wmaファイル)
今年度、「ダメ。ゼッタイ。」ホームページは厚労省の「方針」により委託事業ではなくなったとのことで、運営にかかる費用はまだ「出どころがなく」、予算を組めていないのだそうです。
委託を受けての運用ではなくなったものの、同センターを管掌する省庁としての厚労省に、今後とも助言を得るのだと糸井専務理事は説明されました。つまり、監督官庁としての厚労省は、引き続き同サイトに書かれている内容に責任があるということです。
それにしても、「このホームページは厚労省の委託を受けて運営されています」という文字列を削除し、予算を付け替えただけで厚労省は責任を逃れられると考えているフシがありますが、なんか、姑息ない?
昨年度まで委託していたことが、なぜ今年度は委託対象から外れることになったのか。法的義務がないと回答しないのが厚労省の流儀だと麻薬対策課啓発推進係長松田氏が述べておられたので、情報公開請求を本日郵送しました。内容のみ抜粋すると以下の通りです。
1 請求する行政文書の名称等
厚労省は、昨年度まで(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターに「ダメ。ゼッタイ。」ホームページの運営を委託していたが、今年度は委託していない。新年度、今日現在、センターはホームページの運営費用を予算化できていないそうです。どうして委託を止めたのか、何か都合の悪いことでもあったのか、担当部署で検討した内容、委託しない理由を示す全ての文書。担当者の机の引き出しもよく探して下さい。
併せて、先に開示通知のあった、「契約書 平成19年4月2日(覚せい剤等撲滅啓発事業) 」と「平成19年度覚せい剤等撲滅啓発事業の企画等の提出について(平成19年3月8日付け麻覚総第85号)」の請求を郵送しました。CDが届き次第公開します。
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