Weekly News
カナビス
脳機能への悪影響はほとんどない
Source: NORML Weekly News
Date: July 30, 2009
Marijuana’s Impact On Brain Function “Minimal,” New Study Says
http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7942
2009年7月30日 - イギリス・ロンドン発
精神医薬品ジャーナルに掲載された 文献レビュー によると、たとえ長期間使った場合でも、カナビスによる脳機能への悪影響は「最小限」で、ほとんどないことがわかった。
この研究を行ったのは、イギリス・スペイン・ブラジル・オーストラリア・スイスの国際研究チームで、カナビスによる脳の構造と機能への影響について調べた過去の研究を総合的に検証している。
「この研究では、2009年1月までに発表された、カナビスの長期使用による影響と使用中の影響を神経画像検査で調べた論文について検証している… さまざまな文献検察エンジンで66件がヒットし、そのうち41件がわれわれの基準に合致した。」
「そのうち33件がファンクショナル画像(SPECT/PET/fMRI)で、8件がストラクチャル画像(volumetric/DTI)で調べている。 …その中で、カナビス・ユーザーと対照群の間で違いがあるとした研究はたった3件だけしかなかった。」
この結果について研究者たちは、「認知作業に対するカナビス・ユーザー群と対照群の反応は同じ程度のもので、脳の構造に対してカナビスが大きく影響するとしたエビデンスは最小限しかなかった」 と結論づけている。
2001年に一般精神医学アーカイブに掲載された 研究 では、たとえ長期にカナビスを使用していたユーザーであっても、「1週間の中断期間をおけば、過去50回以内しかカナビスを使ったことのない対照群に比較して、10種類の神経心理テストの結果に目立った違いは実質的に認められなかった。」
さらに加えて、「…ヘビー・ユーザーだった人でも、テスト前3ヶ月間は少量しか使っていなかったりあるいは全く使っていなかった場合は、28日後まで実施した4回のテストでもすべての項目で何ら目立った違いは出なかった」 と報告している。
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Full text of the study, Neuroimaging in cannabis use: a systematic review of the literature. Martin-Santos R, et al., Psychol Med. 2009 Jul 23:1-17.
オランダのMRI研究、カナビスは若者に脳に悪影響を与えない (2007.10.17)