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手作りアルミパイプのリスクと害削減
一般的に、金属を体に吸い込むことは非常に危険だ。
ジョイントの燃焼温度は700〜1100℃にも達することがあると言われている。多くの金属や合金がこの温度では融解しないが、例えば、鉛の融点は327℃なのでジョイントの燃焼温度では容易に溶ける。溶けた鉛はエアゾル化して煙と一緒に肺に吸い込まれる。粒子が大きい場合には肺の奥まで侵入しないが、エアゾル化した金属粒子は小さく、体内に入り込むので危険が大きい。
これと同じことはアルミにも言える。アルミの融点は660℃で鉛より高いが、やはりエアゾル化して体内に入り込む危険がある。普通のアルミ製パイプはアルミ合金で作られているので融点はずっと高いので問題ないが、アルミフォイルやアルミ缶で自作した簡易パイプの場合はアルミや塗料が解け出して体内に入り込む可能性がある。
鉛を吸引すると。腹部の痙攣・疲労・吐き気・貧血・脳障害などの重大な健康被害に見舞われることが知られている。しかも金属の体外への排出は緩慢で症状が長期化する。アルミに関しては、一時、吸引するとアルツハイマー病の原因になると言われたこともあるが、現在では否定的な見方が主流になっている。
最近では、アルミを吸引しても僅かなら健康の害にはならないとも言われているが、重要なことは、そのことによって、カナビスを喫煙する際に金属を吸い込まないようにするという一般的な注意が軽視されるようになる懸念が大きい点にある。こうした油断が ドイツの鉛混入事故 の遠因になった可能性もある。
また、国や地域によっては喫煙器具やジョイント・ペイパーの販売を禁止したりしようとしているところもある。だがそれによって、簡単に作れるアルミフォイルやアルミ缶のパイプへの利用に拍車がかかり害のリスクがかえって増えてしまう可能性もあるが、アルミ害への軽視が問題を見えなくしてしまっている。
リスク削減対策としては、アルミフォイルやアルミ缶を頻繁には使わないようにすることが一番だが、問題はカナビスの燃焼部分にあるので、ボール部にパイプ・スクリーンのような金属メッシュや小石を入れたりして、カナビスとアルミが直接触れないようにすることが有効だ。
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