裁判員制度はPTSDをもたらすのではないだろうか

投稿日時 2008-05-06 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

あまりにも冤罪が多いので、裁判に国民の目も入れたほうがいいのではないかと、漠然と裁判員制度に期待を持っていた。だが、知れば知るほど問題が多いと感じるようになった。最高裁の「裁判員制度Q&A」を読んでいると気が重くなる。

裁判員候補として呼び出され、嫌だと思って行かないと10万円以下の罰金。
裁判員候補者として呼出しを受けたにもかかわらず,裁判所に行かないと,罰せられるのですか

殺人などの重大な犯罪について国民が裁判官と一緒に判決を下すことになるが、証拠調べで、凄惨な現場の写真などをしっかりと見ないといけない場合もあるようだ。
死体の写真なども見なければいけないのですか

裁判は、約7割の事件が3日以内で終わると見込まれているらしい。真実の追究がおろそかになる可能性が高いうえ、短期間の審理で「死刑」とか「無期」とか結論を出さなければならない。本当に自分の判断が正しかったのだろうかと誰かに相談したくても、「どのような過程を経て結論に達したのかということ(評議の経過),裁判員や裁判官がどのような意見を述べたかということ」は、守秘義務があって他言は許されない。
具体的にはどのような秘密をもらしてはいけないのですか(守秘義務の対象)

来年の5月から始まってしまうらしい。大丈夫だろうか。
精神的に参ってしまう人が頻出するのではないだろうか、と思っていたら、反対派の記述に次のようにあった。

最高裁が「法廷で残忍な犯行場面の再現で精神に変調をきたしたり、自分の評決に悩む市民の『心のケア』を考える」と言い出したことは、この制度の矛盾を極致的に示していると言えます。

裁判員制度はいらない! 大運動

裁判員制度自体が何かの刑罰のように思えてきた。






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