オランダ「ハプニング」の創始者

グロートフェルト氏死去


ロバート・ジャスパー・グロートフェルト
スプイ広場

Source: DutchNews.nl
Pub date: 26 Feb 2009
‘Happenings’ founder Grootveld dies at 76
http://www.dutchnews.nl/news/archives/
2009/02/happenings_founder_grootveld_d.php


1960年代のオランダのプロボ運動の象徴的な存在だったロバート・ジャスパー・グロートフェルト氏が高齢者福祉施設で亡くなった。76才だった。

グロートフェルト氏は、スプイ広場での「ハップニング」(写真)やアムステルダムのマジック・センターを組織して一躍有名になった。アンチ・スモーキング・グルとも呼ばれ、自分で煙を出しながらウァ・ウァ・ウァと独自のマントラを唱えてあちこちを踊り回った。

グロートフェルト氏の最初の仕事は窓拭きで、次にジャーナリズムで働くようになった。そして1960年代の創造的雰囲気の中で最終的にたどり着いたのがアーティストとしての生き方だった。彼が発案した白自転車(ホワイト・バイシクル)のアイディアは、現在では世界中の多くの都市でも取り入れられるようになった。

生涯にわたってシンタクロース的な献身に溢れ、他のアーティストや詩人らとともに、子供が楽しむようにエロティク・キッチン・ミュージアムやアマチャ専門家向けの実験設備などを創ったりした。

2000年には、アムステルダム市のためにいくつかのフローティング・ガーデンを製作して寄贈している。彼の友人で映画監督のヘルベルト・キュリー氏は、「彼のよってアムステルダムのストリート・シーンが全く変わってしまったのです」 と語っている。

ダッチ・エクスペリエンス  第1章 オランダ寛容政策の幕開け
Dutch Provos, Teun Voeten, High Times, January 1990

オランダの旅  アムステルダム・スプイ広場