Weekly News
禁止指向の政策では
未成年のカナビス使用は防止できない
Source: NORML Weekly News
Pub date: April 9, 2009
Prohibition-Oriented Policies Do Not Deter Adolescent Marijuana Use, Study Says
"The data provide no evidence that strict cannabis laws ... provide protective effects"
http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7850
2009年4月9日 - アメリカ・メリーランド州ベテスダ発
国際ドラッグ政策ジャーナルに掲載された 国別調査データ によると、カナビスを禁止する法律を厳しくしても、未成年のカナビス使用は減らないことがわかった。
アメリカ、カナダ、オランダの研究者たちは、それぞれの国の10年生(高校1年)およそ5000人を対象に、自己申告によるアルコールとカナビスの使用経験を調べて比較している。その結果、国によって政策に違いがあるものの、若者のカナビス使用率はどこも同じようなものだったと報告している。
アメリカでは、10年生の男子33%、女子26%が過去1年間にカナビスを使ったことがあると答えている。また、アメリカと同様にカナビスは禁じられているが滅多に執行されることのないカナダでは、男子の32%、女子の31%が過去1年以内に使ったことがあると回答している。これに対して、18才以上へのカナビスの販売が認められているオランダでは、過去1年間の使用経験は男子が29%、女子が20%だった。
報告書では、「驚いたことに、カナビスの広がり方と執行している政策の厳しさとの間には、関連を示すエビデンスはほとんどなかった」 と書いている。
「得られたデータからは、オランダのカナビス使用率がアメリカよりも高いことはないということが一貫して示されている。このことは、未成年のカナビス使用を防止するためには厳しい法律の執行が必要だとする考え方は成り立っていないことを示している。さらに重要なことは、非犯罪化政策が未青年のカナビス使用を促すという主張も根拠がないことを示している。」
研究者たちは、「カナビス禁止法があってもあまり執行されないカナダや、販売が規制の上で容認されているオランダと比較して、アメリカの厳しいカナビス法が防止効果を持っていることを示すデータはなかった。今回の調査は横断研究としての制約はあるものの、国の政策とカナビス使用に間には因果的な関連を示すようなエビデンスは何もなかった」 と結論づけている。
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Full text of the study, "Cross-national comparison of adolescent drinking and cannabis use in the United States, Canada, and the Netherlands," will appear in the International Journal of Drug Policy.