オランダ政府の医療カナビス

カナダ・ドイツ・イタリアが購入打診

Source: IACM-Bulletin
Pub date: November 26, 2006
Subj: The governments of Canada, Germany and Italy are interested in medical cannabis from the Netherlands
http://www.cannabis-med.org/english/bulletin/ww_en_db_cannabis_artikel.php?id=232


オランダのハンス・ホーヘルホルスト厚生省(保健福祉スポーツ省)大臣が10月31日付けで議会に送った書簡によると、カナダ、ドイツ、イタリアの各政府から、オランダ厚生省の監督下で国内の薬局で販売している医療カナビスを、自国の患者用に分けてももらえないだろうか、という打診が来ていることが明らかになった。

2ページの書簡の中で、ホーヘルホルスト大臣は、医療カナビス・プロジェクトが現在置かれている状況に触れた後、プロジェクトを少なくとももう1年は継続することになっているが、状況によってはさらに4年延長する可能性のあると述べている。この決定は、オランダの会社による医薬品の開発計画とイギリスのGW製薬によるサティベックスの登録申請の具合に依って決めるとしている。さらに、将来のプロジェクトの費用が、現在のように財源をオーバーして赤字にならないようにすることも重要だと述べている。

現在までのところ、薬局からカナビスを購入しようとする患者が期待したほど得られず、赤字分は、THCの抽出用や医薬品開発用にカナビスを購入する国内外の会社からの売上げで補っている。今回、カナダとドイツとイタリアから患者用にオランダの医療カナビス購入の打診があったことで、患者や政府や会社から得られる財源が増えれば、オランダの患者にとっても薬局のカナビスの価格が下げられる、と大臣は見通しを述べている。

大臣の書簡は次のサイトで見ることができる。
www.minvws.nl/kamerstukken/gmt/2006/medicinale-cannabis.asp

(Sources: Letter of H. Hoogervorst to the president of the second chamber of the Dutch Parliament of 31 October 2006, Newsletter of the Office of Medicinal Cannabis of 24 November 2006)