From Hempire Cafe

若者のカナビス人気低下

Source: The Observer
Pub date: March 27, 2005
Subj: Cannabis is losing its cool for the young
Auther: Anushka Asthana
Web: http://www.thehempire.com/pm/comments/3445_0_1_0_C/


長い間の霧がやっと晴れてきた。イギリスではカナビスの常用者がここ10年で僅かに減少し、若者たちの間でそのファッショナブルな魅力が薄れ始めている。

新しい研究では、2004年の1月に政府がカナビスがC分類からB分類にダウングレードしてから、カナビス常用者が年間で0.5%減少し、1998年のピーク時の45%だったことが分かった。これはダウングレードでカナビスの使用が爆発的に増えるという懸念が杞憂だったことを示していると同時に、カナビスの持っていた人気が最高潮だった90年代から際立って低くなったことも示している。

この研究を行った独立薬物監視機構の責任者マシュー・アーサは、「まず、第一に指摘できることは、カナビスのユーザー・レベルでは法律の変更が何も影響していなかったことです」 と語った。

研究の指標として使われたのは、常習性や健康上のリスクなどの要素をベースに10段階評価で、点数が高いほど溺れやすいことになる。2056人を対象に今回行われ調査結果は7.6ポイントで、1997年のピーク時の8.8から低下している。これに対して、同期間のエクスタシーやクラック、ヘロインなどの数値は全て上昇している。

「また、ポイントが落ちたということは、そのドラッグがファッションでなくなったということです。」「この指標は、人が常用者になりやすいかどうかの傾向をよく表わしています。」
この10年の調査で、指標は初めて8ポイントを下回ったのは、政府がカナビスの分類のダウングレードを検討し始めた2001年だったことも示されいる。

トランスフォーム薬物政策シンクタンクのステーブ・ロールスは、「この研究を裏ずける研究はたくさんあります。どれも、ドラッグ政策の執行レベルがどの程度であるかにかかわらず、カナビスの使用状態にはほとんど影響がないことを示しています。このところ囁かれている再分類の議論は、選挙向けの政治発言やドラッグ戦争の言動でしかありません。状況をきちんと調査し理解するには科学的でなければなりません。」

だが、別の専門家は、ダウングレードの影響を正しく理解するにはまだ時期が早すぎると指摘している。1997年から2002年まで政府のドラッグ政策執行の責任者だったマイク・トレースは 「12ヶ月の結果だけで全体を結論付けようとするのは危険です。」 と述べ、「ですが、ダウングレードで使用が跳ね上がるのではという懸念に対して、この研究はそれが起こらなかったことは示しています。」

先頃、テーンエイジャーのカナビスの使用と心の病気との間に関連がある主張する新しい研究が提出されたことから、内務大臣のチャールス・クラークが薬物乱用諮問委員会にダウングレードを見直すように要請したが、クラークが基にしたオランダでの研究の著者の一人は、先週のラジオ番組で、結果を政治利用すべきではないと語っていた。

マースリヒト大学のレイディア・クラベンダム博士の研究では、4年間以上カナビスを常用している若者の精神症になる率が2倍になることが示されているが、「こうしたカナビスの影響調査を、合法化すべきでないという主張の論拠に使うのは筋違いだと思います。どのみち禁止しておくなどというのは非常に困難なのですから、活性成分のTHCの量を規制して合法化すべきでしょう。」

いずれにしても、今日発表されたドラッグ・アワーネス・キャンペーン団体の研究では、ティーンエイジャーたちが興味をもつ対象リストの中ではドラッグが一番下になったことも示されている。それによると、11〜19才の4人に一人以上がお気に入りのスポーツを最も楽しみにしており、ドラッグでハイになることと答えたは3%だけだった。