カナビス酔いの症状詳細

Source: Erowid
Subj: Cannabis Effects
http://www.erowid.org/plants/cannabis/cannabis_effects.shtml
&
Source: On Being Stoned, Chapter 24.Levels of Intoxication
Subj: Levels of Intoxication: Deatailed Data
Author: Charles T. Tart, Ph. D.
http://www.druglibrary.org/special/tart/tart24.htm


全般的な症状の特徴

  • ポジティブな症状
    • 気分の高揚、多幸感
    • よく笑うようになる
    • リラックス、ストレス軽減
    • クリエイティブ・哲学的・深い思考、アイディアが次々に出てくる
    • 音楽がよく聞こえ、音の構成や意味をより深く感じる
    • 味覚や臭覚が増す
    • 筋肉の疲労感が変わって、体の調子が良く感じる。体と心の結びつきが強くなる
    • 頭痛や差し込みなどの痛みが緩和する
    • 吐き気が緩和し食欲が増す
    • 普段の退屈な作業や会話でも興味深くおもしろく感じる

  • ニュートラルな症状
    • 意識や感覚全般が普段と変わる
    • 食欲が増して、食べてばかりいる
    • 会話や行動がスローになる
    • 形状や色彩を強く感じる
    • 目を閉じても物が見える(あまり起こらない)
    • 疲労、眠気、かったるい
    • 興奮して眠れなくなる(たまに)
    • 目が赤くなる(初心者の場合やカナビスの品種によって出やすいものがある)
    • 口が渇く、またカナビスの品種によっては口が粘ばる
    • ストレートな思考が続かなくなり、考えがあちこちに飛ぶ
    • 頬・顎・顔が緊張する。シビレを感じる(まれ)
    • カーレースのように思考が次々と展開する(摂取量が多い場合)
    • 音楽に感傷的になる
    • 時間感覚の変化。自動車の速度が早く感じる。摂取量が多い場合は、時間の進み方が遅く稠密に感じる

  • ネガティブな症状
    • 嘔吐。特にアルコールや医薬品、他の向精神薬を一緒につかった場合
    • 咳、喘息、気管支炎などの呼吸器問題
    • 使用中の短期記憶の混乱
    • 鼓動の上昇、動転、緊張感
    • 中程度以上の強い不安
    • パニック(特に感受性の強いユーザーが食べ過ぎた時など)
    • 頭痛
    • めまい、意識の混乱
    • 低血圧による立ちくらみや失神
    • パラノイドや不安が起きやすくなる
    • 精神的依存性
    • 多量摂取で不器用になっていつものことができなくなる。方向感覚の喪失
    • 潜在的な精神病を発症させるトリガーになったり、現在の症状をさらに悪化させる可能性がある

  • 禁断症状
    • 生命を脅かすような禁断症状は起こらないが、毎日常用しているユーザーの一部では、中断すると軽度から中程度の禁断症状が出ることもある。症状としては、不安、楽しいという感情の減退、頭痛、全般的な不調・不快、不眠、使用再開願望などが中断後1〜6週間ほど続く。禁断症状の強さは使用頻度とユーザーの感受性に関係している。
    • 食欲が少し落ちる
    • カナビスのない生活がつまらなく退屈に感じる


    酔いのレベルによる症状とその頻度

    カナビスがどのような効果を持っているかの研究とすれば、カリフォルニア大学のタート博士の研究が有名だ。1971年に 『
    On Being Stoned』 という本が発表されているが、その詳細さは他に類がなく、現在でも広く読まれている。

    この研究の特徴は、カナビスの経験が豊かでしかもLSDも経験したことのある人たちが、200以上の詳細な質問に答えたものを集計分析しているところにある。また、LSD体験と比較しながら回答しているので奥行きも深い。

    以下のリストでは症状の出現頻度を文字の大きさと太字で区別している。
    • 太字の普通文字 … そのレベルに特徴的に見られる症状、〜50%〜
    • 普通文字 … 一般的症状、50%以上
    • 小文字 … 平均以下の症状、25%〜50%
    • 小文字イタリック … 稀に見られる症状、25%以下


  • レベル1:  バズ(Buzz)

  • アルコールのパーティよりも騒音が少なく感じる
    音楽の微妙な音まで聞に分けられる
    ハイな人たちの中にいると自分もハイになっていく感じがする
    読んだことをよく思い出すことができる
    普段より読むことが苦にならない


  • レベル2:  マイルド・ハイ(Mild High)

  • 普段ほかの人とやっているゲームが難しく感じる
    普段のパーティよりも騒音を感じなくなる
    自分と違う考えでも受け入れることができるようになる
    読んだことを思い出せなくなる
    酔い始めると必ず気持ちよいと感じる
    新しい味覚を感じる味
    就寝時に寝つきが良くなる
    歌の歌詞がよく理解できるようになる
    食べることが楽しくなって、たくさん食べるようになる
    心の動きがよくわかるようになる
    物の輪郭をシャープに感じる
    起こっていることは何でも自然と受け入れられる
    甘い食べ物が欲しくなる
    普段より話好きになる
    作業に精力的に没頭できる
    世界が病んでいるのを感じる
    社交的になる
    酔い始めはいつもバッドに感じる
    色彩がどんよりする


  • レベル2.5:  マイルド・ハイ(Mild High)からハイ(High)の中間

  • 普段気づかなかった物事のパターンや形状が見えるようになる
    時間の経つのが遅く感じる
    距離感が違って感じる
    自然と自分自身について見つめるようになる
    子供のように何でもやってみたくなる
    読むことが難しくなる
    体がリラックスする
    新しい触覚を感じる
    触れ合うことが楽しく官能的に感じる
    ステレオの音楽の楽器がより分離してはっきり聞き分けられる
    他の人の気持ちを深く感じるようになる
    視覚がより鮮明になる
    些細なユーモアがよくわかるようになる
    距離が遠く感じる
    社交性が減る
    2次元の絵が3次元で立体的に見える
    会話が少なくなる
    後で見ると作業の正確性がいつもより劣っていると感じる
    抑制心が薄くなる
    新しい臭覚を感じる
    視覚と思考がシンクロする
    匂いがより豊かでユニークに感じる
    思考がより直観的になる
    物の表面の陰影が見えて、形のパターンが興味深く感じられる
    セックスの相手に優しくなる
    体の中に心地よい暖かいうずきを感じる
    夢がより視覚的に見える
    痛みが気になり出すとさらに痛くなる
    日常的な作業により没頭できる
    物の重量を重く感じる
    セックスで相手との精神的な交わりが増える
    子供のゲームをやるようになる
    世界がうまくいっているように感じる
    独特のアイディアが出てきて、素面の時よりもクリエイティブになる
    意識して自分自身をことを考えられるようになる
    忘れていた出来事を意識して思い出せるようになる
    動きがよりスムーズで協調的になる
    物の表面が滑らかで光沢があるように感じる
    物事や考えがよりスムーズに流れる
    セックスをしたくなる
    酔っている時のよい記憶が残る
    じっとしていられなくなって、動き回る
    他の人に強く共感を覚える
    気持ちがより豊かに働くように感じる
    イメージが鮮明になる
    含蓄のあることを言うようになる
    音のイメージがより鮮明に感じられる
    酔う前の気分がそのまま増強される
    非常に複雑なゲームをやるようになる
    新しい色彩と陰影を感じる
    セッテイングが整っているととてもセックスがしたくなる
    一体感を感じながらグループ作業ができる
    眠った後の気分が爽快になる
    読んでいるときのイメージがより視覚的になる
    忘れていたことを意識して思い出そうとしてもなかなか思い出せない
    仲間の影響を強く受ける
    もっとハイにならねばという強拍観念に襲われる
    感動する気持ちが弱くなる
    夢の鮮明さがなくなる
    後で見ると作業の正確性がいつもより増していると感じる
    唾液が増える
    ゲップをしたときに食べたものの味を思い出す


  • レベル3:  ハイ(High)

  • 新しいセックスのオルガスムスを感じる
    脱線して最後まで仕事をするのを忘れる
    状況に合わせてすぐに決断できるようになる
    より強く感動するようになる
    体が軽く浮いている感じがする
    強い刺激を受けない限り、体を意識しなくなる
    空間が聴覚的になる
    酔っている間の記憶があまりない
    デジャブ。未体験のことをすでにどこかで体験したように感じる
    気持ちの働きが鈍くなったように感じる
    物事や考えがぎくしゃくしてスムーズにいかない
    中間段階をスキップして問題が解ける
    息をしているのを強く意識する
    自分の声が変わる
    ある物に焦点を合わせて見ていると、そこだけ非常にリアルで視覚が別次元に感じる
    いつもより早く眠くなる
    距離が近くに見える
    周囲の物がいつもと違って見える
    鼓動を意識する
    長く忘れていた事を自然と思い出す
    新しい温度感覚を感じる
    気が紛れて容易に痛みに耐えることができる
    他の人がどう思うか気にしないで行動できる
    自分がパワフルで能力があるように感じる
    クスクス笑いが多くなる
    いつもの当たり前の言い回しややり方に新しい意味を感じる
    幻想の世界を非常に上手に操って好きな結果に導くことができる
    感動を体の一部として感じるようになる
    体を重く感じる
    視覚深度が深くなる
    咀嚼してから味を感じるのに時間がかかる
    触覚が鮮明になる
    時間がすぐ過ぎてしまう
    動きがぎこちなくなる
    弱くなった感じがする
    自分がユニークで誰とも似ていないと思う
    強くなった感じがする
    体で感じる感動が少なくなる
    匂いのイメージが鮮明になる
    物が明るく見える
    効果的に瞑想できるようになる
    回りの人が死人のようで生きていないように見える
    セックスをしたくなくなる
    世界が平坦で立体感がないように感じる


  • レベル3.5:  ハイ(High)からストーンド(Stoned)の中間

  • 会話の始まりを忘れてしまう
    文章の始まりを忘れてしまう
    エゴ的な感覚が薄くなって世界と一つになった感覚がする
    パソナリティが非常に変わる
    他の人に邪魔されない限りは幻想の世界に浸ったままになる
    クリアに考えられない。理解する前に他のことを考えてしまう
    物事に典型的な反応をするようになる
    目を閉じると内にあるビジョンが外側の視覚のようにリアルに感じられる
    実際に言おうとしたことだけを言っていると思う
    体の震えではないバイブレーションやうずきを感じる
    よく眠れなくなって、じっとしていられなくなる
    体がパワフルでエネルギーを感じる
    回りから隔絶されて一人ぽっちに感じる
    記憶が途切れるが、知的に会話を続けられる
    作業の途中で全く別の考え事をしているといつのまにか終わっている
    体のある部分を気にしているとますますそこだけが気になってくる
    見ているだけで触っているように感じる
    自分がストーンしていても、素面の他人には気づかれていない
    空間が空気などで満たされていると感じる
    普段気づかない内臓を意識する
    筋肉が震える
    外からのパワーを触覚に感じる
    トリップや幻想の世界をコントロールできない
    普段感じない体の一部を意識するようになる
    視覚がぼやける
    動いていない物が近づいたり離れたりして見える
    排便や小便をしている時に内臓の存在がよくわかる
    体が大きく感じる
    体が小さく感じる
    セックスしているときにパートナーとは孤立しているように感じる
    他人がじぶんを疑っているように感じてパラノイドになる
    他人は考えていることがテレパシーでわかる
    味覚で素材が見分けられる
    臭覚で素材が見分けられる


  • レベル4:  ストーンド(Stoned)

  • 必要ならばいつでもストーンの状態から抜け出せる
    以前の忘れていたトリップや幻想の世界でも、しばらくすれば元に戻ることができる
    内面的なトリップや幻想の世界でも現実と同じようにリアルに感じる
    思考のコントロールができなくなる
    共感覚。音と視覚がシンクロする
    ストーンの状態からすぐには抜け出せない
    体が無感覚になる
    人の顔が別人に見える
    物が生命を持っているように揺れたり止まったりする
    バランス感覚が狂う
    次の日の準備ができなくなる
    物の回りにオーラが見える
    ストーンしているといつもと行動が違うのが他人にもわかる
    長い時間何も起こっていないことに突然気付く
    体が実際の形と違っているように感じる
    何か考えていると、前のトリップや幻想の世界の記憶に戻っている
    就寝時に寝れない
    体の部分が独立して動いているように感じる
    ストーンしているとよく手が震える
    物や人にマジックをかけることができる
    コントロールを失っても外部の良き力に抱かれている
    コントロールを失うのが心配になる
    背骨にエネルギーが流れているのを感じる
    コントロールを失って、いつもはしないような迷惑をかけてしまう
    予知能力が高まって、将来を予言できる


  • レベル5:  ベリー・ストーンド(Very Stoned)

  • トリップしている間は、体に関するすべての意識が失われる
    時間が止まってしまったように思える
    人が物を凝視していると自分との境が超越してないように感じる
    人間の回りにオーラが見える
    幻覚が見える
    悪魔の力に操られている感じがする
    背中に沿ってチャクラが配置されている感じがする
    音がぼやけて明瞭に聞こえない


  • レベル6:  ストーンド・ストーンド(Stoned Stoned)

  • 体に関するすべての意識が失われて、無限の空間を漂っている感じがする
    吐き気や嘔吐を感じる
    目眩または吐き気を感じる