ゾグビーのアメリカ全国世論調査

西海岸の58%がカナビス合法化に賛成


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Source: NORML Daily Audio Stash
Pub date: 19 Feb 2009
Zogby Poll: Nearly 6 in 10 on West Coast favor marijuana legalization
http://stash.norml.org/
zogby-poll-nearly-6-in-10-on-west-coast-favor-marijuana-legalization/


ゾグビー・インターナショナルが1053人の有権者を対象に実施した全国世論調査で、西海岸地区の大多数がカナビスをアルコールと同様に規制して販売することに賛成していることが明かになった。この調査は、カリフォルニアNORMLとオークステルダム・ユニバーシティの委託で行われた。

調査結果によると、西海岸に暮らす回答者に限ると、58%がアルコールやタバコと同様に、カナビスに課税して合法的に規制管理して成人に販売することに賛成している。これに対して、カナビスの販売に反対した回答者は36%だけだった。

だが全国的には、カナビスの課税・規制管理を支持している回答者は44%で、反対は52%になっている。東海岸地区ではそれぞれ48%と49%で拮抗しているが、南部と中央部地区では、賛成はおよそ37%にとどまっている。

今月はじめに行われたCBS/ニューヨークタイムズの全国世論調査では、41%のアメリカ人がカナビスの合法化に賛成している。この数字は1979年の27%から14ポイント上昇している。

今回のゾグビーの最新世論調査の結果についてNORMLのアレン・ピエール事務局長はつぎのように語っている。

「違法になっているカナビス市場を、アルコールのようにコントロール可能な市場に変えることに社会の支持が集まってきているわけです。年齢制限を設け、プロの手で品質管理を徹底しながら栽培を継続できるような合法規制管理を行うことに西海岸の大多数の人たちが賛成するようになってきたのです。西海岸地区では、医療カナビスの使用ばかりではなく、一部では販売も定着してきて違和感がなくなってきているのです。」

「また有権者や議員たちは、現在の困難な財政状況の中で公共のサービスを維持するために、税金を上げたり、行政執行機関のコストを削減したりすることを模索しています。このことで、カナビスに課税して規制管理しようとする世間の支持が西海岸地区だけではなく全国に広がっていくことを期待しています。」

全国的には、18才から29才までの若者の有権者の合法化支持が55%なのに対して、50才から64才までの層では支持が48%で割れている。また、民主党支持者での賛成は53%で半数を越えているが、共和党支持者では32%にとどまっている。

For more information, please contact Allen St. Pierre, NORML Executive Director, at (202) 483-5500 or Dale Gieringer, California NORML Coordinator, at (415) 563-5858.

今回のゾグビーの調査では、「公共サービスの財政を増やし、法執行機関のコストを削減するために、カナビスをアルコールやタバコのように課税して合法規制管理すべきだと思いますか?」 という質問になっているのに対して、2月はじめの CBS/ニューヨークタイムズの全国世論調査 では、単に 「カナビスの使用を合法化すべきだと思いますか?」 と聞いているだけになっている。

以前から、カナビス合法化の質問では、内容に具体性をもたせたほうが賛成が高くなる傾向があることが知られている。これは、単にカナビスを合法化と言えば、お茶などと同じように無制限に認めることと誤解しまう人がいることを示唆している。

カナビスの合法化議論では、カリフォルニア州のように医療カナビスが身近でない場合には、アルコールやタバコのように年齢制限を設けて、販売や栽培を規制管理するときちんと伝える必要がある。