毎日新聞 2008年9月8日 23時34分
大相撲大麻疑惑:再聴取、見通し厳しく…警視庁
警視庁組織犯罪対策5課は、解雇された元幕内と元十両の兄弟力士、露鵬(28)と白露山(26)について近く大麻取締法違反(所持)容疑で再聴取し、関係者らからも事情を聴く方針だが、立件の見通しは厳しいのが実情だ。
壁は大麻取締法の規定だ。所持や栽培、譲渡は禁じられているが、使用についての罰則はない。警視庁は2日、所持を裏付けようと2人の所属部屋など関係先を家宅捜索したが、大麻は見つからなかった。
捜査幹部は「大麻使用の前提として所持していた可能性は高いと思う。ただ、大麻そのものが見つからない以上、現行の法律では強制捜査は難しい」と話す。
こうした現状について、厚生労働省監視指導・麻薬対策課は「規制が難しいのは、自分で使用したか、副流煙を吸い込んだかを区別する明確な基準がないためだ。使用で摘発した場合に冤罪(えんざい)を生み出す恐れがある」と説明する。
しかし、捜査現場には自己使用と副流煙の際の検出量は明らかに違うという意見が支配的だ。捜査幹部は「大麻をきっかけに作用の強い覚せい剤などを始める人も多い。使用にも早急に罰則を設けるべきだ」と話した。【武内亮】
こうして権力の言い分を無批判に垂れ流す御用マスゴミが世論を誘導し、誤った認識を社会に定着させる。ジャーナリズムどころではない。おまわりさんに聞いてきたことを書くだけの権力の広報マン。気楽な稼業ときたもんだ。小学生の社会科見学と同じレベル。教室の後ろにでも貼っておけ。俺が担任の先生だったら、「武内クン、自分で調べたことも書きましょうね」と言うだろう。
「大麻をきっかけに作用の強い覚せい剤などを始める人も多い」のは、大麻と覚せい剤が同じブラックマーケットで売られているからだ。密売人は、大麻より覚せい剤を売ったほうが儲かる。執行猶予中に覚せい剤で捕まった文具メーカー「トンボ」の元会長は、初犯の際の裁判で、「大麻について、被告人は、以前覚醒剤を購入した際におまけでもらったと供述している。」
留学中からマリファナ、コカイン…トンボ鉛筆元会長初公判
MSN産経ニュース 2007.10.16 16:37
「大麻をきっかけに作用の強い覚せい剤などを始める」というのは、大麻の作用は弱いことを捜査幹部自ら認めているということだ。こんな踏み石論など、とっっっっっくの昔に科学的に否定されている戯言だ。俺がデスクなら、「武内!カナビス・スタディハウスで全米科学アカデミー医学研究所(IOM)報告くらい読んでから書け!」と言うだろう。
大麻の使用が他の薬物の乱用を引き起こすという因果関係を示す確定的な証拠はない。
(中略)
大麻の生理学的な特性が踏石として働くという証拠はない。
(中略)
むしろ、大麻の置かれている法律的状況がゲートウエイ・ドラッグにしてしまっている側面がある。
注意さえ怠らなければ、特に大麻がゲートウエイ・ドラッグとしてさらに危険な薬物の先駆けになったりすることはない。
これも読んどけと言うだろう。
国家統計局がまとめた薬物乱用に関する年次データを割合でみれば、大麻を試したことのあるアメリカ人104人のうちでコカイン常用者になったのはたった1人に過ぎず、さらにヘロイン・ユーザーになったのはそれ以下に過ぎない。
2002年のカナダ上院の報告書 「大麻に関するカナダの政策の視点」には、「大麻それ自体は他のドラッグを使う要因にはならない。」と書かれている。
この見解は1999年に全米科学アカデミー医学研究所(IOM)から発表された結論と同じで、そこでは、大麻は「ゲイトウエイ・ドラッグではなく、全般的に深刻な薬物依存を起こす程の際立った原因とはなっていない。」と述べている。
またIOMでは、未成年では概してタバコやアルコールの乱用のほうが大麻の使用よりも問題になっている、とも述べている。
大多数の大麻スモーカーにとって、大麻は「終着駅」であって、ゲートウエイではない 。
政府の詭弁 13 カナビスはゲートウエイ・ドラッグ
マスゴミが権力の御用聞きと堕し、いつか来た道をまた繰り返す。
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