ティーンの3人に1人が

自己治療にカナビスを使っている

Source: Emax Health
Pub date: April 23rd, 2009
Teens Using Marijuana to Treat Health Problems
Author: Kathleen Blanchard RN
http://www.emaxhealth.com/1020/30577/
teens-using-marijuana-treat-health-problems.html


ドラッグ中毒の治療・予防・政策ジャーナルの最新号に掲載された研究によると、従来の医薬品が効かないかったりヘルスケアを受ける機会の少ないティーンの3人に1人が、リクレーショナル目的ではなく自己治療のためにカナビスを使っていることがわかった。

カナダのブリティシュ・コロンビア大学の研究チームは、カナビスを使っている63人の未成年にインタビューしたところ、20人が、ハイになるためではなく、行動障害、痛み、睡眠困難、集中力欠如などの健康問題の治療にカナビスを使っていると答えた。

その理由は、従来の医薬品の効果がないことや副作用があることを上げている。今までにリタリンやプロザック、睡眠薬などの処方を受けた経験がありながらも現在では中止してしまった人たちは、その理由として、かえって症状が悪くなったり効果がなかったりしたと答えている。

研究者たちは、「そうした子供たちにとっては、カナビスを吸う目的がハイになったりストーンするためではないことははっきりしている」 と書いている。また、処方医薬品が飲んでから効いてくるのに時間がかかるのに対して、カナビスではすぐに効果が現れて楽になることも理由ではないかと指摘している。

研究チームのジョアン・ボトーフ氏は、「ティーンの一部は、合法的な医療治療が上手くいかなかった時や適切なヘルス・ケアを受けられないような困難な健康問題では、代替になるのはカナビスしかないと考えています」 と話している。

治療にカナビスを使ったことのあるティーンたちはその効果に満足している。カナビスが気持ちを鎮めるのに役立ったという人もいれば、軽いうつに使ったという人もいる。大半の人は、自分の抱える健康問題の治療にカナビスが最善のオプションで、普通の医薬品よりも自然で安全だと感じている。

カナビスが無害だと答えた人は誰もいないが、自己治療に使うことは容認すべきだという意見では一致している。インタビューを受けたティーンの一人は、「カナビスが良くない」 と認めているが、「それはマクドナルドをはじめいろいろなものについても言えることです」 と答えている。

研究者たちによれば、自分の治療にカナビスを使っているティーンたちは、重大ながらも非常に不満足な治療しか受けられない健康問題を抱えている。彼らはカナビスの医療使用についての教育を充実させることにも賛成しているが、大半のティーンが、医師からの手助けはなく真剣に相手にもしてもらえないと感じている。

今回の研究: Relief-oriented use of marijuana by teens (PDF)

カナビスの効果には、リクレーショナル用途の「高揚」型と、痛みや不安を和らげるための医療カナビス用途の「安堵」型がある。高揚型では普通の状態の気分をアップさせるのに対して、安堵型では調子の悪い状態を普通に戻す。

このことは特に若者の場合に顕著で、大半の人が高揚感を求めてカナビスを使っているが、もし、安堵感を求めてカナビスを使っている若者がいれば何らかの健康問題を抱えている可能性がある。

たまに皆んなで騒ぐ高揚型と違い、安堵型の場合は、いつのまにか一人で常用して使うようなシーンが多くなる。未成年の子供が、いつのまにか一人で多量にカナビスを使うようになっていたら健康問題の予兆を表している可能性がある。こうした場合は、カナビスをやめさせれても病気が改善されるわけではないので、慎重な対応が必要になる。

未成年者と親のための害削減の方法

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