医療カナビスで子供のADHD治療
クラウディア・ジャンセン医師に聞く
Source: MSNBC
Pub date: April 23, 2004
Subj: Transcript: Dr. Claudia Jensen - Cannabis for ADD
Author: Countdown with Keith Olbermann
Web: http://www.cannabisnews.com/news/18/thread18720.shtml
オリバーマン(聞き手)
近年では、ADD(注意欠陥障害)やADHD(注意欠陥行動障害)と診断される子供たちがかなり増えてきています。この病名は、注意力が短時間した続かず集中力が欠けていることを示す専門用語ですが、今では普通の人にもよく知られるようになってきました。
アメリカ小児学会のお医者さんのお話しでは、そのような障害を持つ患者さんの場合には、決まってメチルフェニデートという薬が処方されています。馴染にない名前ですが、たぶん、リタリンという商品名ならご存知かと思います。
ですが、もっとよく効いて、しかもほとんど副作用のないといわれている薬があることは全然といってよいほど知られていません。それはカナビスです。つまり、ウィードとかリファーとかマリファナと言われているものです。
クラウディア・ジャンセンさんは、南カリフォルニア大学で臨床指導をなさっている小児科のお医者さんで、ADDやADHDの治療に医療カナビスを使うことを提唱されています。
ジャンセンさん、今日はありがとうございます。
ジャンセン医師 どうも、はじめまして。
オリバーマン
医療カナビスを使うことについては、何週間か前にも議会で証言なさっているほどですから強い自信をおありだと思いますが、ADDの治療に役に立つと確信を持つようになったのは、どのようなことがきっかけだったのでしょうか?
ジャンセン医師
最初は何人かの患者さんから話を聞いたのですが、みなさん同じような話をするので、そのうち興味を持つようになって、診察の時により詳しく話を聞くようになったのです。話は一貫していて、どなたに聞いても同じことを何度も繰り返すのです。それで確信を持つようになりました。
オリバーマン
この番組をご覧の親御さんの中には、お医者さんのような専門家がいかに医学的に説明しても、マリファナと聞いただけでナンセンスだとして条件反射的に拒絶反応を示す方もいらっしゃると思います。ティーンエイジーには有害で生涯をめちゃやめちゃにしてしまうとして、真っ先に問題にされているわけですから。
そんな中で、ジャンセンさんは、人生を左右するようなしつこいこの病気の治療にカナビスが計り知れない価値があるとおっしゃているのですが、こうした条件反射を示す人々にはどのように対応しているのでしょうか? 少しは聞いてもらえるのでしょうか?
ジャンセン医師
まず第一に、この病気が、子供たちや思春期の若者の人生に影響する可能性のあるというのはその通りです。彼らは非常に怒りっぽくなりますから。
ご質問の答ですが、子供や若者にすすめるには、まず医師によるきちんとした評価が必要だと考えています。実際問題として、この国ではマリファナを使う若者増加しているわけですが、彼らは危険なドラッグで価値がないものだと教えられています。ですが、ストリートで体験してみてそうでないことを知っています。このような背景も一つの理由です。
そこで、ストリートではなく、医師のところで子供と親御さんが一緒に真実を学べるようにすることが必要だと思うのです。リファーマッドネス的な見方をするのではなく、データを見ながらもっと科学的に事実を見てもらいたいのです。
オリバーマン
では、具体的にどのように子供にカナビスを与えるのでしょうか? まさか、使い方として喫煙させるわけにもいかないと思いますが・・・
ジャンセン医師
そうです。普通の薬のように口から摂取するように教えています。特に、ADDやADHDの場合には、喫煙では1、2時間しか効かないので適していません。それに、子供が喫煙するのには誰でも抵抗を感じますので、カナビスを吸うという方法は社会的にも困難です。
ですが、カナビスの成分であるカナビノイドを食べれば、効果が長く持続するのです。学校に行く前に、クッキーを一枚食べたり、カナビス入りのピーナツ・バターをトーストに塗って食べれば、一日中効いています。
量は少なくても済みますから、ストーンしてしまうようなことはありません。集中力や注意力が持続して、衝動的になったり怒ったりしなくなります。これは重要な点ですが、学校では、穏やかでリラックスしながら集中できますから勉強もよくできるようになります。
オリバーマン
なるほど。今日は大変ありがとうございました。
ジャンセン医師
こちらこそ。番組で取り上げてくださってありがとうございました。
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