エリック・ホルダー司法長官

州公認の医療カナビス供給者

の取締りはしない

Source: NORML Daily Audio Stash
Pub date: 7, June 2009
“Legal Pot Growers are Safe”, says Attorney General Eric Holder
Author: Dudemaster
http://stash.norml.org/
legal-pot-growers-are-safe-says-attorney-general-eric-holder/


アメリカでは、たとえ医療カナビスであっても連邦法では所持はもとより栽培・供給も違法とされているが、ニューメキシコ州のように州の医療カナビス法でライセンスを受けたディスペンサリーによる栽培・供給を合法化するところも出てきた。

現在13の州が医療コナビスの使用を認めているが、栽培については患者自身またはケアギバーによる栽培までで、ニューメキシコ州以外は、専門に医療カナビスを栽培・供給することまで正式に認めているところはない。(カリフォルニア州ではディスペンサリーを認めている地方自治体もあるが、供給のための栽培までは認めていない)

だが、そのニューメキシコ州でも、連邦による強制捜査を受けないという保証があるわけではなく、懸念がくすぶり続けている。

こうした状況について先日(6月7日)、アメリカ司法省のエリック・ホルダー長官は記者の質問に対して、現政権下においてはその心配はないと答えている。

これまでも述べましたが、われわれは大規模なドラッグ密売人や組織に焦点を絞っています。

それは、州法で許可されて州法の規程をまもって医療カナビスを供給している組織とは明らかに違います。財源も限られていますから、州の許可を受けた組織を相手にするつもりはありません。

またホルダー長官は、連邦による医療カナビス合法化の可能性についての質問には、「医療カナビスについては州が決める問題だと考えています」 と答え、医療カナビスの合法化は州議会や州民に委ねられていると述べた。

この記事では、栽培・供給を合法化されているのはニューメキシコ州だけだと書かれているが、16日にはロードアイランド州でも医療カナビス配布センター設置法案が成立している。

ロードアイランドでは、これまで議会を通過した法案はすべて知事の拒否権を再決議で覆して成立してきたが、今回もその例外ではなかった。特に今回は下院68対0、上院35対3という圧倒的な賛成で覆している。このことは、医療カナビスに対する支持がさらに強固になってきていることを示している。

ロードアイランド州下院、医療カナビス配布センター設置法案を圧倒的多数で可決 (2009.5.21)

これまで司法省の麻薬取締局(DEA)は、国連の単一条約の28条 をたてに、医療や研究用途のカナビスの供給は国が独占して行うことになっていると主張してきたが、今回のホルダー長官の発言は、州による栽培・供給を容認することで単一条約には拘束されないことを示したものとして注目される。

確かに、単一条約そのものを直接的に変更または解消することは容易ではないが、その最も大きな後ろ盾であるアメリカの変化で今後ますます無視され陳腐化して行くに違いない。

このことは、アメリカの規制薬物法 についても言えるかもしれない。規制薬物法では、カナビスは医療価値がなく乱用される恐れが強いとして第1類に分類されているが、これが間違いであることは司法省の行政法判事も認めており、州の医療カナビス法とも相容れない。

規制薬物法はアメリカだけの法律なので単一条約よりも変わる可能性は高いが、やはりその前に陳腐化がさらに進んでいくことが前提になるだろう。医療カナビスの合法化は州議会や州民に委ねられているというホルダー長官の発言は、そうしたことも意識しているのかもしれない。