カナビスが息子を殺した

だから合法化すべき

うつ病で自殺した息子を思う父親の訴え

Source: Chester Chronicle
Pub date: 30 Jan 2004
Subj: Cannabis killed my son - but it should still be legal
Author: Jessica Shaughnessy Web: http://www.ukcia.org/news/shownewsarticle.php?articleid=9145


今週、カナビスがB分類からC分類にダウングレードされたが、それについて、チェスター州フロッザムに住むトレバー・ウイリアムズさんは、「ドラッグと戦う唯一の道は合法化することだ」 と語っている。

彼の息子のラッセルさんは、2001年9月に、鉄道のデラメア駅付近で列車に飛び込んで自殺している。


もっとオープンな売買を

「人びとがカナビスを使うことを止めさせることはできません。でも、違法のままにしておく限り、ストリート・ディーラーたちに操られたままになってしまいます。ダウングレードしたからといって、カナビスの流通が地下に残され、人々が喰い物にされ続けることには変わりありません。」

「確かに、私の意見には異論もあると思いますが、カナビスの販売を許可制にして店で正式に売るようにすれば、きちんとコントロールできるようになるはずです。売買がもっとオープンになれば、カナビスの効力やその影響についての知識を高めることができるはずです。」


カナビスがうつ病を引き起こした

ウイリアムズさんと妻のパメラさんは、ラッセルさん(当時31才)がうつ病になったのは、カナビスのせいではないかと考えている。また、うつ病ではなく、統合失調症と診断されていれば、もっと長生きできたのではないかとも言う。

少年のころから熱心なミュージシャンだったラッセルさんが、最初にカナビスに出会ったのはナイトクラブで、ティーンエイジの終わりころだった。

ラッセルさんが死に至るまでには、クラブのバンドから邪魔者にされて打ちひしがれていたのに加え、祖母の死がさらにそれに拍車をかけたていた。

彼はますますうつの症状を訴えるようになって、1999年1月には、西チェシャー病院に入院するまでになった。医者の見立てでは、一過性の精神障害ということだった。

「カナビスをやっていることは、私には話したことはありませんが、パメラには話していたようです。でも、入院した以降はやっていません。しかし、うつの状態は、良くなったり悪くなったりを繰り返し、いったん悪くなるとなかなか抜け出すことができませんでした。」


線路脇に遺体

「私は、カナビスや心の病の専門家ではありませんが、新聞を読んだりしているうちに、カナビスが精神病の原因になると思うようになりました。通常、統合失調症が診断されるようになるには、カナビスを使い出してから5年くらい後になるそうです。」

「お医者さんは、ラッセルが良くなると思っていたようですが、ラッセルは自分の状態を隠して、良く見せかけていたんだと思います。」  1年以上にわたって薬物療法を続けた後、ラッセルさんは自分で徐々に薬を減らし、状態が改善されていった。

ラッセルさんが最後に目撃されたのは、2001年9月27日の夜10時半ごろで、両親の家から3kmほどのところにあるデラメアのアビー・アームというライブハウスへタクシーへ向かった。

翌早朝5時45分、電車の運転手テレンス・バーンは、デラメア駅を通過中、何かをはねてドスンという音を聞いた。2時間後、ラッセルさんの遺体が線路脇で発見された。2002年7月に行われた陪審では、彼に死に対しては、犯罪性は確定できないとする存疑評決が下された。


合法化して、カナビス禁煙キャンペーンを

「新聞のカナビスの記事を読めば読むほど、カナビスがラッセルの精神病に影響していたと確信するようになりました」 とウイリアムズさんは語っている。

「人によってカナビスの影響のしかたは違うのです。ある人には何の悪い影響はなくても、ラッセルのように副作用を受ける場合もあるのです。」

「カナビスを合法化すれば、タバコのようにテレビ広告でカナビスの禁煙キャンペーンをすることもできます。カナビスについては、知識が欠けているために、安全なドラッグだと思われています。しかし、アルコールやタバコと同じで、人の生命を破壊することもあり得るのです。」