毎日新聞がYahoo!ニュースに配信した記事、一部を修正して頂きました。迅速に対応して頂いた「月刊Newsがわかる」の記者氏にお礼を申し述べたいと思います。修正されたのは、「大麻はクワ科の植物」の削除と、「大麻や覚せい剤などの薬物使用は法律で禁じられている」という箇所の大麻についての削除です。
最初の電話では伝えていなかったのですが、「マリフアナを取ると、その時だけ物がきれいに見えたり、音に敏感になったりする。効果が切れると、うつや無気力の状態になる。使う量が増えるにつれ、イライラや不眠などの症状が出て、被害妄想やパニック、錯乱を引き起こす」という記述についても修正をお願いしました。
大麻の効果が切れると「うつや無気力の状態になる」とか、「使う量が増えるにつれ、イライラや不眠などの症状が出て、被害妄想やパニック、錯乱を引き起こす」という、ダメゼッタイ情報には根拠がないからです。記者氏は、この点については、文献を確認して書いた部分であり、一存で決められないので、上とも相談して対応するとのことでした。もし修正して頂けないのであれば、記述の根拠を教えて欲しいと伝え、改めて連絡を頂くことになりました。再度の回答があり次第、続報します。
「マリフアナ」という表現にも違和感を感じたので、「ア」は小さい「ァ」で、「マリファナ」の間違いではないのかと訊ねたところ、記者氏もそう思っていたらしいのですが、「マリフアナ」という表記で統一するよう指示があったそうです。「月刊Newsがわかる」を購読している子どもたちは、マリファナではなく、マリフアナという単語として覚えることになるのでしょうか。一体、何の穴だろうと思ってしまいました。
修正後の同記事。
警察庁がまとめた今年上半期(1~6月)の薬物事犯の検挙状況で、大麻の摘発が過去最多だった。10~20歳代の若者が65%を占め、大麻を栽培する事件も増えている。
大麻の葉や花を乾燥させたものがマリフアナだ。マリフアナを取ると、その時だけ物がきれいに見えたり、音に敏感になったりする。効果が切れると、うつや無気力の状態になる。使う量が増えるにつれ、イライラや不眠などの症状が出て、被害妄想やパニック、錯乱を引き起こす。
覚せい剤などの薬物使用は法律で禁じられているが、薬物の誘惑は生活の中に潜み、使ってしまう人がいる。中高校生の場合、友だちや先輩から勧められ、深みにはまってしまう危険が少なくない。薬物は犯罪につながり、乱用はその人の未来を確実に破壊する。薬物の成分は脳に負担をかけ、大切な神経をこわし、体の機能を失わせ命を縮める。きっぱりと断る勇気が必要だ。
酒(アルコール)やたばこはどうだろうか。実は脳を興奮させる作用のあるニコチンを含むたばこ、脳の神経に軽いまひをおこすアルコールは、薬物の入り口だ。くせになるとやめられないし(=中毒)、取りつづけると体に悪い。未成年者が喫煙や飲酒をしないように周囲の大人の責任も重大だ。
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