ゾグビーの最新全国世論調査

ついに

カナビス合法化支持が過半数を越える


Source: MPP Blog
Pub date: 7 May 2009
The Marijuana Law Tipping Point
Author: Ben Morris
http://blog.mpp.org/
tax-and-regulate/the-marijuana-law-tipping-point/05072009/


昨日の5月6日は歴史的な日となった。ゾグビーの最新の全国世論調査 で、カナビスを合法化して課税・規制管理することに賛成する人が52%となり初めて過半数を越えた。また反対は37%、分からないが11%だった。

この調査は4月の末に実施されたもので、この問題に関してはこれまでのどの世論調査よりも規模が大きく、4000人から回答を得ている。エラー・マージンは±1.6%となっている。

最近の各種調査の傾向とも合わせ考えると、今回の結果は、カナビスを合法化して規制・管理することの利点についての認識が、急速にアメリカ人の中に広がってきていることを明確に示している。

どのようなグループがどれだけ支持した結果として過半数に達したかを見ると、カナビス合法化支持者のプロファイルが浮かび上がってくる。今回の調査では次のようになっている。

年齢:  カナビスを合法化して規制・管理することに反対が多いのは65才以上のグループ(賛成は44%)だけで、他はいずれも過半数を越えている。

地域:  最も支持率が高いのは西部で60%に達している。また、東部も52%で過半数を越えている。しかし、南部と中西部での支持は48%になっている。

カルチャー:  ウォールマートでは絶対に買い物をしないと決めている人の支持率は72%で、常連客の35%の倍になっている。また、ストックカーレース(ナスカー、NASCAR)のファンの支持率は38%で、ファンでない人の54%に比較すると著しく低くなっている。

宗教:  ユダヤ教の人の支持率が76%と高いが、カソリックとプロテスタントはそれぞれ47%と45%で過半数を切っている。また、自分を新生者(born again)と考えている人の支持率は33%で、そう考えていない人の55%よりも著しく低くなっている。

政党:  民主党支持者では68%でもっとも高く、次いで無党派層の54%で過半数を越えている。また、リベラル派では79%が支持しているが、中間派は58%で21ポイント下回っている。さらに、保守派の支持は25%で、リベラル派とは実に54ポイントもの差がある。

大統領選挙:  オバマ候補に投票した人の合法化支持率は69%で、マケイン候補に投票した人の30%を大きく上回っている。

この手の世論調査では、質問の仕方によって回答率が変化する可能性があるのでその点は留意しておく必要があるが、今回の質問は次のようになっている。

「法執行や刑務所のリソースが不足し、ドラッグ・カルテルを弱体化することへの要求が増えてきていますが、それにともなって新しい財源を確保する必要性から、カナビスを合法化する議論が再燃しています。

合法化を支持する人たちは、課税して規制管理ができるようになるのでよい方法だと主張していますが、合法化に反対する人たちは、合法化すればカナビス・ユーザーが他のドラッグに手を出すようになると主張しています。

あなたは、政府がカナビスの合法化に取り組むことに賛成ですか、それとも反対ですか?」

ABC/ワシントンポストの世論調査 46%がカナビス合法化に賛成 (2009.4.30)
ゾグビーのアメリカ全国世論調査 西海岸の58%がカナビス合法化に賛成 (2009.2.19)