オバマ大統領
カナビスの非犯罪化について語る
Source:NORML's Daily Audio Stash
Pub date: 13, Mar 2009
Obama answers marijuana decrim questions during U.S. / Mexico border safety presser
Author: Radical Russ
http://stash.norml.org/obama-answers-marijuana-decrim-questions- during-us-mexico-border-safety-presser/
オバマ大統領は12日に数人の記者たちと円卓を囲んで、メキシコ国境のドラッグによる暴力についてインタビューを受けた。さまざまな問題について答えた後で、記者の一人が、以前にカナビスの非犯罪化について話していたことを取り上げて質問した。
マイケル・コールマン (アルバカーキ・ジャーナル)
カナビス法の非犯罪化ついてはどのようにお考えですか? ドラッグ戦争をさらに押し進めるつもりでしょうか?
オバマ大統領
答える前にまず言っておきたいのですが、何と言うか… つまりそれが、われわれのドラッグに関する法律を弱めるべきだというような意味だとするならば、これまで私はそのように主張したことはありません。
私が思っているのは、問題へのアプローチは一つではなく、お互いに相反するような別のアプローチもあるということです。われわれはそのことを知る必要があります。
従来の議論では、あれこれ禁止して犯罪化することでディラーばかりではなくユーザーもより長く刑務所に入れることが中心だったわけです。確かにそれも一つのアプローチとは言えますが、公衆衛生や非犯罪化といった別のアプローチも考えられるということです。
私の考え方は、ドラッグを公衆衛生の問題として扱う一方で、警察による法執行の効果をより顕著にするということです。当然のことながら、ドラッグに対する需要を減らすことができれば、大物ディーラーやドラッグの売人など、本当に取締りが必要なところに効果的に焦点を絞り込むことができます。
われわれの現在の状況は、片手を背中に押さえつけられて闘っているようなものです。需要を減らそうにも余りに資金が少な過ぎて十分な効果が上げることができないのです。
ダラスやシカゴといった大都市では、深刻なドラッグ中毒の治療を求めても、プログラムに参加できるようになるのに普通3か月とか半年とか待たねばなりませんが、これは大きな問題です。大半の警察もそう思っているに違いありません。
KVIA.com El Paso, Las Cruces - Weather, News, Sports - Obama answers questions on U.S. / Mexico border safety.
もっと公衆衛生に力を置くべきだという大統領の呼びかけには、とても幸先の良いスタートを感じる。ドラッグ中毒治療オプションが足りないことをきちんと認識しているのはとても心強い。また大統領は、これが 「ドラッグと犯罪」 の問題でも 「ドラッグの需要と供給」 の問題でもないことを理解しているように思える。
だが、大統領は、ドラッグに対する需要のすべてが消えてなくなることは決してないという事実を無視しているようにも見える。さらに、カナビスに対する需要については、消し去る必要のない需要であって、有効に利用できるという事実について十分認識していないように見える。
誰でもアルコールの中毒や依存症を減らしたいと思っている。しかしだからと言って、連邦政府が社交上の飲酒までとやかく指図すべきだなどと思っている人はいない。責任を持ってアルコールを使っている大人の大半は、社会に受け入れられている。政府がすべきことは、その使用を減らすことではなく、中毒を減らすことなのだ。
つまり、社会的には、例えば溢れかえるビールの宣伝を何とかすることによって、責任あるアルコールの使用を奨励するように働きかけることができる。州政府によっては、日曜の販売禁止などの制限を撤廃して、責任のあるアルコールの需要を増やそうとしているところすらある。
ワシントンの人たちは一体いつになったら、カナビスも同じようなものだということの気づくのだろうか? カナビスでも中毒になることはある。しかし大多数の人は責任をもってカナビスを使っている。アルコールの社交使用に比べても害はより少ない。カナビスはハードドラッグとはつながったりしない。過剰摂取で死ぬようなこともない。ユーザーの振る舞いは、アルコールよりも予測可能で安定しており攻撃的になることもない。
バーの外側にはタクシーしか停まっていないようにもなっていないのに、カナビスは危険過ぎて合法化などとんでもないと言う人もいる。しかし、現実にアルコールでは実現できていないことを理由にして、カナビスの合法化に反対しても何ら説得力はもっていない。
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