大量密輸と大量栽培の増加を招く愚の骨頂政策

投稿日時 2008-06-23 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

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最近、千歳で大麻密輸容疑で逮捕された事件や、大阪のマンション3箇所で大量の大麻を栽培して検挙された事件などが報道されました。両事件とも、関係者からの相談が入っていましたが、どちらも営利が絡んでいるようで、重い罪に問われることになりそうな雲行きです。何も知らなかった家族や近親者は本当に気の毒としか言いようがありません。
昨年来、取締当局は種の取り締まりを強化し、種を売っていた店の摘発もとても多くなっているようです。それまで自分で種を買って栽培し、自己完結していた人の多くが、大麻そのものを売っている人に近づくケースも増えるでしょう。だから、海外で安く簡単に大麻を買って国内に持ち込んで売る人や組織も増えるだろうし、ブラックマーケットが拡大するばかりでしょう。ブラックマーケットが、大麻より利益の出るハードドラッグにユーザーを誘導する危険性も増加します。全く何も解決せず、あらゆる意味で状況は悪化するばかりです。
何も知らずに騙されて運び屋をやらされてしまう被害者も増加するだろうと思います。断言はできませんが、千歳の事件も一部にその可能性があるようです。

取締行政はバカがやってるとしか思えません。あるいは、取締行政自体が特定のブラックマーケットと癒着でもしているのかと疑いたくなります。さらにあるいは、予算と権力の拡大を求める官僚の本性が、馬鹿げた弾圧強化に向かわせているのかもしれません。

以下は北海道新聞と朝日新聞の記事です。

新千歳に大麻14キロ 密輸容疑の男逮捕(06/20 08:09)
千歳】新千歳空港経由で大麻草約十四キロを密輸入したとして、千歳署と函館税関札幌税関支署千歳出張所は十九日、大麻取締法違反(輸入)などの疑いで、東京都板橋区西台一、アルバイト店員○○○○容疑者(22)を逮捕した。新千歳空港での大麻押収量としては過去最高という。

調べでは、○○容疑者は昨年十一月、この事件ですでに有罪判決を受けている埼玉県内の男ら二人と共謀。同容疑者が、米国で入手した乾燥大麻約一四・二キロ(約五千六百万円相当)を車載用アンプ二十台の中に分散して隠し、ロサンゼルスから韓国を経由して国内に持ち込んだ疑い。

販売目的とみられ、大量の荷物を持ち込んで到着したため不審に思った札幌税関支署千歳出張所の職員が発見した。

千歳署によると、○○容疑者は発見時に同法違反の現行犯で逮捕されたが、「大麻草が入っているとは知らなかった」と言い張ったため、処分保留で釈放。共犯二人を逮捕して容疑が固まったため、あらためて逮捕した。

マンションで大麻栽培 大阪の男ら3人逮捕(2008年6月6日)
福岡、兵庫の両県警と九州厚生局麻薬取締部は6日、マンションで大麻を大量に栽培していたとして、自称遊技機販売業○○○○容疑者(35)=大阪市淀川区=ら3容疑者を大麻取締法違反の疑いで現行犯逮捕したと発表した。両県警などは大麻草170株を押収。押収量は今年に入って全国最多で、乾燥大麻で販売した場合、末端価格は約1億3600万円に上るという。
他に逮捕されたのは、いずれも無職の△△△△(26)=大阪市平野区=、◇◇◇◇(40)=兵庫県宝塚市=の両容疑者。3容疑者は5日、同法違反の罪で福岡地裁小倉支部に起訴された。

調べでは、○○容疑者は5月14日、大阪市平野区のマンションの一室で大麻草22株を栽培した疑い。△△、◇◇の両容疑者は同日、同市東住吉区のマンションで乾燥大麻132グラムを所持した疑いで現行犯逮捕された。

福岡県警によると、○○容疑者らは、昨年4月ごろから大阪市内の3カ所のマンションで大麻草を栽培していたという。同県警などは、乾容疑者らが販売目的で大麻草を栽培し、携帯電話で注文を受けた客に手渡しや宅配便で密売していたとみている。全国で顧客約20人を把握している。3容疑者に指示していた主犯格が他にいるとみて、調べを進める。


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