ドイツ

薬局での医療カナビス販売開始

Source: IACM-Bulletin
Pub date: 15 Feb 2009
Germany: First patients to receive cannabis from the pharmacy
http://www.cannabis-med.org/english/bulletin/
ww_en_db_cannabis_artikel.php?id=289


2月7日、ドイツでは初めてハーバル・カナビスが医療品として薬局で販売され、ドイツ保健省の連邦医薬品研究所(BfArM)がハーバル・カナビスの使用を認めた7人の患者のうち一人(女性)が購入した。カナビスはオランダから輸入したもので、オランダの薬局でも販売されている。

ボンにあるBfArMの連邦オピアム事務所のウインフリード・クライネルト博士によると、ドイツでは医療カナビスとすれば、ハーバル・カナビスから抽出した液体カナビスが対象になってきた。しかし、何人かの患者にはこの液体カナビスは満足のいく解決策にはならなかった。

今回のハーバル・カナビスの使用許可を受けている7人はそうした人たちで、慢性痛、多発性硬化症、ツゥーレット症候群などの深刻な病気に苦しんでいる。これに対して、液体カナビスの使用許可は27人が受けている。

ドイツでのハーバル・カナビスの価格は1グラムあたり約15ユーロで、オランダの薬局のおよそ2倍になっている。また、THCの含有量は18%になっている。

現在、医療カナビスの許可を得るための手続きはかなり複雑で、医師は、カナビスによる治療の必要性を立証するために詳細な文書を作成して提出することが求められている。

これに対して、最近、ブレーメン大学のローレンツ・ボウルリンガー法学部教授とフランクフルトの上級検察官でドイツ麻薬法のコメンテーターとしても著名なハラルド・ハンス・ケルナー博士は、患者の状態を適切に楽にできるように手続きを簡素化して迅速に行えるようにすべきだという提言をまとめている。