産経的大麻報道

投稿日時 2007-11-27 | カテゴリ: 産経新聞の大麻報道との対話

麻枝光一的大麻生活で、教育評論家・斉藤次郎さんの裁判があったことを知った。リンク先に飛ぶと産経の記事だった。

大麻所持の“教育評論家”斎藤次郎被告に有罪判決
2007.11.5 12:12

自宅に大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反(所持)の罪に問われた教育評論家、斎藤次郎こと水谷次郎被告(68)の初公判が5日、さいたま地裁で開かれた。
斎藤被告は起訴事実を認め、検察側は懲役10月を求刑して即日結審。佐藤基裁判官は懲役10月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。

被告人質問で、斎藤被告は「昭和47年ごろから、友人に薦められ吸い始めた。大麻には意識の拡張作用があり、心を豊かにする。自分や周りを深く知るために役立つ」と述べた。

佐藤裁判官は「断続的に大麻を使用し、常習性も認められる。大麻をなぜ持っていたか自己分析できておらず、動機に酌量が認められない」と非難した。

判決によると、斎藤被告は9月21日、自宅書斎に乾燥大麻約3.56グラムを所持していた。

斎藤被告は教育評論や著作、教育に関する相談者として活躍。1年間、青森県の小学校に“留学”するなどユニークな活動でも知られる。

取り調べや裁判で「大麻は悪くない」などと言うと、反省していないとして、罪は重いほうに傾く。私は裁判官に、「被告人は大麻取締法の非合理性を主張するなどその態度はよくなく」と判決で言われた。裁判官がヘーきで思想と信条と良心の自由を踏み潰す。裁判官が思想を弾圧しているのである。

次郎先生はさすが。

「大麻には意識の拡張作用があり、心を豊かにする。自分や周りを深く知るために役立つ」

よくぞ言って下さいました。
佐藤基裁判官は笑わせてくれました。「大麻をなぜ持っていたか自己分析できておらず」だって。次郎先生は自己分析できてるでしょう。むしろ、自己分析するために大麻を使っていたわけでしょう。次郎先生は「自分や周りを深く知るために役立つ」って言ってるんだから。聞いてなかったのかな?聞こえないのかな?聞く気がないのかな?佐藤さん、あんたでしょ、自己分析できてないの。判例を踏襲してるだけのくせしてエラそーに。

次郎先生の裁判、他の新聞がネットでどう伝えているのか、毎日、朝日、読売の社会面ページを探してみたが、見当たらなかった。そこで、各新聞サイトで、「大麻」でサイト内検索してみた。やはり次郎先生の裁判の記事は見当たらなかった。探し間違いだったら指摘して下さい。
で、改めて、産経のニュースサイトで「大麻」をサイト内検索してみた。

1.簡単に買える大麻の種 野放し状態に批判(1/3)(07/11/27 04:30)

おっといきなりさすが産経。次郎先生の裁判の記事は4番目にあった。
1番目にリストされた3ページに及ぶ記事は、一言で言えば、「大麻の種が簡単に買えるのは問題だから規制しよう」と書いてある。

タイトルは「簡単に買える大麻の種 野放し状態に批判」だが、いったい誰が批判してるのか?
記事の冒頭。

検挙者が右肩上がりで増え続ける大麻。その原因の1つとして「種」がクローズアップされている。関東学院大ラグビー部の大麻取締法違反事件で、逮捕された部員2人も「渋谷で種を買った」などと供述したように、街やインターネットで簡単に買うことができる。栽培は違法だが、種の所持は合法。捜査関係者からは「(大麻の)所持や栽培をいくら摘発しても、種が野放しでは追いつかない」と嘆きの声も聞こえてくる。

捜査関係者が嘆いてるって話なのである。この記事、ぐーたらあーたら書いてあるが、何度か笑える。で、最後はこうである。

ある捜査幹部は「いくら栽培を摘発しても追いつかない。検挙者が増加しており、法整備など新たな手だてが必要だ」と訴えている。

ほら来た。やっぱり。相変わらずの、反動の御用聞きというか、提灯持ちというか。
でも、次郎先生の法廷での言葉を伝えてくれて、ありがとねん。こちらの受け止め方とは正反対の意図で書いたのだろうけど。






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