Weekly News
適度なカナビス使用で
ヘロイン中毒治療が改善する
Source: NORML Weekly News
Pub date: May 21, 2009
Cannabis Use Associated With Greater Adherence To Heroin Treatment, Study Says
http://norml.org/index.cfm?Group_ID=7882
2009年5月21日 - アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク発
アメリカ中毒ジャーナルの7-8月号に掲載された 臨床試験データ によると、オピオイド依存の治療においては、たまにカナビスを使っている人のほうが治療を持続する率が高いことが示された。
以前から、ナルトレキソンを使って解毒プログラムを受けている入院患者の間では適度のカナビス使用と治療持続性に関連があることが指摘されていたが、ニューヨーク州立精神医学研究所のチームは臨床研究でその検証を行った。
ナルトレキソン は、オピオイドレセプターのアンタゴニスト(ブロッカー)で、アルコール中毒をはじめヘロイン依存などの管理にひろく処方されている。
研究者たちは、「ナルトレキソン治療においては、たまにカナビスを使っている人のほうが、全く使わない人または常時使っている人よりも治療の持続性が高いことが示された。…また、適度なカナビス使用は、ナルトレキソン摂取の順守力を高める。…適度なカナビス使用が治療持続性を改善するという以前から指摘されていた結果は、今回の研究でも再現された」 と報告している。
今回の研究についてNORMLのポール・アルメンターノ副事務局長は、「カナビスは他の違法ドラッグのゲートウエイになると言われたりしますが、この研究では、むしろヘロインやモルヒネなどのオピオイド依存を克服する有用なツールになることが示されたわけです」 と語っている。
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Full text of the study, "Intermittent marijuana use is associated with improved retention in naltrexone treatment for opiate-dependence," will appear in the American Journal on Addiction.