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カナビス神話 総合インデックス (PDF) 2008.12.01
カナビスはアルコールやタバコよりも害は少ない (PDF) 2008.12.10
恐怖で誇張されているカナビスの運転リスク (PDF) 2008.11.22
カナビスでは肺癌のリスクは増加しない (PDF) 2008.11.24
カナビスは統合失調症の原因にはならない (PDF) 2008.12.01
ゲートウエイはこじつけ理論 (PDF) 2008.12.07
カナビスの依存性はカフェイン以下 (PDF) 2008.12.15
カナビスは脳に障害を与えない (PDF) 2008.12.15
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カナビスは飲酒による脳のダメージを防ぐ
・神経毒性学&奇形学ジャーナルのオンライン最新版に掲載された研究によると、カナビスには、アルコールの深酒によって引き起こされる脳の損傷を防ぐ働きがあるらしいことがわかった。この研究は、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが拡散テンソル画像と呼ばれるハイテク・スキャン装置を使って行ったもので、16才から19才までの学生42人を対象にアルコールとカナビスの使用状況で大脳白質にどのような変化が起るかを微細に比較している。
MPP Blog, Aug 21, 2009
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長期的にカナビスを喫煙しても肺機能は低下しない
・ヨーロッパ呼吸器ジャーナルの最新号に掲載された研究によると、長期的にカナビスを使っている人の肺機能は低下せず、非喫煙者とほぼ同じであることが示された。この研究はニュージランド・ダニーデンのオタゴ大学の研究チームが中心になって行ったもので、1037人の住民をコホート対象にして、18、21、26、32才時点でのドラッグ使用と肺機能の関係を調べている。
参考Source: NORML's Daily Audio Stash, August 18th, 2009
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カリフォルニア州サンディエゴ郡、ついに医療カナビスIDカード発行へ
・カリフォルニアのサンディエゴ郡では医療カナビスIDカードの発行をめぐって長い法廷闘争が続いていたが、医療カナビス患者はやっとIDカードを手にすることができるようになった。慢性的な背中の痛みに苦しんできたジョルダン・ジャービス氏は、従来の処方鎮痛薬をやめて医療カナビスを使うようになった。「寝たきりの生活でしたが、医療カナビスによって起き上がっていろいろなことができるようになりました。再び社会生活を送れるようになったのです」 と言う。
San Diego, California News Station, Jul 07, 2009 Updated: Jul 22, 2009
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ドイツ・バイオノリカ製薬、産業用ヘンプからTHC製剤、2010年の認証をめざす
・薬用植物をベースにした医薬品の開発で知られるドイツ・バイオノリカ製薬(バイエルン州ノイマルクト郡)は、天然のカナビスを使って、エイズ・癌・多発性硬化症の治療のための医薬品を製造して臨床試験を進めているが、7月17日にメルケル首相を招いて行われた同社の創立75周年記念式典で、マイケル・ポップ社長は来年終わりまでに医薬品の認証を獲得したいと語った。
IACM 2 Aug 2009
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カナビスの脳機能への悪影響はほとんどない
・精神医薬品ジャーナルに掲載された文献レビューによると、たとえ長期間使った場合でも、カナビスによる脳機能への悪影響は「最小限」で、ほとんどないことがわかった。この研究を行ったのは、イギリス・スペイン・ブラジル・オーストラリア・スイスの国際研究チームで、カナビスによる脳の構造と機能への影響について調べた過去の研究を総合的に検証している。
NORML Weekly News July 30, 2009
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大規模疫学研究、カナビスの使用で頭・首部の癌のリスクが顕著に減る
・癌防止研究ジャーナルに掲載された調査データによると、カナビス・ユーザーではノンユーザーに比較して頭部と首部の癌の発症率が低いことが明らかになった。今回の調査を行ったのは、アメリカのブラウン大学、ボストン大学、ルイジアナ大学、ミネソタ大学の合同研究チームで、頭部と首部の扁平上皮癌(HNSCC)の発症に対してカナビス使用がどのような影響を与えるかを調べた。
IACM 2 Aug 2009
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カナビス依存症治療、カナビス使用量が減ればアルコールの摂取量が増える
・ドラッグとアルコール依存症ジャーナルに掲載された臨床試験データ;によると、「カナビス依存症」の治療を受けた人は、その後のアルコールの摂取量が増える傾向のあることがわかった。コネチカット大学ヘルスセンターの研究チームは、 DSM-IV基準でアルコール依存とは認められないがカナビス依存と判定された207人を対象にカナビス依存症治療によるアルコールの使用状況の変化を調べた。調査は、治療前とその後3か月ごとに1年間にわたって行われた。
NORML Weekly News July 24, 2009
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カナビス根絶作戦という巨大浪費
・カリフォルニア州 12億7000万ドル、オクラホマ州 2000万ドル、コロラド州 250万ドル、ネバダ州 60万ドル、ニューメキシコ州 20万ドル・・・ 総額14億8000万ドルのカナビス。たったこの1週間でアメリカ政府と州政府がカナビスの根絶作戦によって失われた金額だ。しかもマスコミに報道された分だけでだ。『全米警察24時コップス』 などのテレビ番組を思い出してみればわかるように、引き抜かれた植物は燃やされて捨てられてしまう。子供たちの成長や教育や健康には何の役にも立てずに燃やされてしまうのだ。
Examiner.com 24 July 2009
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オランダ・民主66党、カナビスに特別税導入を
・オランダの民主66党(D66)のボリス・ファンデル・ハム議員は、財政改善のためにカナビスに特別の税金を導入することを考えるべきだと述べた。この指摘は、アメリカのオークランドでカナビス販売に事業税を設けて新しい税収を生み出す条例案が成立したことを受けたもので、D66ではワウター・ボス財務大臣にこの問題について見解を求めている。
DutchNews.nl, 23 July 2009
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全米初、オークランドでカナビス事業税が成立
・カリフォrニア州オークランド市の特別住民投票でカナビスの小売販売に課税する条例案が圧倒的多数で承認された。カナビス販売に事業税を導入するのはアメリカで初めてのことになる。この条例案(Measure F)は、カナビスの売上1000ドルに対して18ドルの事業税を徴収する内容で、オークランド市有権者の80%の賛成で成立した。2010年1月1日から実施されることになっている。
NORML Weekly News July 24, 2009
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ネパールでもカナビス合法化ラリー
・6月29日、ネパールの首都カトマンズでカナビス禁止に反対する合法化ラリーが展開された。このラリーを組織したのはスージャンという若者で、カナビス合法化と禁止法の撤廃を訴えるポスターを貼った乗用車30台でデモが行われた。ネパールは古くからカナビスを精製してハシシを作り、安全に利用してきた輝く歴史を持っているが、ネパールのカナビス禁止は、1973年にアメリカの経済援助を受ける代わりに、カナビスの栽培・販売・使用を禁止して違反者は逮捕するという条件を受け入れて始まった。
Cannabis Culture Magazine July 22 2009
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反ドラッグ・キャンペーン、もはやカナビスは焦点ではなくなった
・多くの人は気づいていないが、アメリカ政府は最近、処方医薬品を守るために、カナビスを反ドラッグ・キャンペーンの焦点にすることを重視しなくなってきている。CBS Newsが政府や非営利反ドラッグ団体の動向を調査ところ、数年前から処方医薬品や一般医薬品の乱用がテーンの間に広がってきたことで、カナビスに対する反対キャンペーン色を弱めてきていることが明らかとなった。
NORML Daily Audio Stash July 15th, 2009
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カリフォルニア州報告書、カナビスを合法化して課税すれば14億ドルの税収が見込まれる
・カリフォルニア州平衡局 (BOE)は、カナビスの小売販売に課税して規制管理した場合、新しい税収が年間およそ14億ドル得られるという試算を発表した。この試算は、州下院に提出されている390号法案で、カナビスの小売販売に1オンスあたり50ドルを課税すると提案されている数字をもとに計算したもので、その他に州が商品販売に課している売上税や特別税なども加算されている。
NORML Weekly News: July 16, 2009
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多発性硬化症第3フェーズ臨床試験、カナドールの優位性が実証される
・イギリスでは、筋硬直に苦しむ多発性硬化症患者に対して天然のカナビス抽出液から製造した「カナドール(Cannador)」ピルを使った第3フェーズの臨床試験が行われているが、最近279人分の試験が終了し、カナドールの効果の優位性が確認された。この臨床研究は、イギリス・プリモスのペニンスラ医科大学のジョン・ゼイゼック教授が中心になってイギリス全国22箇所のセンターで進められているもので、ドイツ・ベルリンの臨床調査研究所とスイスの製薬会社・ヴェレダAGがスポンサーになっている。
IACM 19 July 2009
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ウォルター・クロンカイト、ドラッグ戦争の真実
・CBSテレビの元看板ニュースキャスターで 「アメリカで最も信頼できる男」 「アメリカの良心」 と呼ばれたウォルター・クロンカイト氏が17日夜、ニューヨークの自宅で死去した。92歳だった。マスコミ各紙は、彼が、ベトナム戦争、ケネディ大統領暗殺、ウォーターゲート事件などの数々のニュース報道に携わったと紹介しているが、ドラッグ戦争に強く反対していたことは全く伝えていない。ここでは、クロンカイト氏が2006年にDPAへの支援を呼びかけた記事を再掲載して、彼の見識を学び直しながら追悼したい。
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ポルトガル議会でカナビス合法化の動き
・今年3月にアメリカのケイトー研究所のグレン・グリーンワルド氏が、8年前からはじまったポルトガルのドラッグの全面非犯罪化の成果について詳細な分析報告書を発表したのがきっかけになって、最近ではポルトガルのドラッグ政策が大きな注目を集めるようになった。つい最近では、全く予想されていなかった国連薬犯罪事務所までもが好意的な見方を示すまでになっている。だがポルトガルはそうした評判に有頂天になっているわけではなく、次のレベルのドラッグ政策に向けての活動も始まっている。
Drug War Chronicle 3, July 2009
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カナビスによって脳のドーパミン分泌は増えない
・カナビスの主要成分であるTHCは、脳の線条体のドーパミンの分泌を増加させるので統合失調症のリスクを高めると言われてきたが、神経画像ジャーナルに掲載された研究では、実際にはドーパミンが増えないことが示された。
この研究は、イギリスのインペリアル・カレッジMRC臨床科学センターのチームが、カナビス経験のある13人の健常者を対象に行ったもので、THC10mgとプラセボを経口投与して、線条体ドーパミン・レベルをPET画像を使って測定した。
NORML Daily Audio Stash, June 23rd, 2009
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ワールド・ドラッグ・レポート2009、国連のドラッグ長官、合法化議論を激しく攻撃
・1909年に最初の国際反ドラッグ条約が上海で締結されてから1世紀、現在の国際反ドラッグ機関の官僚たちは、渦巻く批判にさらされ守勢に立たされている。そんな中で、6月末に国連薬物犯罪事務所(UNODC)は 『ワールド・ドラッグ・レポート2009』 を発表して反撃に転じる姿勢をみせた。UNODCの官僚たちはこれまでは自分たちに対する批判を無視してきたが、今回のこの反撃は、あまりの批判の高まりに遂には立ち向かわざるをえないと考えるようになったことを意味している。
Drug War Chronicle 26, June 2009
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モルヒネ依存改善にカナビスが驚くべき効果
・母親の世話を受けられないようにした母性剥奪ラットでは、オピエート(モルヒネやヘロイン)に依存しやすくなるとされているが、カナビスの主要成分であるTHCを注射すると依存性がなくなることが示された。この結果は、中枢神経疾患生理病理学研究所のバレリー・ドージュ博士のチームによるもので、神経精神薬理学ジャーナルに掲載された。この発見は、現在行われている薬物依存治療に代わる新しい治療法となる可能性もある。
The Medical News, 6, July 2009
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マイケル・ジャクソン、医療カナビスは彼の命を救えたか?
・少なくとも報道でみる限りは、マイケル・ジャクソンの死についてはわからないことばかりで確定的なことを言える人は誰もいない。その意味では今回のブログのタイトルは挑発的過ぎるかもしれないが、もし彼が医療カナビスを使っていたらどうだったのかを考えてみる価値は十分にある。なぜならば、マイケルの死には処方鎮痛剤との関連が強く疑われているからだ。
MPP Blog 2, July 2009
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カナビスと肺癌研究の第一人者、今ではカナビス合法化を支持
・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)呼吸器科のドナルド・タシュキン博士は、ヘビーなカナビスの喫煙の影響で肺癌や慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)のリスクが増加するかどうかについて30年間にわたって研究を続けてきた。癌とカナビス喫煙の間には明確な関係があるはずだと考えて始めた研究だったが、結果はそうではないことが明らかになった。
NORML Daily Audio Stash, 9, June 2009
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イギリスの研究、カナビスが統合失調症を増加させている証拠は全くない
・統合失調症ジャーナルの6月29日に発表されたオンライン版によると、イギリスでは1996年から2005年の間に統合失調症と診断された件数は増えておらず、カナビス使用や効力の増加と統合失調症の発症は無関係であることが確認された。
NORML Daily Audio Stash, 30, June 2009
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エリック・ホルダー司法長官、州公認の医療カナビス供給者の取締りはしない
・現在13の州が医療コナビスの使用を認めているが、供給については患者自身またはケアギバーによる栽培までで、ニューメキシコ州以外は、専門に医療カナビスを栽培・供給することまで正式に認めているところはない。だが、そのニューメキシコ州でも、連邦による強制捜査を受けないという保証があるわけではなく、懸念がくすぶり続けている。こうした状況について先日、司法省のエリック・ホルダー長官は記者の質問に対して、現政権下においてはその心配はないと答えている。
NORML Daily Audio Stash, 7, June 2009
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事実をベースにしたドラッグ政策が必要
・国連麻薬委員会は今年3月にウイーンで、1998年からの成果について評価するために2日間のセッションを開いた。開会にあたって国連薬物犯罪事務局のアントニオ・コスタ所長は、「目にみえるほどの進展」があったと述べ、ドラッグ問題は封じ込まれつつあり、ドラッグの使用は一定の水準に抑え込まれていると主張した。しかしコスタ所長のこうした発言は証拠に基づくものではなく、会議が終わるまで防戦的な姿勢に終始した。また進展があったとしながらも、今後の目標はこれまでと同じだとも言う。
New Scientist, 20 May 2009
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アメリカ、精神症薬の処方が10年で倍増
・本日発表されたアメリカの研究者たちの調査によると、アメリカでは1996年以降ますます多くの人たちが精神症の治療に処方医薬品を使うようになってきている。使う人の数では1996年に比較して、現在では成人で73%、子供で50%も増えている。また、65才以上の人が、うつ、精神病、アルツハイマーなどの精神疾患の治療に処方医薬品を使う率は1996年から2006年までに2倍に増加している。
NORML's Daily Audio Stash, May 5th 2009
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年間の使用開始者数、処方鎮痛剤の乱用がカナビスを上回る
・連邦麻薬情報局と麻薬取締局が先週発表した調査データのよると、オピオイド系処方医薬品を乱用し始めたアメリカ人の数がカナビスを初めて試した人の数よりも多いことが明らかになった。処方医薬品は本来医師の処方が必要な医薬品だが、正式な処方を受けないで初めて乱用し始めた12才以上の人の数は、2007年(それ以降のデータはまだ発表されていない)には215万人にまで達した。これに対してカナビスを初めて使った人の数は210万人で僅かながら下回っている。
NORML Weekly News, May 28, 2009
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適度なカナビス使用でヘロイン中毒治療が改善する
・アメリカ中毒ジャーナルの7-8月号に掲載された臨床試験データによると、オピオイド依存の治療においては、たまにカナビスを使っている人のほうが治療を持続する率が高いことが示された。以前から、ナルトレキソンを使って解毒プログラムを受けている入院患者の間では適度のカナビス使用と治療持続性に関連があることが指摘されていたが、ニューヨーク州立精神医学研究所のチームは臨床研究でその検証を行った。
NORML Weekly News, May 21, 2009
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オランダ、犯罪者減少で8刑務所を閉鎖
・オランダのネバハット・アルベラック司法副大臣は、19日、犯罪の減少にともなって空きが目立つ8箇所の刑務所を閉鎖すると発表した。この閉鎖によって1200人の仕事が失われることになる。オランダは1990年代には刑務所不足に直面していたが、それ以降は犯罪が減って過剰な状態が続いている。現在では全体で1万4000人の収容能力があるにもかかわらず、実際の受刑者は1万2000人しかいない。
NRC Handelsblad, 19, May 2009
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小規模臨床ケース・スタディ、THCが強固な統合失調症を改善
・臨床精神薬理学ジャーナルに掲載された報告によると、経口THC(ドロナビノール)を投与した強固な統合失調症患者の症状が改善した。この研究では、一人の患者の症状が劇的に改善したことから、200人の患者の中からリスク・ベネフィットアセスメントに合致し、しかもカナビスの使用で症状が改善すると自己報告している人を除いた5人の重度・難治性の患者を選んでさらに実験を行った。
IACM-Bulletin, May 24, 2009
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オランダ・リンブルグ州、コーヒーショップ会員化計画が暗礁に
・オランダ・リンブルグ州では一週間ほど前に、ドラッグ・トーリズムを食い止めるためにすべてのコーヒーショップを会員制にする計画を正式に発表していたが、政府から取締りの財政援助が得られない情勢になって計画が頓挫する瀬戸際に追い込まれている。
DutchNews.nl, 22, May 2009
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ロードアイランド州下院、医療カナビス配布センター設置法案を圧倒的多数で可決
・ロードアイランド州下院議会は、20日、州認定の患者に対して医療カナビスを提供する「コンパッション・センター」を設立することを求めた法案を圧倒的多数で可決した。医療カナビスの合法的な供給にまで踏みこんだ州はニューメキシコに次いで2番目になる。
NORML Weekly News, May 21, 2009
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アメリカ、医療カナビス法を審議する州が急増
・アメリカでは現在、カリフォルニア州をはじめとして13州で医療カナビスが合法化されているが、今年の終わりまでにはさらに数州がそれに加わってくる可能性がある。今年は、これから法案の提出が見込まれている州も含めて、医療カナビス法案が19の州議会で審議されている。大半はやっと審議までこぎつけたばかりの状態で成立まではとでもおぼつかないが、少なくとも5州では有力な進展を見せており、反対する議員も一握りで知事も拒否権を発動せずに署名に応じる意向を示しているところもある。
Drug War Chronicle, May 15th, 2009
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毎年繰り返される誇張報道、カナビスの効力が増えて健康への危険も増加??
・今年も、カナビスの効力をめぐる誇張報道が行われる季節がめぐってきた。相変わらず政府は、今のカナビスが以前よりもますます効力を増してきているので健康への危険性も増えていると盛んに主張しているが、眉唾もので話は割引いて聞くべきだ。例えば2年前の2007年6月には、DEAマイアミの代表はAP通信に、「今のカナビスは、あなたのおじいさんや父親の時代のマリファナとは違うのです。害がずっと大きくなって中毒しやすくなっているのです。あなたを殺すことすらあるのです」 と 語っている。
NORML Blog, 14 May 2009
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ホワイトハウス、市民による政策提言最終報告、カナビス合法化が最高ポイントを獲得
・昨日13日にホワイトハウスから発表された『市民による政策提言』の最終集計結果によると、成人のカナビス使用の合法化が最もポイントの高い政策提言になっている。また、州の医療カナビス法を無効化するために連邦のリソースを使うのは止めるべきだとする提言も3位に選ばれている。
NORML Weekly News, May 14, 2009
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オランダとフランスの未成年比較研究、フランスの厳しい政策のほうがカナビスの使用も社会問題も多い
・オランダのマーストリヒト大学、トリンボス研究所、フランスのINSERM研究所が共同で実施した両国での調査結果によれば、ドラッグに対して厳しい政策をとってもその使用は減らないばかりか、より多くの社会問題を引き起こしていることがわかった。
この研究はマーストリヒト大学のロナルド・ニッブル教授が中心となって、14才から18才の中等学生に聞き取り調査を行ったもので、フランスの9646人、オランダの4921人が対象になっている。質問では、アルコールとドラッグの使用と、その結果として暴力など社会に迷惑をかけた度合いについて聞いている。
ENCOD, 19 January 2009
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ホワイトハウス新ドラッグ政策対策室長官、ドラッグ戦争という観念は捨て去るべき
・先週の5月7日、上院司法委員会は91対1の記録的大差でシアトル警察のギル・ケルカウスキ署長を正式にホワイトハウス・ドラッグ政策対策室(ONDCP)長官に任命した。オバマ政権のこの新しいドラッグ対策長官は昨日初めてのインタビューに応えて、戦争をアナロジーした好戦的な思考がドラッグ問題を扱う際の障害になっているという認識を示し、ドラッグ戦争を戦っているという観念を払いのけて、投獄ではなく治療に重点を移すことで違法ドラッグの使用を減らすようにしたいと語った。
The Wall Street Journal, May 14th, 2009
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HIV/エイズ患者研究、医療カナビスの症状改善効果は合法医薬品よりも高い
・臨床看護研究ジャーナルに掲載された調査データによると、HIV/エイズを抱えながら暮らしている患者たちは、処方医薬品や市販の医薬品に比べて医療カナビスのほうがより効果があると報告していることがわかった。この調査を行ったのは国際的な研究グループで、アメリカ、アフリカ、プエリトリコの患者775人を対象に2年間にわたってインタビューを行っている。その内の27%が自分の判断で医療カナビスを使っていた。
NORML Weekly News, May 1, 2009
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オランダ、カナダでの医療カナビス販売に意欲
・カナダでは医療カナビスの使用が認められているが、認定を受けた患者やケアギバーが自分で栽培するか、または政府が独占供給するカナビスを購入する必要がある。しかし、政府のカナビスはさまざまな面で評判が悪く、認定患者全体の20%以下しか購入していない。また最近の裁判で、政府による独占供給体制が憲法違反だとする判決も下されている。
こうした状況を見て、オランダで医療カナビスを生産している会社が、カナダの医療カナビス患者にも自社製品を使ってもらいたいとして、品揃えなどについてカナダ政府にアドバイスを提供している。
The Canadian Press, 8 May 2009
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ゾグビーの最新全国世論調査、ついにカナビス合法化支持が過半数を越える
・昨日の5月6日は歴史的な日となった。ゾグビーの最新の全国世論調査で、カナビスを合法化して課税・規制管理することに賛成する人が52%となり初めて過半数を越えた。この調査は4月の末に実施されたもので、この問題に関してはこれまでのどの世論調査よりも規模が大きく、4000人から回答を得ている。エラー・マージンは±1.6%となっている。
MPP Blog, 7 May 2009
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メキシコのドラッグ少量所持の合法化、全面合法化でなければ効果は期待薄
・大手メディアではロイター以外はあまり取り上げていないが、メキシコでは、個人使用目的のドラッグの少量所持が合法化されるような情勢になっている。
先週のメキシコ上院議会では、5グラムまでのカナビス、500ミリグラムまでのコカイン、および極少量のヘロインとメソアンフェタミンの所持を合法化する法案が通過し、その後下院の承認も得ている。法案が成立するためには、さらにカルデロン大統領の署名が必要だが、現在はそれを待つ状態になっている。
Cannabis Culture, 5 May 2009
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シュワルツェネッガー知事、カナビス合法化議論に前向き
・カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事は5日の記者会見で、自分は反対だがと断ったうえで、カナビスを合法化して課税することついて 「議論すべき時がきた」 と語った。
彼は2006年に、産業用ヘンプの合法化法案を拒否権を行使して葬り去っているので多くを期待すべきではないが、今回の発言は良いニュースであることには間違いない。
Chronicle Blog, 5 May 2009
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アメリカ政府の統計に見るカナビス「中毒」で治療を受けた人の実態と危険の誇張
・アメリカでは、薬物乱用・精神衛生管理局(SAMHSA) が薬物中毒防止と精神衛生サービスの改善と利用促進の中心となって活動しているが、毎年、薬物中毒によるリハビリ施設の利用状況についての統計データを発表している。この3月には、2007年治療実績データが発表され、カナビス「中毒」について興味深い実態が示されている。
NORML's Daily Audio Stash, 31, Mar 2009
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ジム・ウエッブ上院議員、カナビス合法化は刑事システム見直しの一部
・「アメリカの人口は世界の5%ですが、刑務所の人口は世界の25%を占めているのです… 1980年以降、投獄者数は指数関数的に増加しています… その大半は暴力をともわないドラッグ事犯が増えたことに起因しています」 とウエッブ議員は説明する。「…こうした現実を踏まえてわれわれができることは2つしかないのです。アメリカは、地上で最も邪悪なギャングたちの温床になり続けていくのか、あるいは、現在の刑事裁判システムの問題点を見直して何かを劇的に変えかのどちらかです。」
NORML's Daily Audio Stash, 24, Apr 2009
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オランダ・リンブルグ州、コーヒーショップの会員制化を計画
・オランダの全国紙であるフォルクスクラント(De Volkskrant)によると、ドイツとベルギーに国境を接するオランダ南東部のリンブルグ州では、ドラッグ・トーリズムを食い止めるために、少量のカナビスを販売しているすべてのコーヒーショップを会員制にすることを検討している。
Dutch News.nl, 27 April 2009
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ABC/ワシントンポストの世論調査、46%がカナビス合法化に賛成
・今回の世論調査では、46%のアメリカ人が個人使用目的の少量カナビスの合法化に賛成していることが示された。この率は、1980年代中頃や12年前の倍以上になっている。これに対して、今回でも52%の人は合法化に反対しているが、1990年代終わり頃の75%、1986年の78%からは大きく落ち込んでいる。
ABC News / Wasinbgton Post, April 30th, 2009
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医療カナビス医師の認定機関が発足
・現在アメリカでは13の州で医療カナビスが合法化されて使用を望む患者数が増えているが、実際に医療カナビスを使うためには医師の推薦を受けることが必要になっている。しかし、医師側には衆知された推薦基準があるわけではなく、さまざまな混乱を招いている。こうした現状に対して、妥当な基準を設けてそれをクリアした医師に認定証を発行する団体が誕生した。
Santa Barbara Independent, The (CA), 23 Apr 2009
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豚&鳥インフルエンザに薬用カナビス・キャンディが有効
・現在世界中で豚インフルエンザが流行する兆しを見せて、アメリカでもジャネット・ナポリターノ国土安全保障長官が緊急事態を宣言するまでに至っているが、これに応えて、最近誕生したカナビス専門の製薬会社であるカナビス・サイエンス社は、天然のカナビスを使って自社開発した無毒ローゼンジ(lozenge、薬用カナビス・キャンディー) が役立つという緊急レポートを提出した。
Cannabis Science Inc., April 27th, 2009
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ティーンの3人に1人が自己治療にカナビスを使っている
・ドラッグ中毒の治療・予防・政策ジャーナルの最新号に掲載された研究によると、従来の医薬品が効かないかったりヘルスケアを受ける機会の少ないティーンの3人に1人が、リクレーショナル目的ではなく自己治療のためにカナビスを使っていることがわかった。カナダのブリティシュ・コロンビア大学の研究チームは、カナビスを使っている63人の未成年にインタビューしたところ、20人が、ハイになるためではなく、行動障害、痛み、睡眠困難、集中力欠如などの健康問題の治療にカナビスを使っていると答えた。
Emax Health, April 23rd, 2009
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ここ数ヶ月で医療カナビス患者が急増
・ニュース・チャンネルMSNBCによると、医療カナビスの使用が合法化されているアメリカの13州では、病気の治療にカナビスを使うために認定を受ける患者が急増している。コロラド州では2001年6月1日から医療カナビス法が発効し、患者登録が開始されているが、登録者数は2008年の終わりまでには、累計4720人から申請がありそのほとんどが認可を受けている。だが、今年の2月28日には6796人になっており、この2か月間で約30%も急増している。
IACM, 26 April 2009
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カナダ最高裁、政府の医療カナビス独占体制を終結させる判決
・カナダ最高裁判所は昨年出された連邦控訴審の判決を支持し、 政府の医療カナビス独占体制が終結することになった。この判決は、病気の治療のためにカナビスを使うことが認められている患者側の勝利となった。昨年10月控訴審では、ライセンスを受けた栽培者が複数の患者のカナビスを栽培する権利を認める判決を下していたが、政府司法省はこの判決を不服として最高裁に控訴していた。しかし、最高裁の3人の裁判官は政府側の控訴理由の聴取を拒否し、控訴審判決が確定した。
The Vancouver Sun, April 23rd, 2009
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国連麻薬委員会は人権に対する配慮を欠いている
・ドラッグ戦争は失敗した。国は、ドラッグ中毒者たちの人権を尊重してきちんと治療を受けられるように政策をもっとソフトなものに変えるべきだ… 国連人権理事会の拷問に関する特別調査官マンフレッド・ノーワック氏は通信社のインタビューに応えて、多くの国が、単なるドラッグ使用による中毒者を営利目的の取引業者と一括りにして懲罰的な政策を取っており、ほとんど又は全く治療を施さずに長期に拘留したり、ときには死刑にしたりしているとその実状を語った。
AP, April 22, 2009
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ポルトガル、全ドラッグ非犯罪化で害削減に成功
・メキシコでのドラッグをめぐる暴力が急速に顕在化するのにともなって、メキシコやアメリカの政治家の一部にはドラッグの非犯罪化こそが解決策だと主張する人も出てきた。そうした政治家たちによれば、非犯罪化することによって政府は、供給源の削減ではなく需要の削減に力を注いで、資金を法執行から治療に振り向けることができるようになる。その結果として、ドラッグ使用による害の削減が達成できると主張する。一方、厳罰支持者たちはその反対のことが起こると言う。非犯罪化はドラッグの使用がOKだというメッセージを送ることになって、ドラッグの害を増やすことになると主張する。
Vancouver Sun, 18 April 2009
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アメリカ各地で420イベント開催
・カナビスの愛好家にとっては4月20日はカナビスを祝う日で、4時20分にみんなで一斉にカナビスを吸う行事で知られている。だが、今年の420では単にカナビスを吸って楽しむだけではなく、医療カナビス・クラブの資金集めに協力したり、医療カナビスの合法化に向けて次のステップを踏み出すことが主張されるようになった。
CantonRep.com, April 21th, 2009
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アメリカ政府の調査統計からわかるカナビス使用者の実像 Part3
・前回、Part2を書いてから、また同じ読者から少し観点が違うというコメントをいただいた。--Part2の図には問題があると思います。というのは、たった一回だけしかカナビスを吸ったことのない人までスモカーとして区分しているからです。私の意見とすれば、そうして導きだされた数字はちょっと大げさ過ぎます。もっと正確で信頼できる数字にするためには、年間にある一定の基準以上を使った人について統計を取る必要があると思います。これらの統計では、反カナビス派の人たちを納得させることはできません。
NORML's Daily Audio Stash, April 15th, 2009
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カナビスがインシュリン受容体を活性化する
・フィトメデシン2009年4月1日号に掲載されたデータによると、カナビスの主要活性成分であるTHCにはインシュリンの活性を促して糖尿病を抑制する効果があることが示された。世界では、慢性的な疾患である糖尿病(2型)におよそ1億5000万人が被患していると考えられているが、その原因は、体内で生成されるインシュリンの量が不足したり、あるいはインスリンがあるにもかかわらず糖分(グルコース)を十分に分解できなくなったために起こる。
IACM, 12 April 2009
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メキシコ議会でカナビス合法化フォーラム
・メキシコ議会では、個人使用目的のカナビスの合法化について話し合うフォーラム(討論会)が月曜日から3日間にわたって開催された。この討論会は、ラテンアメリカの3人の元大統領が、これまでのドラッグ政策ではカルテル掃討の成果が上がらないとして、カナビスの合法化を提唱したことを受けて行われた。
現在のフィリペ・カルデロン大統領は合法化には反対しているが、こうした前代未聞の討論会が開かれることは、ドラッグ取引をめぐる残忍な暴力が吹き荒れる真っ只中で、カナビスの合法化への支持が強まっていることを示している。
AP, April 15, 2009
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420&グローバル・カナビス・マーチ、プロテスト用サンプル・ポスター
・オレゴンNORMLの意欲溢れるボランティアたちの手によって、420やグローバル・カナビス・マーチなどで使えるプロテスト・ポスターのサンプルを用意することができました。下のサムネール画像をクリックするとA4サイズの見本が表示されます。気にいったならば、さらに pdf の文字をクリックするとフルサイズのポスターをダウンロードすることができます。
NORML's Daily Audio Stash, April 15th, 2009
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カナダの喫煙と肺疾患の調査研究、カナビスとタバコの併用でリスクが増える
・カナダのブリティシュ・コロンビアで行われた調査によれば、カナビスとタバコを日常的に併用していると、ノンスモーカーに比較して深刻な慢性的な閉塞型の肺疾患になるリスクが2.9倍になることが分かった。しかし、カナビスの単独使用では、閉塞性肺疾患(COPD)にはならないことも明らかにされた。
Edmonton Journal (CN AB), 14 April 2009
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アメリカ政府の調査統計からわかるカナビス使用者の実像 Part2
・前回の記事のコメントで読者の一人から次のような質問をいただいた。-- カナビス議論では反対陣営から、「カナビスを吸っていると怠け者になって仕事をしなくなる」 という主張が頻繁に出てきますが、カナビス・スモーカーで成功した人の割合を示すグラフもあればいいのにと思いました。平均的なスモーカーの何%がダメになって、何%が社会に対して生産的になるのでしょうか?
NORML's Daily Audio Stash, April 13th, 2009
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スペイン・バレアレス諸島州、医療カナビスの処方を正式に認める
・スペインのマヨルカ島を中心とするバレアレス地方自治政府は、4月7日、医療カナビスを処方できるようにする議案を圧倒的多数で認める票決を下した。この決定は、スペインの他の地域で実施されているパイロット・プロジェクトの結果を正式に認めたもので、スペインでは最初の自治体となった。
IACM, 12 April 2009
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アメリカ政府の調査統計からわかるカナビス使用者の興味深い実像
・アメリカ政府の「薬物乱用と精神衛生データ・アーカイブ」は、ドラッグ使用と健康問題についての情報の宝庫で全国調査の結果が集積されている。今回発表された報告書を分析すると、いろいろ興味深い数字が浮かび上がってくる。まずおもしろいのは、50才より下の年齢層の場合には約半数がカナビスの使用経験があることで、コインを投げて裏表で決めるても問題ないくらい同じ率になっている。さらに、経験者全体の割合をみると、若者(18才〜34才)と中年(35才〜49才)の割合が全く同じの36%になっている。
NORML's Daily Audio Stash, April 9th, 2009
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禁止指向の政策では未成年のカナビス使用は防止できない
・国際ドラッグ政策ジャーナルに掲載された国別調査データによると、カナビスを禁止する法律を厳しくしても、未成年のカナビス使用は減らないことがわかった。アメリカ、カナダ、オランダの研究者たちは、それぞれの国の10年生(高校1年)およそ5000人を対象に、自己申告によるアルコールとカナビスの使用経験を調べて比較している。その結果、国によって政策に違いがあるものの、若者のカナビス使用率はどこも同じようなものだったと報告している。
NORML Weekly News, April 9, 2009
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オランダ、コーヒーショップをカナビス・クラブに
・「アメリカの例にならって、オランダのコーヒーショップを登録制のカナビス・クラブにすべきだと思います」 アムステルダムでオランダ初のコーヒーショップをオープンし、現在ではカナビスのアクティビストとして知られるワーナード・ブリューニングはこう提唱している。カナビス・クラブでジョイントを吸いたい人はまず登録する必要があるが、ワーナードによれば、いったん年齢を確認できれば、あとはニックネームと指紋の組み合わせだけで可能だという。
ENCOD 29, Mar 2009
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カナビスの成分には癌の苦痛緩和とともに治療効果がある
・最高実践と研究:臨床内分泌&代謝ジャーナル2月号に掲載された科学レビューによると、自然のカナビスに生成する天然成分には抗腫瘍効果があり、癌治療において全く新しいアプローチの可能性を示していると報告している。
NORML Weekly News, April 2, 2009
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THCが脳癌の腫瘍細胞を死滅させる
・スペインの新しい研究で、カナビスの主要活性成分であるTHCには、脳の癌細胞を死滅させる機能のあるらしいことが分かった。この発見は、人間の癌腫瘍を組み込んだマウスでの実験をベースにしたもので、非常に攻撃的な脳癌を持つ二人の患者の腫瘍細胞へのTHCの影響を分析した結果得られた。ベラスコ博士の説明によると、脳にTHCを与えるとオートファジー (Autophagy) として知られる細胞の自食プロセスのトリガーになると言う。
The HealthScout Network, 1, April 2009
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ノル・ブログ・フロム・スペイン
・私の人生へようこそ! このブログでは、私の現在の生活、今取り組んでいること、将来の計画などの一端について書いていくつもりです。私の人生は普通とはちょっと違っています。私のことをドラッグ・ディーラーと呼ぶ人もいますが、カナビスの権威を意味するガンジャ・グルと呼ぶ人もいます。今は、雨ばかり降っているオランダではなく、常に太陽があふれた南スペインに新しく過ごせる場所を見つけることもできました。感じの良い古い農家で、美しい田舎の風景に囲まれています。そこに身をゆだねているうちに、カナビス愛好者のためのスモール・リゾートにすると言うアイディアが浮かんできました。
Henmp City, 2009
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カナビジオール・ナウ! CBDで変わる医療カナビス・ディスペンサリー
・カリフォルニア州に最近設立された医療カナビス・ラボの分析で、比較的高濃度のカナビジオール(CBD)を含んだカナビス品種が2種類見つかった。ラボは全く別々の2箇所で、品種もそれぞれ異なっている。医療的な面から見た場合、CBDが多く含んだ品種は非常に重要な位置を占めているが、長い間カリフォルニアではTHC濃度の高いカナビスの栽培が目標とされてきたために、CBDはほとんど注目もされることもなかった。
Counter Punch, 13, Mar 2009
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コーヒーショップ・チェックポイント裁判、オランダのドラッグ政策の試金石
・オランダで最大のコーヒショップであるツルネゼン市のチェックポイントのオーナーのメディ・ウィレムセンと数人の幹部たちが、現在、犯罪組織のメンバーとして裁判にかけられている。この裁判の結果によってはオランダの従来のソフトドラッグ政策が非常に大きな影響を受ける。ウィレムセンが違法なカナビス栽培を奨励し、組織的なサプライ・チェーンを運営していたとして有罪になれば、さらに多くのコーヒーショップの経営者がギャングのリーダーとして起訴される可能性が出てくる。
ENCOD, 23, Mar 2009
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マサチューセッツ州議会にもカナビス合法化法案が提出される
・先月、カリフォルニア州議会にカナビスの商用栽培と売買を合法化する法案が提出されたが、マサチュセッツ州議会にも、「カナビス産業に課税して規制管理する」 ことを求めた2つで一組になった法案が先ほど提案された。法案では、21才以上の成人による商用目的でのカナビスの栽培と販売を合法的に規制管理できるようにすることを求めている。
NORML Blog, March 23, 2009
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統合失調症は脳の遺伝的シグナル欠陥で起こる
・分子精神医学ジャーナルに掲載された新研究によると、統合失調症は脳の欠陥のあるシグナリング機構によって引き起こされるらしいことが分かった。今回の研究はこの種の研究とすれば過去最大のもので、脳内で別々の働きを持った49種類の遺伝子を統合失調症患者と対照群から提供してもらって、その状態を比較して詳しく調べた。
ScienceDaily, 5, Mar 2009
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子供を守れ! ドラッグを合法化せよ
・私の兄ハワード・ウルドリッジは、ミシガン州ランシングで警察官と麻薬捜査官だった。退役した後、現在ではLEAP(Law Enforcement Against Prohibition、禁止法に反対する警察官)の理事を務め、スピーカーに一人として一般の人々に 「ドラッグ戦争」 の失敗と欺瞞について語り続けている。今では、ますます多くのアメリカ人が、いかに政府が国民の税金を誤魔化して戦争を長びかせてきたのかその理由を理解するようになってきた。
Examiner.com, 13, Mar 2009
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司法長官、医療カナビス政策の変更を再度確認
・昨日、エリック・ホルダー司法長官は、州法を遵守している医療カナビス・ユーザーや供給者を逮捕したり訴追する目的で連邦の司法財源を使うことは許可しないとあらためて確認した。
NORML Weekly News, March 19, 2009
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アルコールに比較すれば、カナビスの未成年の脳への影響は軽微
・臨床脳波検査と神経科学ジャーナル1月号に掲載されたレビューによると、未成年のカナビス長期使用は神経認知能力の一部に軽微な障害を与えるものの、その程度はアルコールの使用による悪影響に比較すればはるかに小さいものであることがわかった。
NORML Weekly News, March 19, 2009
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アルコール、ニコチン、コカイン中毒には共通した遺伝子群が介在している
・何十年もの間、どのようにしてドラッグ中毒が引き起こされるのか探索が続けられてきたが、それは砂漠で針を見つけようとするものだった。だが遂に、ある特定の遺伝子群が、アルコールやニコチン、コカイン、オピオイド、ヘロインなどさまざまなドラッグの中毒に強く結び付いていることが突き止められた。
ScienceDaily, 16, Mar 2009
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オバマ政権、研究用カナビスの政府独占見直しへ?
・ブッシュ前大統領は、1月、政権の最後の最後にも医療カナビスに一撃を加えてからホワイトハウスを去って行った。マサチューセッツ大学アマースト校の医療植物の専門家ライル・クラカー教授は、8年前から医療カナビス研究用に民間でのカナビスを栽培する許可を求めて闘ってきたが、2年ほど前には管轄する麻薬取締局(DEA)の行政法の判事からもその妥当性を認める判決を得ていた。
Congress Daily, 18, Mar 2009
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ドラッグ戦争・ボディ・カウント
・「ドラッグ戦争は失敗だった」、フェルナンド・カルドーゾ、セサル・ガビリア、エルネスト・セディージョのブラジル、コロンビア、メキシコのラテンアメリカの元大統領3人 は先月、「撲滅、禁止、刑事犯罪化をベースにした禁止法政策は… 全く機能しなかった」 とウォールストリート・ジャーナルに語った。メキシコでは昨年、ドラッグ関連の殺人で6290人が殺害されたと見積もられている。
Townhall.com, 16, Mar 2009
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ポルトガルの教訓、ドラッグの全面非犯罪化が成功
・ポルトガルは、2001年にすべてのドラッグを非犯罪してそれを現在でも続けている。そのような国はEUでもポルトガルしかない。私は、昨年、アメリカの保守系シンクタンクとして知られているケイトー研究所の仕事でこの国を訪れ、コカインやヘロインまでが対象になっている非犯罪化法の成果を調べるために、ポルトガルだけではなくEUのドラッグ政策を担当する当局者やアナリストたちにインタビューした。
Salon.com, 14, Mar 2009
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疑陽性が多過ぎる現物ドラッグテスト、現行キットの暫定使用禁止が必要
・実験室用の白衣とゴム手袋を身につけたアッダンキ博士が、オレガノのサンプルをテストキットに入れるとコカインに陽性の反応を示した。また、別のキットでは、開封して空気に晒しただけでオレンジ色に変色してコカイン陽性になってしまった。隣で解説していたエイディガー氏は、「ただの空気だけですよ」 と念を押していた。
Drug War Chronicle, 6 March 2009
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オバマ大統領、カナビスの非犯罪化について語る
・オバマ大統領は12日に数人の記者たちと円卓を囲んで、メキシコ国境のドラッグによる暴力についてインタビューを受けた。さまざまな問題について答えた後で、記者の一人が、以前にカナビスの非犯罪化について話していたことを取り上げて質問した。「カナビス法の非犯罪化ついてはどのようにお考えですか? ドラッグ戦争をさらに押し進めるつもりでしょうか?」
NORML's Daily Audio Stash, 13, Mar 2009
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全米科学アカデミー医学研究所、IOM報告発表10周年
・3月17日は、全米科学アカデミー医学研究所(IOM)が連邦議会に対して、カナビスの臨床研究と医療使用を認めるように求めた勧告を盛り込んだ報告書を発表してから記念すべき10周年を迎える。党派色のない医学研究所の研究者たちが、膨大な論文を調査してまとめたこの報告書は、カリフォルニア州で医療カナビスを合法化する条例が成立した後、ホワイトハウスの麻薬取締政策局(ONDCP)が、カナビスには医療価値はないことを証明するために調査を依頼したものだった。
NORML Weekly News, March 12, 2009
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罰則を緩和してもカナビスの使用は増加しない
・ワシントン州立大学が作成した新しいレポートによると、カナビス所持に対する刑事制裁を執行しても、カナビス使用頻度、利便性、効力などを減らすことには何ら貢献していないことが明らかになった。「カナビスによる逮捕をいくら増やしても、カナビス禁止法の当初の目的は達成されていない。最近の逮捕者の増加にもかかわらず、カナビスの価格は低下し、平均効力は高くなり、より入手しやすくなっている。」
NORML Weekly News, March 12, 2009
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イギリス politics.co.uk の読者調査、カナビス再分類への怒りが渦巻く
・politics.co.uk が読者を対象に実施した調査によると、カナビスの再分類してアップグレードした政府の決定に対しては、かなり大きなの怒りが渦巻いている。カナビスを合法化すべきだと思うか? という問いには、ノーと答えた回答者が37%だったのに対して、イエスと答えた人が50%に達していた。しかし、再分類についての意見の違いはもっと明確で、政府の決定に賛成している人が13%しかいないのに対して、87%の人が、「反対」または「強く反対」 と回答している。
CannaZine Cannabis News, 11, Mar 2009
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ドラッグ・ツーリズムに苦しむオランダ国境の街、9月に全コーヒーショップの閉鎖を宣言
・外国人ドラッグ・ツーリストの多量流入に悩むベルギーとの国境の街ローゼンタール(8万人、4軒)とベルヘン・オプ・ゾーム(人口6.5万人、ショップ数4軒)の市長が、9月16日までにすべてのコーヒーショップを閉鎖することを宣言した。この閉鎖によって、一週間に2万5000人といわれる外国人ドラッグ・ツーリストの流入を防いで、迷惑行為をなくすことを目指している。
NORML Weekly News, 5 March 2009
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カナビス経口スプレー・サティベックス、多発性硬化症に長期的恩恵
・イギリスのバイオテクノロジー会社であるGW製薬が先週発表した臨床試験データによると、多発性硬化症患者に天然のカナビス抽出液から作った経口スプレー・サティベックスを長期間投与すると痙攣が緩和されることが示された。この試験では、サティベックス使用期間は平均で3.6年の36人の患者を対象に、長期間使っていたサティベックスに代えて無作為にプラセボを与えて使用を中断することで症状にどのような違いが出てくるかを比較した。
NORML Weekly News, 5 March 2009
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カナビスの喫煙が群発頭痛を抑える
・頭痛ジャーナルの2009年2月号に掲載された事例研究によると、カナビスの喫煙で群発頭痛が完全に取り除かれる例のあることが分かった。ニューヨークのアルバート・アインシュタイン医科大学神経学科の研究者たちは、循環性の群発頭痛に苦しむ19才の患者が、カナビス喫煙で好ましい反応を示したと報告している。患者は、従来の治療ではどれも改善しなかったが、「頭痛に開始時にカナビスを喫煙すると、常にアタックから5分以内に頭痛が完全に収まった。」
NORML Weekly News, 5 March 2009
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タバコをミックスしたジョイントでは煙りの中のTHCの量が増える
・その結果、100%カナビスのみのジョイントは、1グラム当たりのTHC発生量が約33mgだったが、25%カナビスでは約60mgで、タバコがTHCの発生量を増加させていることが明かになった。このことは、タバコがカナビスの気化効率を45%も上昇させることを示している。
NORML Daily Audio Stash, 5 March 2009
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医療カナビス、連邦および州政策のレビューと分析
・連邦議会向けに報告書や勧告書を作成する活動をしているウィキリークが、『医療カナビス、連邦および州政策のレビューと分析』 と題する新しい報告書を発表した。その中で、連邦政府は連邦の規制薬物法に従って医療カナビス患者や供給者の訴追を続けるべきかどうか、あるいは医師の監督下で医療カナビスの使用を認めた州に対してはのカナビス禁止政策を緩和して、実際にカナビスを使えるようにすべきかどうか、について検討している。
NORML Daily Audio Stash, 27 Feb 2009
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カナビスでは歯周病にはならない
・臨床歯周病ジャーナルの2009年3月号に掲載された研究によると、カナビスの使用と未成年の歯周病との間にははっきりとした関連のないことが示された。デンマークのオルフス大学の研究チームは、サンチャゴ地方の高校生を対象に、壊死性潰瘍性歯肉炎損傷(NUG)と、3mm以上の臨床アタッチメントロス(CAL)があるかどうかを調査し、カナビス使用と関連があるかどうかを調べた。
NORML Daily Audio Stash, 25 Feb 2009
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偽陽性は偽正義、現物ドラッグテスト・キットの大半に欠陥
・カナビスの現物ドラッグドテスト検査に関しては、シェア最大のNIKナルコポーチ908/デュケノス・レバイン試薬フェールド・テストキットをはじめとして各種のキットが使われているが、警察による逮捕や起訴はその検査結果をベースにしている。しかしながら、それらのテストキットの大多数は受け入れがたいほど高い率で偽陽性の結果を返してくる。
NORML Daily Audio Stash, 24 Feb 2009
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オランダ「ハプニング」の創始者、グロートフェルト氏死去
・1960年代のオランダのプロボ運動の象徴的な存在だったロバート・ジャスパー・グロートフェルト氏が高齢者福祉施設で亡くなった。76才だった。グロートフェルト氏は、スプイ広場での「ハップニング」やアムステルダムのマジック・センターを組織して一躍有名になった。
DutchNews.nl, 26 Feb 2009
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アメリカ司法長官、DEAの医療カナビス施設への強制捜査の終結を宣言
・連邦麻薬取締局(DEA)のミッシェル・レオンハート局長とエリック・ホルダー司法長官は25日に行われたプレス・カンファレンスで、これまでの医療カナビスに対する強制捜査が、現在のアメリカの政策としては終結したと宣言した。
The Shadow Cabinet, 26 Feb 2009
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カリフォルニア州議会にカナビス合法化法案
・もし、カリフォルニア州のトム・アミアーノ下院議員の主張が通れば、黄金色の州と(Golden State)呼ばれるカリフォルニアは、国中のカナビス・スモーカーたちから緑色の州と呼ばれるようになるに違いない。今週はじめにサンフランシスコで行われたプレス・カンファレンスで、アミアーノ議員は、「カナビスの規制管理と教育に関する法」を提案したことを発表した。この遠大な法案は、単にカナビスを非犯罪化することをはるかに越えて、実質的にカナビスの栽培、売買、仕入れ、所持を合法化する内容になっている。
Cannabis Culture Magazine, 24 Feb 2009
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ドラッグ戦争の壁は崩れつつある
・ワシントン、ウィーン、リオ、シアトル、サウスカロライナ。ここ1週間に世界中のあちこちから流れてきたニュースは合流して、これまでの改革の川がさらに力強い大河へと変貌しつつある。ウイーンからは、国連のドラッグ政策を話合うアメリカ代表が、世界のドラッグ戦争遂行のためにブッシュ政権が改革への妨害を目的に設置した障害を取り除くとともに、1988年にアメリカで制定された注射針の交換プログラム禁止法を撤廃するために、国連の政策の変更を認めることにサインしたという ニュースが伝えられた。
The Narco News Bulletin, 11 Feb 2009
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ゾグビーのアメリカ全国世論調査、西海岸の58%がカナビス合法化に賛成
・ゾグビー・インターナショナルが1053人の有権者を対象に実施した全国世論調査で、西海岸地区の大多数がカナビスをアルコールと同様に規制して販売することに賛成していることが明かになった。調査結果によると、西海岸に暮らす回答者に限ると、58%がアルコールやタバコと同様に、カナビスに課税して合法的に規制管理して成人に販売することに賛成している。これに対して、カナビスの販売に反対した回答者は36%だけだった。
NORML Daily Audio Stash, 19 Feb 2009
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スイスの研究、カナビス使用で怪我が減る
・パブリック・ヘルス。ジャーナル1月号に掲載された研究 によると、アルコールによって怪我のリスクが増えることは明らかだが、カナビスの使用では精神運動能力などが損なわれるものの、怪我のリスクは逆に減ることが分かった。この研究を行ったのは、スイス・ローザンヌ大学病院の救急医療部門(ED)の研究チームで、多様な原因で怪我をして各種部門で治療を受けた486人を無作為に選んで、怪我の6時間前までにアルコールまたはカナビスを使っていなかったかを調べた。
NORML Daily Audio Stash, 14 Feb 2009
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カナビスを合法化すれば、7800億ドルの景気対策もOK
・現在は、実際問題としてカナビスを合法化すべきかすべきないかを本格的に議論する時期を向かえていると思う。カナビスの合法化は、病んだ経済を刺激してくれるに違いない。カナビスをアルコールの販売店のように規制管理して販売すれば、政府は新しい日用品として課税することができるからだ。カナビス合法化は、その生産を通じて古き良き時代の産業をたくさん復活させる。麻製品を扱うことで停滞している綿産業も息を吹き返す。新しい産業の出現は経済にはプラスに働く。
OpEdNews, 7 Feb 2009
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カナビスは精神病患者の脳形態に異常は起さない
・ドイツのゲッチンガム大学の研究によると、統合失調症と統合失調性感情障害の患者の脳形態においては、カナビスを使用の有無は無関係であることが示された。このことから、精神病の発症が、カナビスを使っていたことで脳に異常を起こしたとする考え方では成り立たないことが明らかになった。
IACM-Bulletin, 15 Feb 2009
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ドイツ、薬局での医療カナビス販売開始
・2月7日、ドイツでは初めてハーバル・カナビスが医療品として薬局で販売され、ドイツ保健省の連邦医薬品研究所(BfArM)がハーバル・カナビスの使用を認めた7人の患者のうち一人(女性)が購入した。カナビスはオランダから輸入したもので、オランダの薬局でも販売されている。
IACM-Bulletin, 15 Feb 2009
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オバマ政権、ONDCP長官にシアトル警察署長を指名
・オバマ政権は、ホワイトハウス麻薬取締政策局(ONDCP)の長官にシアトル警察のギル・ケルカウスキ署長(56)を指名する意向を固めた。NORMLのポール・アルメンターノ副事務局長はこの指名について、「正しい方向への第1歩」 で、従来の「ドラッグ=刑務所」という呪縛から解き放たれることになると評価している。
NORML Weekly News, 12 Feb 2009
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メキシコ、コロンビア、ブラジルの元大統領、カナビスの合法化を提唱
・スペインのEFE通信が11日に伝えたところによると、ラテン・アメリカのメキシコ、コロンビア、ブラジルの元大統領たちが、カナビスの個人使用を合法化して、ドラッグ戦争の戦術を変更するように呼びかけた。この呼びかけは、ブラジルで開催されたドラッグと民主主義に関するラテン・アメリカ委員会の会合で発表された。委員会の勧告が発表されたニュース・カンファレンスでガビリア元コロンビア大統領は、「問題は現在の政策が結果によって作成されておらず、偏見と恐怖にもとずいているところにあるのです」 と説明している。
CNN, 11 Feb 2009
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カナビスのゲートウエイは過去のもの、今は家庭用常備医薬品がメイン・ゲート
・ニューハンプシャー州ナシュア地区のヘルス・センターでマネージャーをしているジャニス・ワトソンさんは、若者たちがこれまでの時代とは違ったトレンドの中で生活するようになってきていると実感している。ドラッグとアルコール問題カウンセラーの資格を持ち、この道30年のワトソンさんは、「もはやカナビスはゲートウエイ・ドラッグではありません。いまでは家庭用の常備医薬品の棚や箱がメイン・ゲートになっているのです」 と言う。
Nashuatelegraph.com, 9 Feb 2009
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カナビス喫煙が睾丸癌を引き起こす?? 毎度お馴染みのメディア・ヒステリー
・政治的な動きも少なくいつも通りのニュースの少ない週末だったが、グーグル・ニュースによると、週が開けると全国の750以上のメディア支局が、『カナビス喫煙が膀胱癌を引き起こす』 という恐ろしげなニュースを一斉に伝えた。だが、メディアが熱狂するときには総じて信頼性が疑わしいことも多いが、この刺激的なヘッドラインは真実なのだろうか?
NORML Blog, 10 Feb 2009
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オランダ・ボス財務大臣、銀行はコーヒーショップの口座を受入れよ
・銀行はコーヒーショップを顧客として受け入れなければならない、オランダのウーテル・ボス財務大臣はフォルクスクラント紙こう語った。銀行がコーヒーショップの口座を拒否することで、犯罪ネットワークに財政サービスを求めるようになってしまう恐れがあるからだとその理由を話している。
DutchNews.nl, 6 Feb 2009
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ホワイトハウス広報担当官、医療カナビス施設への強制捜査を終結させると発表
・オバマ政権が誕生してから2週間が経過するが、一昨日もカリフォルニアの医療カナビス・コレクティブがDEAの強制捜査を受けた。このことについて尋ねられたホワイトハウスのニック・シャピロ広報担当官は、「オバマ大統領は、連邦のリソースを州の法律を無効化するためには使うべきではないと強く考えています。現在、連邦政府のすべての担当高官の指名作業を進めていますが、各高官にはこのことを念頭において政策を見直すように求めています」 と語り、新政権が新しいDEA執行部を指名すればこれまでの強制捜査政策は終結することになると答えた。
Americans for Safe Access, Immediate Release: 5 Feb 2009
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ゾグビーの全国世論調査、72%が医療カナビス施設への強制捜査を止めるべきだと回答
・連邦麻薬取締局(DEA)は、今週もカリフォリニアの医療カナビス・ディスペンサリーの強制捜査を行い商品のカナビスと現金を押収したが、NORMLの依頼を受けてゾグビー・インターナショナル社が全国の1053人の有権者を対象に実施した世論調査では、およそ4人中3人が、バラク・オバマ大統領は選挙で公約した医療カナビス施設に対する強制捜査の中止を実現すべきだと考えていることが明かになった。
NORML Weekly News, 5 Feb 2009
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マイケル・フェルプス選手のカナビス喫煙論争、NORMLの見解
・今週のザ・ヒルズ・ブログで、NORMLのポール・アルメンターノ副事務局長は、オリンピックで通算14個の金メダリストを獲得した水泳のマイケル・フェルプス選手をはじめ、カナビスを吸ったことのある何百万人ものアメリカ人がこれまでにさまざまな分野で輝かしい成功を収めてきたことに対して、アメリカの法律は、この事実を否定するのではなく素直に認める必要がある…と書いている。
NORML Weekly News, 5 Feb 2009
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ブラウン大学の調査、医師はカナビスを治療に使いたがらない
・また、カナビスの精神効果を引き起こす主要成分であるTHCの治療効果を研究している人たちもいる。少なくとも、THCには、化学療法にともなう吐き気などについては一部の患者に恩恵をもたらすことも示されている。しかしながら、カナビス・シガレットを処方することに情熱を抱いている医師はごく少数に過ぎない。実際、ブラウン大学がおよそ1000人に医師を対象に行った調査では、医療カナビスに賛成している一般大衆の多さに比較すれば、医師で賛成している人は極めて少ないことが示されている。
San Francisco Chronicle (CA), December 2, 2007
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ロンドン・キングス・カレッジの新研究、THCとCBDでは脳機能への作用が全く異なる
・カナビスの2種類の主成分であるTHCとCBDが脳に作用して認知機能や精神病的症状に影響を与えることが知られているが、最近、ファンクショナル核磁気共鳴画像装置(fMRI)を使っってそのメカニズムを調べた2本の研究が発表された。fMRIは、脳の血流動態の変化を調べて脳機能を画像化する装置で、脳の部位ごとの神経活動を測定できる。
Institute of Psychiatry, King's College London, 20 Jan 2009
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ティーンのチームスポーツ参加者、飲酒は増えるがカナビス使用は少ない
・中毒ジャーナル1月号に掲載された調査研究によると、高等学校で団体スポーツに参加しているティーンは、スポーツ活動に参加していない未成年よりもアルコールを多く使う傾向が見られるが、カナビスの使用については少ないことが分かった。
NORML Weekly News, 29 Jan 2009
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オバマ政権誕生直後に医療カナビス・ディスペンサリーが強制捜査を受ける
・先週、連邦麻薬取締局(DEA)は州及び地元警察と協力して、カリフォルニア州のタホ湖地区にある医療カナビス・ディスペンサリーを強制捜査し、カナビスと現金を押収した。この連邦政府による強制捜査は、1月20日にバラク・オバマ政権が誕生してから最初に行われたものになる。
オバマ大統領は、選挙期間中、「司法省のリソースを州の医療カナビス法を蔑ろするためには使わない」 と公約していた。
NORML Weekly News, 29 Jan 2009
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唾液によるドラッグテスト、依然として半数以上が間違った結果
・治療医薬品モニター・ジャーナルの2月号に掲載された研究によると、直前のカナビス使用を検知する唾液によるドラッグテストでは、50%以上が誤った結果になることが明らかになった。フランスの研究チームは、口内の唾液でTHCの存在を検知する方法を評価するために、20人の被験者を対象に調査を行った。
NORML Weekly News, 29 Jan 2009
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ドラッグ・ツーリズム問題の解決法、ティルブルグ市長インタビュー
・2008年10月に、外国人ドラッグ・ツーリストの多量流入に音を上げたベルギーとの国境のベルヘン・オプ・ゾーム(6.5万人、ショップ数4軒)とローゼンタール(人口8万人、4軒)の市長が、半年以内にすべてのコーヒーショップを閉鎖する計画を発表した。一部の新聞は、中心部の車の渋滞、違法駐車や立ち小便などの迷惑行為、さらに、ツ-リストを相手のハードドラッグ密売するに対処するなめに閉鎖を決めたと冷静に受け止めていたが、オランダのコーヒーショップ・システムが破綻して、ドラッグ政策の全面的な見直しが必要なことが明かになったとセンセーショナルに伝えるマスコミもあった。
ENCOD, January 13, 2009
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統合失調症は5000人に一人、カナビスの健康リスクは増えてはいない
・イギリスのトップ研究者のよると、カナビスを常用していても統合失調症のような疾患にまで発展する人は5000人に一人に過ぎないと言う。また、政府のドラッグ乱用問題諮問委員会(ACMD)で議長を務めているデビッド・ナット教授も、カナビス喫煙による精神的健康のリスクはアルコールよりも大きくはないと話している。「われわれは、過去30年間に発表されたすべての論文を読んで、報告書を3回も作成しましたが、リスクが増大しているとは全く考えていません。エビデンスを見ると、その間にカナビスの使用はきわめて増加していますが、統合失調症はむしろ減少しているのです。」
BBC Newsbeat, 27 Jan 2009
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国連薬物犯罪事務所(UNODC)所長、違法ドラッグ・マネーが銀行を救っている
・国連の犯罪とドラッグを監視している機関のトップが昨日語ったところによると、世界的な金融危機の中で、違法ドラッグの取引で生み出されたマネーが銀行の生き残りのために使われている。ウィーンにある国連薬物犯罪事務所(UNODC)のアントニオ・コスタ所長は、昨年後半に急出現した金融のコントロール危機以来、しばしばドラッグ・マネーだけが銀行の利用可能な資金になっているという見方を示した。
Reuters, 25 Jan 2009
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イギリス内務省、カナビスの効力に関するゴミ研究
・イギリスでは、1月の最終週からカナビスの法的区分が正式にCからB分類へとアップグレードされる。だが、他のB分類のドラッグの扱いとは違って、所持による初犯は警告、再犯は80ポンドの罰金、それ以降は逮捕というスリーストライク制が適応されることになっている。議会では、初犯でも80ポンドのスポット罰金が提案されていたが、手続き的な足並みが揃わず決定は後日に持ち越された。
UKCIA in News and comment, 18 January 2009
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ニューメキシコ州、医療カナビス運用ガイドライン最終決定
・ニューメキシコ州保険局は、州法における医療カナビスの生産、配付、使用をコントロールするための規則について長らく検討を続けてきたが、この度やっと最終的なガイドラインの作成を終えた。
NORML Weekly News, 22 Jan 2009
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エンドカナビノイド・システム、感情の恒常性の維持にも関与
・スペインの科学ジャーナルに掲載された研究によると、人間の感情を調整し不安をコントロールする(カナビス植物の)カナビノイドと同等の効果を引き起こす物質が体内で自然生成されていることが分かった。
NORML Weekly News, 22 Jan 2009
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フレデリック・ポーラック、国連薬物犯罪事務所(UNODC)アントニオ・コスタ所長への公開書簡
・1年前の今日(2007年12月6日)、ニューオルリンズで開催されたドラッグ・ポリシー・アライアンスのカンファレンスで、私は所長に次のような質問をしました。「オランダでは30年以上も前から成人のカナビス使用が緩和され事実上合法化されていますが、それにもかかわらずオランダのカナビス使用率は大半のヨーロッパ諸国やアメリカよりも低くなっています。もし、所長が主張するようにドラッグ禁止法に抑制効果があるとすれば、何故、抑制されていないオランダの使用率のほうが高くなっていないのでしょうか?」
ENCOD, 6 Dec 2008
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