２００７年９月分　相談対応レポート

担当スタッフが相談そのものに時間を割いていたのでちょっと間が空きましたが、相談対応の内容をお伝えします。
新規相談数―１１件
◇相談内容と対応

・相談１
知人が大麻所持で逮捕されてしまい弁護士を探している。大麻に理解のある弁護士を何名か紹介してもらいたい。また知人の家の片付けはしてもよいものか。

対応
当番弁護士の依頼方法の説明と勾留先を聞き、弁護士の連絡先を伝える。
家の片付けについては、今後家宅捜査が入る可能性もあることと、プレイベートなことなので本人に確認を取ったほうが良いとアドバイス。

・相談２
友人が逮捕された。自分も関連として調べられる可能性があるがどう思うか？　友人には私選の弁護士がついている。

対応
友人の状況がわからないと、捜査もどの程度まで及ぶかはわからない。
気にかかる点があるのであれば、友人の私選弁護士に法律相談をうけることを勧める。

・相談３
自分の目前で、友人が持ち物検査をされ大麻所持で逮捕された。大麻を所持していることは知らなかったが、対処法を電話で教えて欲しい。

対応
電話番号を教え、状況確認。友人の方の対処方法を伝える。

・相談４
友人が住んでいるアパートにガサが入った。乾燥大麻が６片と（少量で大麻かどうかの判別ができず）、過去に大麻を栽培していた道具が発見され、友人は事情聴取された。
本人は大麻片については本人のものではないと否定。道具に関しては、過去に栽培していたことを認める。
尿検査を受けるが反応は出ず、一度帰された。捜査は続くのか？

対応
その後の話で、友人の関連者が逮捕されたことがガサの理由と判明。
関連者の状況がわからず、今後の展望が見えないので、弁護士などを通して状況確認することを勧める。

・相談６
友人が覚醒剤及び大麻取締法違反で5月に逮捕され、７月に私の携帯電話に当局から連絡があった。友人の口座への振込み内容につき参考人として話しを聞きたいと言うことであったので、聴取に応じ説明する。しかし、友人と私の話しがあわず、疑いをかけられる。 どう対処したらよいのか。

対応
事実は事実として通すこと。また事情聴取については弁護士へ相談し法的なアドバイスを受けることを勧める。

・相談７
友人が大麻所持で逮捕された。その前日その友人が家に遊びに来た時に、そのパケを触ってしまい指紋がついたと思う。自分は傷害での前科があるので（罰金刑）指紋を元に警察に呼ばれる可能性はあるのか？又、私が売ったと疑われる可能性は？わかる事があったら教えていただきたい。

対応
友人がどういう経緯で逮捕されたか、またどの程度のことをしていたかなども、捜査の範囲を知る目安になるので、詳しい状況を知らせて欲しい。

・相談８
日本国籍ではない夫が大麻取締法違反で起訴された、まだ公判日は決まっていない。量は、６４グラム。 初犯だが、執行猶予の可能性は？　子供と二人暮しで生活が苦しくて私選の弁護士は雇えないので、国選の弁護士でもよいのか？ 自分も日本人ではないので日本の法律がわからず、アドバイス頂きたい。

対応
状況確認のための数度のやり取りの後、私選を選任するまでもないケースであることが判明したので、保釈請求についての説明をし準備を勧める。

・相談９
知人家族が、１０グラムの大麻所持で逮捕された。知人家族は、単なる自分の楽しみとして大麻を所持していていただけであって、売ってない。どういった判決になるかなど、具体的な事が分かるサイトを紹介して欲しい。また自分は海外在住であるが、第三者として当人またその家族の方をどのように励ましていったらよいか、案があったら教えて欲しい。

対応
基本的に、今回初犯で大麻所持だけで営利などのほかの容疑が無い場合は、執行猶予判決となるのが通例。ＴＨＣにも逮捕されてからの流れ、当番弁護士の手配の仕方、弁護士について、保釈請求の仕方などが、トップページの左側のメニューから参照できることを伝える。
また、逮捕容疑と量、逮捕日、逮捕された経緯（職質、家宅捜査など）、関連者がほかに逮捕されているかなどがわかれば、こちらでも今後のおおまかな見通しは立つかもしれないので情報を。

・相談１０
数日前に大麻栽培の末、どこから現れたのか、ヤクザから警察へチクると言われ、お金を請求された。家族や職場に迷惑を掛けたくなく自首することとなった。大麻の一部はヤクザが持って行ったが、残りが１キロ以上あり、３年間の栽培経験がある。営利目的ではなく、種を店で購入し、自己吸引のみの目的で利用。その場の勾留は免れたが、その後に近いうちに勾留すると警察から連絡がある。今の職場は離れることになり、勾留後の生活を改め社会復帰をと考えているなかで、刑がどれほどのものとなるのか、勾留期間がどれほどか、起訴後に勾留があるのか、尋問でどんな裏付け尋問を受けるのか、私選弁護士をお願いしたほうがいいのかどうか、執行猶予がつくかどうかを教えて頂きたい。

対応
営利ではない自己使用目的の栽培や所持容疑で起訴の場合、執行猶予付きの判決となることは通例ですが、量が少なくは無いので営利目的と取調べで疑われる可能性はある。
私選の弁護士を選任するメリットとしては、取調べの受け答えに関して法的なアドバイスを受けられること、供述調書が出来上がったらそれにサインをするかどうか弁護士に確認を取ってもらってからサインをするように出来ること、また接見禁止となった場合に家族や外部との意思疎通の手段となることが上げられるのでその旨伝える。
取調べの法的なアドバイスは弁護士の法律相談を受けられることを勧める。
今後については自首だとしても量的に考えると不起訴は難しい状況。起訴されたらすぐに家族が保釈請求することもでき、裁判所から許可が下りれば釈放され、裁判は通いで済む。
勾留期間は逮捕容疑1件につき最長20日間で、取り調べや捜査の状況によっては期間が短縮されることもあることを伝える。また勾留の前に出来るだけダメージを小さくしていけるよう準備を勧める。

・相談１１
夫が駐車違反で職務質問と持ち物を検査をされ、少量の大麻所持が発覚した。警察署に連行されたのだが、大麻検査ではっきりとした色がでず再度検査にまわすので、その日は夫の親が身柄引受人となり現行犯逮捕とはならなかった。それから一週間近く警察からは連絡がないが、連絡があり次第出頭する予定。家庭の事情もあり、起訴後にすぐにでも保釈申請をしてみようと思っているが、保釈請求の準備についてアドバイス願いたい。また、夫は初犯であるが、保釈は許可されるか？

対応
状況を明らかにするためにも、当番弁護士を手配することを勧める。
所持量０，３グラムなので不起訴や起訴猶予の可能性もあるが、勾留期間、保釈の可能性と請求方法について説明。

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