カナビスの死亡率

他のドラッグよりも危険なのか?

Source: Jack Herer.com
Subj: HOW DANGEROUS IS MARIJUANA
COMPARED WITH OTHER SUBSTANCES?
Web: http://www.jackherer.com/comparison.html

薬物が直接または主要な原因で死亡した年間のアメリカ人の数

タバコ 340,000 〜 450,000
アルコール  (交通事故死の50%、殺人の65%がアルコール関連だが、その数は含んでいない) 150,000+
アスピリン (自殺も含む) 180 〜 1,000+
カフェイン  (ストレスや胃潰瘍、不整脈のトリガなど) 1,000 〜 10,000
合法医薬品の過剰摂取  (自殺、事故) 合法処方医薬品、特許医薬品、バリウム/アルコールなどアルコールとの併用 14,000 〜 27,000
違法ドラッグの過剰摂取  (自殺、事故) 全違法ドラッグ合計 3,800 〜 5,200
カナビス 0
カナビス使用者も交通事故や殺人で死亡しているが、その率は非使用者と同等か低い。  Crancer Study, UCLA; U.S. Funded ($6 million), First & Second Jamaican Studies, 1968 to 1974; Costa Rican Studies, 1980 to 1982; et al.

カナビスは100%無毒。アメリカの大学や研究所で何十もの調査が行われたが、カナビスには毒性が存在しないことが示されている。医療の歴史でもカナビスの過剰摂取で死亡した例は1件も記録されていない。 UCLA, Harvard, Temple, etc.    
ワールド・アルマナック、生命保健統計死亡者数、アメリカ公衆衛生局の過去20年間の報告書を参考に作成

  1. UNITED STATES DEPARTMENT OF JUSTICE
    Drug Enforcement Administration
    In The Matter Of MARIJUANA RESCHEDULING PETITION
    Docket No. 86-22

  2. OPINION AND RECOMMENDED RULING, FINDINGS OF FACT, CONCLUSIONS OF LAW AND DECISION OF ADMINISTRATIVE LAW JUDGE FRANCIS L. YOUNG, Administrative Law Judge
    DATED: SEPTEMBER 6, 1988
    Section 8 of Judge Young's "Findings of Fact, Conclusions of Law and Decision."
    Page 56 & 57 http://mojo.calyx.net/~olsen/MEDICAL/YOUNG/young

  3. 薬物の安全に関して最も直接的な関心事は死ぬ可能性があるかということだ。その薬品は死をもたらすことがあるか?

  4. 大半の薬物には毒性があり致死性を持っているが、カナビスはそのようなものではない。広範囲な医学文献を調べてもカナビスが死を引き起こしたとされるような確実な症例は記録されていない。

  5. この件は特筆すべきことだ。記録によればカナビスと人間の係わりは5000年にも及び、さらに現在では世界中の膨大な人々が毎日カナビスを使っている。アメリカでは違法なのに加えて医学的な管理もない状況にもかかわらず、日常的に2000万人がカナビスを吸っていると推計されている。このように、長い歴史と極めて膨大な喫煙者がいるというのに、カナビスの使用によって死亡したという確実な医学的なデータは唯の一件も存在してない。

  6. これに対して、薬局で日常的に購入して使われているアプピリンでは、毎年、数百人が死亡している。

  7. 医療用薬品には、通常、致死性の目安としてLD50という指標が使われる。LD50は動物実験で50%がその薬物の毒性で死亡する量を示している。数多くの研究者がカナビスのLD50を動物実験で求めようとしているが成功していない。簡単に言ってしまえば、死亡させる程のカナビスを動物に与えることができない。

  8. 現時点では、カナビスのLD50は1:20000〜1:40000の範囲だと考えられている。平たく言えば、カナビス・スモーカーが死ぬにはジョイントを20000〜40000本も吸わなければならないことになる。国立薬物研究所(NIDA)が供給しているマリファナ・シガレットは約0.9gだが、計算すれば、15分以内に700Kg吸うと死亡する。

  9. 実際問題として、カナビスの毒性で死に至ることはありえない。


実際には、カナビスが原因で死亡した例もあるとする報告もある。 その一つは、1998年のイギリス上院科学技術委員会の報告書 で、カナビスのよって1993年に2人、1994年に2人、1995年に1人が死亡したと書かれている。しかし、実際の死因は、カナビス摂取にともなう嘔吐による窒息死で直接の死因とは言えない。

また、2004年1月には、イギリスでリー・マルセーという36才の男性がカナビスの毒性の影響で死亡したとする検死報告が 発表 された。

死亡状況を見たロンドン・インペリアル・カレッジの毒物学者ジョン・ヘンリー教授が、「このような例は、これまでには見たことがない。カナビスでは人は死なないというこれまでの見方に修正が必要だ」と 語った ことや、ちょうど同時期にカナビスの分類がC分類にダウングレードされたこともあって、カナビス批判材料として大きな関心を呼んだ。

しかし、後から別の研究者が行ったレビューでは、男性のカナビスの喫煙量が1日6本11年間でしかないことや、血液中のTHC代謝物であるTHC-COOHが130ng/mlでしかないことなどから、とても「根拠ある結論」とは言えないと退けられている。

実際、130ng/mlは、ジョイントを1、2本吸った数時間後に普通に見られる中程度のレベルに過ぎず、ヘビーな常用者の場合では500ng/mlになることも珍しくない。このようなヘビー・ユーザーも多いのにも関わらず死亡例は報告されていない。

イギリスの制度では、検死官は必ずしも医学者とは限らずベテランの法務官や警察官だったりする。このために、しばしば、死因がカナビスとされる検死報告書でも医学的には厳密に直接死因でない場合もある言われている。

また、アメリカ食品医薬品局(FDA)の発表している 資料 では、カナビス使用が2次的な原因で死亡したとする人の数は掲載されているが、直接死亡原因になった数はゼロになっている。

これに対して、医療カナビスと同目的に使われるFDA認証薬では一次原因による死亡者も多い。下の表では、1997年1月1日から2005年6月30日までの、カナビスと17種類のFDA認証薬の死亡者数を比較しているが、一次死亡者数の合計は0対10008人、2次的死亡者数の合計は279対1679人となっている。


Deaths from Marijuana v. 17 FDA-Approved Drugs (Jan. 1, 1997 to June 30, 2005)
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人間が知る中で最も毒性が無いドラッグが、現在では違法になっている。反対に最も毒性の高いものが、全国のスーパー、セーフウエイで堂々と売られている。全くナンセンスというよりほかない。そして、自由に買えるものよりもはるかに害の無いものを使ったという理由で、いまだに人びとを投獄し続けている。一体全体、禁止論者たちは何を吸っているのか? たぶんナツメグでも吸っているのだろう。

Drugs and Toxicity  Andrew Sullivan's Daily Dish, March 24, 2007   (アンドリュー・サリバン: アメリカを代表する保守派の論客。人気ブログには毎日10万のアクセスがある。)