「ニュースキャスター」に訂正放送を申し入れ(2)

投稿日時 2008-11-15 | カテゴリ: TBSの大麻報道との対話

TBSの「ニュースキャスター」という番組で、元麻薬取締官で現ダメセン指導員の浦上厚氏が、大麻が凶暴性を誘発するとコメントした件、番組担当者がプロデューサーに確認のうえ連絡をくれることになっていた。
だが連絡がないまま次回放送日になってしまったので、こちらから改めて電話した。プロデューサー氏と話すことができた。
プロデューサーによると、大麻が凶暴性を引き起こすというのは、各所の取材に基づいたもので、訂正の必要はないと考えているとのこと。どのような取材で、どのようなデータに基づいているのか尋ねたが、具体的な資料は手元にないが、各所の取材に基づいているのだそうだ。
大麻が凶暴性を引き起こすなどというのは、30年前にアメリカで言われたでっち上げで、今やそのようなヨタ話はアメリカでも語られていないし、むしろ全米医学アカデミーや、イギリス上院の科学技術特別委員会でも、大麻はアルコールやコカインと違って凶暴性を引き起こすことはないと報告されている。そのような医学的な報告を覆すような取材データがあるなら私も勉強したいので教えて頂きたいとお願いしたが、各所への取材に基づいたものだという一点張りで、それ以上の根拠は示して頂けなかった。きっとTBSはどこかで秘密裏に医学的な大麻研究でも行っているのに違いない。

亡くなった筑紫哲也さんは、「TBSは死んだも同然」と言ったが、どうやら「TBSは今も死んだままも同然」のようだ。多事争論どころではない官製報道だ。
私以外にも数件の同じような問い合わせがあったとのこと。偏見に満ちた事実に基づかない報道には具体的な抗議をし、説明を求める。そのことが大切だと思う。誤った情報を流すと抗議が来るということを肝に銘じて頂き、緊張感を持って報道して頂くためにも。
覚せい剤と大麻の区別もないような誤った情報をマスコミが社会に拡散し、政策を検証する視点が全くない。プロデューサー氏には、事実に立脚した報道をお願いした。
私は冷静に説明したし、プロデューサー氏も冷静に私の話を聞き、冷静に苦しい言い訳を繰り返した。
「ニュースキャスター」はつまらない。北野武も冴えないし、お坊ちゃんアナウンサーも、コメンテーターもつまらない。きっと長続きしないだろう。山瀬まみの「お父さんのためのワイドショー講座」が懐かしい。





大麻報道センターにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://asayake.jp

このニュース記事が掲載されているURL:
http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=908