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緩和政策でカナビス逮捕者激減

Source: The Independent, UK
Pub date: Jan 28, 2005
Subj: Cannabis arrests fall under 'softly softly' law
Author: Nigel Morris
Web: http://news.independent.co.uk/uk/crime/story.jsp?story=605734


イギリスではドラッグの法律が緩和されて以来、カナビス所持による逮捕者数が3分の1以上も激減している。

ちょうど1年前にカナビスのクラスBドラッグ分類からクラスCへのダウングレードが行われたが、内務省はその影響による使用者数には変化はなかったと発表した。それに対してこの1年間の逮捕者数は、それ以前の12ヶ月間の68625人から43750人に減った。内閣は、この激減により警察の活動時間が20万時間節約され、その分ヘロインやクラックなどのクラスAドラッグに取組むことができるようになった、と見積もっている。

現在では再分類によってカナビスは同化ステロイドや要処方の抗欝薬などと同じ分類になっている。依然としてカナビスの所持は刑罰の対象にはなってはいるが、普通は違反しても逮捕されることはない。

昨日内務省から発表されたイギリス犯罪白書によると、成人の10.8%がこの一年間にカナビスを試しているが、この数字はそれ以前の12ヶ月間の10.9%と変化していない。 また、16から24才までの青年のドラッグ使用率は、過去5年間の28.2%から24.8%に減っていることも明らかにされた。

カロライン・フリント内務大臣は 「この数字には励まされます。合わせて、警察の活動時間が節約されもっと深刻なドラッグに時間をとれるようになってコミュニティがより安全になった。」 と述べた。 その理由として、逮捕一件当りの平均処理時間は8時間で24875件の減少は199000時間の節約になるという。さらに 「若者のカナビス使用が増加するだろうという一部の予想がこの数字で完全に覆されたことに満足しています。」 と加えた。

ドラッグ・スコープ・チャリティの最高責任者マーティン・バルネスは「カナビスの再分類を支持してきましたし、これからも支持し続けます。再分類されたばかりの影響もある最新の数字だけで結論を出すのは早過ぎますが、若者のカナビス使用が減ったことには勇気づけられます。」と述べている。「カナビスの再分類は、すべてのドラッグが同じでものではないという認識から始まったのですから。」

しかし、再分類をやめて元に戻すべきだと主張している保守党は、内閣が間違った統計を発表していると非難し、別の調査では、テーンエイジャーのあらゆるドラッグ使用は1997年の2倍になっている、と指摘している。陰の内閣の内務大臣デビット・デビスは 「カナビスのダウングレードは誤りです。若者などドラッグの危険に傷付きやすい人たちに誤ったメーセージを送ってしまっています。ブレア内閣は誤ったカナビスの統計を使って嘘をついているのです。」