29日に開かれた大麻政策フォーラムは、全国各地から20数名の参加者が集い、真剣な討議や意見交換、情報交換が行われました。北海道、沖縄、高知、東京都下の某離島、長野、某大麻情報サイトの筆者、大麻素材の建材を事業化して経営している方、ナックルズの編集氏とライター氏も参加してくれました。
参加者それぞれが、お互い初めて会う人たちや、長年振りに再会した人たち、共通の知人がいることに驚く人たちなど、出会いや再会の一期一会が炸裂しまくりで、摩訶不思議とも感じる大麻チックな集いでした。
前田さんからはNPO法人として「医療大麻を考える市民の会」を立ち上げる素案が提示され、これまでの経緯や内容について、資料を元に説明がありました。NPOとして法人化するには煩瑣な手続きもあるため、これからそれを消化してゆくことになるようです。
医療大麻を制度化するうえでの法的な問題としては、大麻取締法第4条によって、大麻を医療的に使うことを禁じている点が指摘され、海外の事情や製薬会社、またカンナビノイド研究者のことなど、話題は多岐に及びました。医師の立場からフロッガーさんの専門的な解説もあり、勉強にもなりました。
産業的な取り組みとしては、今後の展開予定について赤星さんからお話がありました。伝統的な視点から未来的な視点、創薬、環境など、さまざまな切り口で取り組む全国各地の動きをネットワークする構想が語られ、来年に向けてのとても面白い計画なども話がありました。
THCとしては、今後の展開を見据え、活動体制をNPO化する話と、厚労省と麻薬防止センターを訴える裁判の準備状況をお伝えしました。
規約については意見が出たので最終調整中です。近日中に会員制の市民グループとして再起動します。
厚労省と麻薬防止センターを訴える件については、引き受けてくれる弁護士が見つからないことが最大のネックです。訴訟の手続きについては裁判所に問い合わせたり、ネットや書籍で調べて分かりましたが、主張内容をどう法律論として組み立てるのか、また法廷技術など、本人訴訟で提訴する場合の弱点をどうカバーするか、それが課題です。
第2号でこの集いの様子をレポートしてくれた隔月刊誌の実話ナックルズXに、次号からコラムを連載させて頂くことになりました。1号は7万5千部発行して増刷になったとのこと。ウェブとは異なる読者層へのアプローチとして効果を期待しています。
参加されたみなさん、充実した時間を共有でき、とても楽しく中身の濃い時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。参加されたみなさんと、レストラン麻に、感謝。
またお会いしましょう。
|