オランダ・リンブルグ州
コーヒーショップの会員制化を計画
Source: Dutch News.nl
Pub date: 27 April 2009
Limburg cannabis cafes to go members-only?
http://www.dutchnews.nl/news/archives/2009/04/ limburg_cannabis_cafes_to_go_m.php
オランダの全国紙であるフォルクスクラント(De Volkskrant)によると、ドイツとベルギーに国境を接するオランダ南東部のリンブルグ州では、ドラッグ・トーリズムを食い止めるために、少量のカナビスを販売しているすべてのコーヒーショップを会員制にすることを検討している。
この計画は、マーストリヒトのゲルト・リーアス市長が発案したもので、5月12日に正式に発表されることになっている。
リンブルグ州には30軒あまりのコーヒーショップがあるが、ドイツ、ベルギー、フランスからカナビス目当てのツーリストが毎年多数訪れてさまざまな問題が起きている。
今回の計画では、外国人はコーヒーショップに入れなくなるわけではないが、会員証を入手するためには数日間待たねばならないようにして、カナビスの購入を諦めることを狙っている。
また、現金による販売を禁止してお金の流れをトレースできるようにすることで、外国人が購入披瀝が残る会員になりたがらないようにすることも計画されている。
さらに、リーアス市長の計画では、1日に一人が購入できるカナビスの量をこれまでの5グラムから3グラムにすることも盛り込まれている。購入できる量が少なくなれば、わざわざ遠くから訪れる気持ちを挫くことができるからだと言う。
この計画には、コーヒーショップに反対している内務省や司法省の大臣も歓迎する意向を示している。一方、コーヒーショップ側のオーナーたちは、正式な発表を待ってからどのように対応するか示したいとしている。
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今回の計画は、市や政府側からの一方的な押し付けとは少し様子が異なっている。と言うのは、会員制にすることをめぐっては、コーヒーショップ側からも提案されていることでもあるからだ。
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また、ドラッグ・ツーリズムが言われているような被害を本当にもたらしているのか疑わしい面もある。特にマーストリヒトでは、少し前まではアンティーク・ショップが立ち並んでいた通りがほとんどファッションの店に変わったり、市の中心部には住民人口にそぐわないほど大きなファッション・デパートが数軒できている。
こうした都市のプランナーが、カナビスを求めてやってくる若者たちを快く思っていないことも背景にあると思われる。実際、立ち小便などの迷惑行為が問題になったりしているが、店前の広場のテーブルでビールを飲んで風に吹かれた大人が立ち小便をしている光景をたびたび目にする。
ドラッグ・ツーリズムの空騒ぎ マーストリヒトで起こっていること、いないこと (2007.6.15)
また、リンブルグ州のコーヒーショップはドイツ国境に近いところが多いという事情も背景にあるかもしれない。
この地域は、第2次大戦で突然ドイツの侵攻を受けて何ら抵抗できずにわずか5日で降伏していることもあって、特に年配の人の中にはドイツ人嫌いも少なくない。コーヒーショップを目指したドイツ人の車が狭い街中に押しかけただけでも普通以上に迷惑を感じるのではないか?