ブッシュ大統領に対する弾劾決議が下院で可決されたそうだ。天木直人氏のブログで知った。251対156での可決だという。
弾劾の理由として挙げられている項目に次の内容があるとのこと。
「イラクとの戦いを擁護する間違った論拠を捏造した」
「イラクを米国に対する差し迫った脅威と思わせて国民、議会をミスリードした」
「大量破壊兵器を所有したと信じ込ませた」
「国連憲章に違反して主権国家イラクを攻撃した」
「イラクに米国の永久的な軍事基地を設立した」
「捕虜を拷問した」
「国民の税金を浪費した」
さらに、9・11は自作自演だという項目まで含まれているという。このニュース、日本の大手メディアでも報道されたのだろうか。被占領国としては大きなニュースだと思うのだが。
マイケル・ムーアのサイトに弾劾の内容が書かれていた。
ARTICLES OF IMPEACHMENT OF PRESIDENT GEORGE W. BUSH
日本では、ブッシュによるイラク開戦を、当時の小泉首相が他国に先駆けて支持表明し、日本軍(自衛隊)が行くところが非戦闘地域だという滅茶苦茶な理屈を通して派兵した。ブッシュに対する弾劾内容の多くは、小泉にも該当する。
「痛みを伴う改革」で社会保障を切り捨て、国民の生活をずたずたにした小泉が、未だに人気があるのだという。
空軍(航空自衛隊)が行っているイラクでの空輸活動(軍事行動)について、名古屋高裁が違憲判断を示した際、空軍トップの軍人である田母航空幕僚長は「そんなの関係ねえ」とコメントしている。
法務大臣は、友達の友達はアルカイダで、若い頃にCIAから頻繁に接触を受けてご馳走になっていたなどと公言して憚らない。
倖田來未は失言によってCMを降ろされたり、テレビ出演を留保されたりしたようだが、日本の現実を管理する政治家や軍人の確信犯的な暴言は、たいして咎められることもなく、罷免されることもなく、既成事実として流れてゆく。
参院で福田首相に対する問責決議が通ったが、与党はどこ吹く風だ。
民度を超えた政権は持てない。日本は大丈夫なのだろうか。
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2008.06.23.追記
ブッシュ弾劾決議について訂正します。引用元の天木直人氏のブログによると、次のようなことのようです。もちろん引用した私に掲載の責任はあります。
またブッシュ大統領の弾劾決議については、下院が弾劾決議案を可決したのではなく、下院が、下院議員(オハイオ選出デニス・クシニッチ・民主)が提出したブッシュ大統領弾劾決議案を、司法委員会に送付する事であるという、事実訂正のメールも多数から頂いた。
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