医療カナビス

連邦および州政策のレビューと分析

Source:NORML's Daily Audio Stash
Pub date: 27, Feb 2009
Medical Marijuana: Review and Analysis of Federal and State Policies
By: MrSpof
http://stash.norml.org/
medical-marijuana-review-and-analysis-of-federal-and-state-policies/

連邦議会向けに報告書や勧告書を作成する活動をしているウィキリーク(WikiLeaks)が、『医療カナビス、連邦および州政策のレビューと分析』 と題する新しい報告書を発表した。その中で、連邦政府は連邦の規制薬物法に従って医療カナビス患者や供給者の訴追を続けるべきかどうか、あるいは医師の監督下で医療カナビスの使用を認めた州に対してはのカナビス禁止政策を緩和して、実際にカナビスを使えるようにすべきかどうか、について検討している。

連邦政府は、1978年、自らコンパショネートINDプログラム(温情にもとずく治験新薬プログラム)を立ち上げ、対象患者向けに政府の栽培したカナビスを提供を始めた。実際に適応を受けた患者数は数十人だけで、1992年には打ち切られ、現在も供給を受けながら生存している患者は10人もいないが、このプログラムによって、カナビスが安全で医療価値を持っているという重要なエビデンスも示されている。カリフォルニアに医療カナビス発議を組織したことで知られる科学者と同僚の二人の医師は次のように書いている。

アメリカでは、現在でも8人の患者が政府から毎月 カナビス・ジョイントの入った缶を一つづつ支給されている が、何よりもこの事実は、本来あるべき連邦の政策と矛盾するところがないことを明確に示している。これらの8人の患者たちは、政府の費用と許可の下でカナビスを合法的に所持し使用することができるが、その一方で、何十万人の患者たちが同じことをして連邦法で罰金を科されたり、投獄されたりしている。」

今回の報告書 は、正確には2008年11月にリリースされたものだが、州の医療カナビスプログラムや医療カナビス法の歴史についても詳しく取り上げており、特に医療カナビスに関心のある人は一読して、将来のために確保しておく価値が十分にある。また、特別に興味のない人でもざっと目を通しておいて損はない。

コンパショネートINDプログラム患者の健康診断レポートについては、政府が(故意に)何も出そうとしていないこともあってほとんどない状態だが、ルッソ博士による調査報告 が知られている。