インターネットは環境さえ整えば誰にでも情報を発信することができる。
明らかな違法サイトや、犯罪を助長するようなサイトも現実にあり、子どもにアクセスさせないほうが良いものもあるだろう。だが、子どもたちに見せないほうが良いという理由で、言論の自由が奪われることがあってはならないはずだ。当サイトでは、厚生労働省や天下り財団法人のダメゼッタイが、大麻の医学的事実も把握せず、全く根拠のないことで大麻を弾圧している現実を批判し、大麻取締法の改正を主張している。大麻や麻の実を売っているわけでもない。当サイトの情報は、子どもたちにとって有害だろうか。
Yahoo!Japanには、「子ども向けに開発された、安心・安全のYahoo!きっず検索」というシステムがあり、そこでは「大麻」をキーワード検索しても当サイトはリストされない。当サイトは検索対象から除外されているが、役人たちすら根拠がないことを認めているダメゼッタイはリストされる。
●Yahoo!きっず検索
おかしくはないか。ダメゼッタイに根拠がないことを明らかにした当方のサイトが排除され、明らかに根拠のない官製情報は子どもたちに伝えられ、誤った認識が植え付けられる。根拠もないことをダメゼッタイだと洗脳する国家権力の情報のほうが、よほど有害ではないか。当方の主張と、ダメゼッタイの情報、どちらが正しいか、子どもたちに考えさせるのが教育だろう。これは言論の自由に関わる問題である。
インターネットは有効な情報発信手段であることに間違いないが、目的の情報に辿り着くには検索エンジンを使わねばならず、それを私企業が寡占している。その私企業の判断でデータベースから排除されてしまえば、いくらネットで情報を発信したところで存在しないのと同じだ。Googleが中国政府に屈したことは記憶に新しい。Googleで、「Google 中国」をキーワード検索すれば、今のところ、わんさか情報が出てくる。
つい60数年前の戦争の惨禍は、言論の自由が奪われ、それが社会を誤った方向へ導いたことも要因のひとつだった。それからまだ60年ほどしか経っていないというのに、既に言論規制は日本社会を侵食している。大恐慌がやがて世界戦争につながった道を、今またこの社会は繰り返そうとしているのではないか。既に戦後ではなく、戦前なのかもしれない。
参照:インターネットと規制社会を考える/保坂展人のどこどこ日記
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