最高裁にNOを!-国民審査で最高裁裁判官に×(罰)を-

投稿日時 2008-10-03 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

衆院の解散がいつ行われるか不透明な状況になっていますが、総選挙と同時に最高裁判事の国民審査が行われます。
大麻取締法変革センターのサポーターには、自民党や公明党の支持者もいますが、私個人は、今度の選挙では政権交代が実現できるかどうかが最重要の着目点だと考えています。
そして、その衆院選と同時に、最高裁判所裁判官の国民審査も行われます。大麻密輸の冤罪としてレポートした裕美さんは、全く身の覚えのない大麻密輸で懲役5年の実刑が科され、今も服役しています。詳しいレポートはしていませんが、他にも私たちに相談のあった2名が、やはり何も知らずに大麻密輸の運び屋をやらされて、それぞれ懲役3年6月の実刑判決を受けて服役しています。
裕美さんの場合、控訴審から担当した弁護士が緻密な控訴趣意書を提出したにも拘らず、東京高裁は、初公判の日に控訴を棄却しました。裁判官は、法廷で裕美さんの話を聞く前に、既に控訴棄却の判決文を用意していたのです。こんな滅茶苦茶な裁判があるでしょうか。最高裁も高裁判決を維持し、上告を棄却しました。

大麻取締法違憲論裁判においても、司法は全く大麻の医学的事実を検証しようともせず、違憲論を退けています。私の場合、大麻取締法は憲法25条に定める生存権を侵害していると主張しましたが、1審から最高裁に至るまで、全く一言もその主張を否定する根拠すら示さず、黙殺で応じてきました。私はキツネに摘まれたか、タヌキに化かされた思いがしました。

最近では、「高知白バイ事件」として知られる裁判で、やはり滅茶苦茶な裁判が行われ、被告人とされてしまった片岡晴彦さんの上告は棄却され、1年4月の実刑が確定してしまい、収監を待つ身となってしまっています。この事件では、警察が提出した証拠写真の捏造疑惑まで出ています。

また、小泉・竹中政治を批判していた経済学者の植草一秀さんが痴漢行為を行ったとして逮捕された事件についても、植草さんが巨悪を暴く論陣を張っていたために、事件そのものが国家権力によってでっち上げられた可能性があります。植草さんの裁判でも、マスコミは膨大な量の誹謗記事を垂れ流し続け、目撃者による重大な証言が司法によって無視されたこと等々は報道されませんでした。

戦後、自民党と官僚による政治が永く続くなかで、内閣によって選任される最高裁判事たちは、与党や行政に不利になる司法判断を回避してきたように思えます。三権分立は建前でしかなく、国会で多数の議席を持つ与党が内閣を構成し、その多数にモノを言わせた強行採決で法を作り、その法の違憲性を審査すべき最高裁の人事は内閣が握っているのです。実質的には三権一律の状況が戦後63年に亘って続いてきたということです。GHQは実質的に三権分立など機能しないように、そのように仕込んだのでしょう。

憲法改正の議論もありますが、改正するのであれば、戦争を違法行為として禁じた9条ではなく、最高裁判所について規定した79条を改正し、最高裁の裁判官人事を衆参両院の同意人事としたほうが、バランスの取れた司法を国民は手にすることができるのではないかと私は思っています。

解散総選挙がいつ行われるか分かりませんが、併せて行われる最高裁判所裁判官の国民審査で、最高裁にNOを突き付け、司法を国民の手に取り戻す契機としましょう。

国民審査で裁判官に×を付け、最高裁にNOを!

●冤罪か? 高知白バイ事件/インターネット新聞JANJAN





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