3つのニュースに見えること

投稿日時 2007-12-14 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

厚労省と製薬会社による国民の命への犯罪、薬害C型肝炎の問題で、大阪高裁はやはり国家権力側に立った「和解案」を示した。原告たちは怒りを募らせている。
<薬害C型肝炎>「バカにするな」涙の原告、決意新た
12月13日22時29分配信 毎日新聞


刑事事件ではないが、この問題にしても、国民が裁判に参加する制度があれば、結果は全く違ったものになっていたのではないだろうか。明らかに国に過失があるのだ。厚労省医薬食品局は、フィブリノゲンを投与された者たちのリストを倉庫に放置までしていた。厚労省が国民をまず第一に考えていたら、死なずに済んだ命があっただろう。厚労省は国民を殺しておいて、ふんぞり返っている。

昨日のニュースでは、世田谷で一家4人が殺害された事件から犯人を逮捕できないまま7年が経過したことや、警察庁が事件に関する有意な情報に懸賞金を付けると発表したことも報じられた。このような重大な事件の犯人を捕まえることのできない警察が、犯人でもない者を犯罪者にでっち上げ、暴力的で恫喝的な取り調べによって無実の者を刑務所にぶち込んでいる。
<懸賞金>世田谷など指定 新たに3事件対象に 警察庁
12月14日5時0分配信 毎日新聞


一方、三菱自動車製の大型車からタイヤが脱落し、母子3人に直撃して死傷させた事件では、初めて企業の責任を認めて有罪とする判決が出たが、禁固1年6月・執行猶予3年だそうである。金儲けを優先して安全をおろそかにした結果招いた死亡事故なのに、ちょっと大麻を持っていたのと同じ程度、あるいはそれより軽い程度のお裁きだ。
脱落タイヤで母子3人死傷、三菱自の元2幹部に有罪判決
12月13日23時22分配信 読売新聞


この国の政治は、政治家ではなく、官僚が仕切っている。省益と保身と天下り先の心配しかしていない、倫理の退廃した、腐りきった官僚が日本を牛耳っている。司法もまた然り。自民党政治はその官僚システムに乗っかって、業者との癒着に安住している。

今年を漢字一文字で表すと「偽」だそうだが、私には「怒」の一年であったように思う。
怒りを前進するパワーに。来年に向けてアクセルを踏み込みたい。




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