オランダのコーヒーショップ

外国人へのカナビス販売禁止へ

Source: Metro
Pub date: 3 Nov 2005
Holland to ban Brits from buying cannabis in coffee shops
http://www.thehempire.com/index.php/
cannabis/news/holland_to_ban_brits_from_buying_cannabis_in_coffee_shops/


オランダ政府は、来年1月から外国人のコーヒショップ入店を禁止する計画を発表した。これにより、休暇でアムステルダムを訪れる外国人ツーリストはカナビスを吸うことができなくなるかもしれない。

保守化した政権が誕生してから、政府は 「ドラッグ・パラダイス」 と呼ばれているイメージを一新したいとして、ライセンスされたショップでは、オランダ人しかカナビスを吸うことができないようにすることを模索してきた。

オーストリアのデア・スタンダード紙によれば、この計画は、1月にイギリスに代わってEUの議長国になるオーストリアと国連に伝えられた。

オランダ司法省のポール・ファン・ホースト広報官は、外国人差別だという訴訟がツーリストから洪水のように押し寄せるのではないかという懸念に対して、「もともと法律で禁じられているドラッグに訴訟などできるはずなどありません」 と一蹴している。

オランダのコーヒーショップの数は過去5年でほぼ半数に減って、現在では全国で750軒が営業しているだけになっている。

また、保健省のトン・クラマー氏は、このところカナビスの栽培法が改良されて活性成分のTHCが増えてきているので、カナビスも一緒に禁止しようという動きも強まっていると言う。また、最近の研究によれば、THC濃度が高くなるほどカナビス・ユーザーの健康にも悪影響が大きくなるので、ハードドラッグに分類し直すことになるかもしれないと指摘している。

今回の決定についてドナー司法大臣は、「これはパイロット計画で、まずは1月からマーストリヒトで販売をオランダ人だけに限定する実験を始めますが、成功すれば全国に広げることになります」 と語っている。

「マーストリヒトを最初に選んだのは、ベルギーとドイツに近いためにドラッグ・ツーリストが国境を越えてカナビスを買いに押し寄せてくるからです。これを何とか止めたいのです。計画では、オランダ市民であることを証明するパスポートやIDの提示を求めるか、あるいは事前に登録した人だけがカナビスを買うことができるようにすることを考えています。」