来年から裁判員制度が始まる。殺人などの凶悪な犯罪について、国民が裁判官とともに判決を下すことになる(1審のみなので、検察が控訴した場合など、2審以降は従来通り職業裁判官だけが判決内容を決める)。
自分自身の裁判を含め、いくつもの裁判で、現在の司法が滅茶苦茶であることを実感している者としては、職業裁判官だけに判決を出させるのではなく、国民の目が加わることに肯定的な期待をしていた。ネットで検索しても、実際にひどい裁判を体験した人たちが裁判員制度に期待し、肯定的に捉えている傾向を感じた。が、知れば知るほど、救いようもないほどに、刑事司法は不公正な方向に向かっていることを痛感する。
裁判員制度だけでなく、現在の司法制度の問題を理解するうえで、光市母子殺害事件の弁護を担当した安田好弘弁護士の講演記録がとても参考になった。
「日本の裁判はどこまで信用できるか」安田好弘弁護士講演
無実の死刑囚・元プロボクサー袴田巌さんを救う会「キラキラ星通信」第61号掲載記事
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