1854-1941 |
カナビスは、医薬品としてアメリカ薬局方に掲載されていた。 |
1800s-1937 |
カナビスは、チンキ剤などの調合医薬品として広く使われていた。
アンティーク・カナビス・メディシン・ミュージアム を参照。
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1974 |
バージニア医科大学の研究者たちは国立衛生研究所(NHI)から資金提供を受けて、カナビスが免疫システムにダメージを与える証拠を探していたが、その代わりに、THCがマウスの肺癌、乳癌、ウイルス性の白血病の成長を遅くすることを発見した。しかし、この研究は政府によって隠蔽され公表されることはなかった。 |
1978 |
食品医薬品局(FDA)のコンパショネートINDプログラム(温情にもとずく治験新薬プログラム)で、ロバート・ランダールが緑内障治療にカナビスが役立つと認定され、世界で最初の合法カナビスの受給者になった。
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1979 |
国立ガン研究所が資金を提供し、吐き気に苦しむ15人のガン患者を対象としたTHC二重盲検実験がFDAから認可を受けた。この研究では、THCまたはプラセボで軽減のみられない患者に対しては、救済措置としてカナビスを喫煙させてもよいということになっていたが、一部の患者ではTHCよりもカナビスのほうが効果のあることが示された。 |
1982 |
アメリカ学術研究会議の薬物乱用と行動習慣に関する委員会が 『マリファナ政策の分析』 と題する報告書を発表し、「カナビスの成分が各種の疾病の治療に役立つという予備試験データは揃っている」 と報告している。 |
1985 |
FDAが、ガンの化学療法にともなう吐き気や嘔吐の治療薬としてマリノールを医薬品として認可した。マリノールは、アメリカ政府の多大な財政支援を受けてユニメッド製薬が開発した合成THC製剤で、このことは、政府が実際にはカナビスに医療効果があると考えていたことを示している。 |
1988 |
麻薬取締局(DEA)の行政法の判事である フランシス・ヤング裁判官 が、カナビスの医療可能性に関する聴聞会を行って、膨大なあらゆる研究資料を検証した結果、カナビスは 「人間に対して最も安全な治療的成分をもった物質」 であると結論づけている |
1990年代半ば |
カナビスの毒性を見付けるため政府の研究プログラムで、マウスとラットに長期間にわたり高濃度のTHCを投与して対照群と比較した研究が行われたが、実際には カナビスには悪性腫瘍に対して大きな防御作用のある ことが見出された。この実験結果も1974年の発見と同様に秘密扱いにされたが、1997年に研究の草稿コピーがリークされ、全国メディアに取り上げられて発覚した。 |
1997 |
国立衛生研究所が、カナビスの医療価値を評価する作業部会を編成。部会のなかに設けられた 特別専門グループ が、カナビスには少なくとも一部の疾患に関して十分な治療可能性が見込まれ、新しい対照研究を行う価値があるとする結論を出した。
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1999 |
カナビスの医療可能性について総合的に評価するようにホワイトハウスから諮問を受けた全米医学研究所(IOM)が、『医薬品としてのマリファナ、科学ベースによる評価』 を発表し、「カナビノイドの治療価値は、化学療法の制吐剤やエイズの食欲増進剤にとどまらず極めて広い可能性を持っている」 と結論づけている。 |
2001 |
アメリカ保健福祉省が 『老化防止剤および神経保護剤としてのカナビノイド』 と題する特許を申請。その理由として、「広範囲の酸化に関連した虚血・加齢・炎症・免疫などの疾患の治療と予防に有用で……脳梗塞・トラウマのような発作の結果起こる神経障害の抑制や、アルツハイマー病・パーキンソン病・HIV認知症のような神経変性疾患の治療に対する神経保護剤として他に類例のない応用例が発見され…」 と書かれている。この特許は2003年に認められている。 |
2006 |
国立保健研究所が 「エンドカナビノイド・システムをターゲットにした薬物療法の研究が脚光を浴びつつある。その潜在性に対する関心の高さは、開発されたカナビノイド関連の薬品が、1995年には2種類しかなかったものが2004年には27種類に増えていることにもよく表れている」 とする 報告書を発表 した。 |