From Hempire Cafe

違法ドラッグ市場、世界GDPの0.9%

国連薬物犯罪事務局(UNODC)、2003年の推計

Source: Xinhua, Beijing
Pub date: 30 Jun, 05
Subj: Illicit drugs valued at 0.9% of entire world GDP
Web: http://www.thehempire.com/pm/comments/P/3772_0_1_0/


国連薬物犯罪事務局(UNODC)が6月28日にバンコックで発表したところによると、2003年に世界中で取引された違法ドラッグは、小売ベースで全世界のGDPの0.9%に達し、世界違法ドラッグ市場の金額は、生産レベルで130億ドル、卸売レベルで940億ドル、小売レベルで3220億ドルだった。

UNODCプロジェクトのコーディネーター、ジョン・ドール氏は「この金額は全世界のGDPの0.9%に相当しています。世界の国家の88%、163ヶ国のGDPを上回っています。」 と報告書発表後の記者会見で述べた。「ドラッグ・ビジネスで最も利益をあげているのが小売レベルで、生産レベルはその額に比較すると約4%でしかありません。」

経済として見れば、北アメリカが世界最大の市場で、世界のドラッグ売上げの44%を占め、それにヨーロッパ、アジア、アセアニア、アフリカが続いている。「卸売ベースでみると、ドラッグの全売上げ金額は全世界の貿易輸出額の1.3%、全農産物輸出額の14%になっています。」

ドラッグの種類別に小売ベースでみると、最大の市場はカナビス・ハーブで1130億ドル、次いでコカイン710億ドル、アヘン系650億ドル、カナビス樹脂290億ドルになっており、アンフェタミン系の興奮剤は全体で440億ドルと報告されている。

UNODCが経済の観点から世界のドラッグ・マーケットを推計したのは今回が初めてのことだという。

また報告書によると、全世界の15〜64才の5%の2億人が、少なくとも過去1年間に1回はドラッグを使っており、この数は昨年の推計の1億5000万人よりも増加している。「世界のドラッグ問題は、消費、生産、流通、治療などほとんど面で深刻さを増してきています。」