毎日新聞東京社会部曽田記者からの回答

投稿日時 2008-04-14 | カテゴリ: 毎日新聞の大麻報道との対話

4月12日付、毎日新聞のウェブに、次の記事が掲載された。毎日新聞の読者サービスの方の話では、新聞紙面には12日の夕刊記事として掲載されたものだそうだ。

大麻の種:ネット売買が横行 所持「合法」、栽培「違法」

インターネットなどを通じて大麻の種を入手し、栽培する事件が増えている。昨年の栽培事件の摘発件数は184件で、10年前の4倍以上に上った。現行法では大麻の種の所持・売買は犯罪にはならず、ネット上には海外産の販売サイトがあふれている。国外からの持ち込みの取り締まりも難しく、税関などの「頭痛のタネ」になっている。

警察庁によると、大麻栽培事件の摘発は2年連続で増加しており、昨年は、39件だった10年前の4.7倍だった。使用などを含めた大麻取締法違反事件全体の摘発は、3282件と10年前の約1.8倍にとどまっており、栽培事件が突出している形だ。栽培した大麻は売られることが多く、使用した人物まで突き止められない場合も少なくない。

ネット上の多くのサイトは「種の所持は違法ではありません」と宣伝する。「観賞用」などとして発芽させないよう注意している場合もあるが、一方で栽培マニュアル本を販売しているサイトもある。昨年11月、神奈川県警に逮捕された関東学院大のラグビー部員2人もネットで種を買い、寮内で育てていた。

大麻の種は本来、発芽しないよう熱処理をしたものに限って輸入が認められている。七味唐辛子など香辛料の材料や鳥の飼料として需要があるためで、中国やカナダから年間約1000トン前後が入ってきている。大麻取締法に種の所持・販売を禁止する規定がないのはそのためだ。

栽培事件の多発を受け、財務省は今年1月、種の不正持ち込みの取り締まり強化を全国の税関に指示した。今年4月には、中部空港税関支署がオランダから種約1000粒(重さ約17グラム)を下着に隠して密輸しようとした夫婦(別の容疑で逮捕)を関税法違反で告発した。全国初のケースだった。

しかし、不正持ち込みの種であっても、いったん税関を通過すれば摘発は難しい。外見上、熱処理されたかどうか区別がつかないという。東京税関監視部は「種は小さいため、少量なら検査で見つけるのは困難。ネットを通じ匿名での売買もできるため、販売業者が増える恐れもある」と懸念している。【曽田拓】

前記事に書いた通り、この「使用などを含めた」という表現は不適切なので、訂正して頂くべく、記事を書いた曽田記者と電話でお話し、メールした。
曽田記者から改めて電話を頂き、指摘した箇所の修正に応じて頂いた。確認したところ、「使用などを含めた」という表現は、「譲渡などを含めた」という記述に修正された。

曽田記者殿、そして毎日新聞殿、修正に応じて頂いたこと、感謝申し上げます。ただ、記事全体から受ける印象は、タイトルが示すように、「大麻の種の所持が合法なのが問題だ」という論調です。いかがなものか。イカンの意をお伝えしておきたいと思います。無意味でバカげた大麻弾圧こそが問題であるという視点についても、ぜひ検証して下さい。

曽田記者の記事に対する私の批評、言葉が過ぎる箇所、「オヤジギャグ」を削除し、「社会科」を「社会学部」に、「中学生」を「大学生」に、「正解はこちらまで教えてやって下さい」を「正解はこちらにお伝えしました」に、それぞれ修正しました。

曽田さん、ありがとうございました。お仕事頑張って下さいね。






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