Weekly News
2006年4月13日
●NORMLカンファレンスにトミー・チョン氏もお目見え
2006年4月13日 - アメリカ・ワシントンDC発
金曜の昼食会にはトミー・チョン氏も出席して、自身のドキュメンタリー映画を上映予定。
ベテランの俳優でコメディアンのトミー・チョンが、来週開催される 2006NORMLカンファレンス に、昨年の映画祭受賞作品 「またの名はトミー・チョン(A/K/A Tommy Chong)」 の上映にために、脚本家で映画監督のジェセフ・ギルバートと共に訪れることを正式に発表した。2人は21日の金曜日1時から3時までの特別昼食会に姿を見せる予定になっている。
チョンはまた、カンファレンスにも出席して、カナビスの利用や所持を犯罪としているアメリカ法の改革の必要性についてスピーチを行うことになっている。さらに、最近のカナビス擁護者の典型的な服装についても話題にすることを計画している。彼は、「みんなモンテル・ウイリアムズみたいな決めなけリゃならなくなった」 と嘆いている。
2003年、チョンの彼の仲間たち55人がインターネットでパイプやボングを売っていたことでアメリカの連邦政府の囮捜査、パイプ・ドリーム作戦 で逮捕さた。チョンは、連邦刑務所での9ヶ月の懲役 と2万ドルの罰金を宣告された。逮捕時には売上金1万ドルの現金と商品も押収されている。国中で一斉に行われた囮捜査で逮捕されたなかで、彼だけが唯一懲役刑を食らっている。大半の法律専門家は、連邦政府が、俳優として著名でカナビス・コミュニティのシンボル的存在であるチョンを見せしめにするために行ったと考えている。
「またの名はトミー・チョン」は、チョンと仲間たちが経営していたナイス・ドリーム・エンタープライズに対する連邦政府の家宅捜査や起訴、投獄を扱ったドキュメンタリー映画で、彼らに好意を寄せる多くの人の証言やチョンらへの心温まるインタビューで構成されている。
「監督のジェセフ・ギルバートは、単にチョンの事件の成り行きを詳述するだけではなく、カウンター・カルチャーを抹殺することに躍起となっている頭のガチガチのネオコン連中と成熟したヒッピー・カルチャーの対決を軸に非常に興味深く描いている。常に愛嬌を絶やさずユーモアとエンターテイメントにあふれるチョンは非常に魅力的で、この映画に霊感を授けているとさえ言える」 - フェスティバル・デイリー、トロント国際フィルム・フェスティバル。
NORMLのアレン・ピエール事務局長は、「トーマス・チョン氏にサンフランシスコまでお越しいただいて、政府のカナビス戦争の不当行為について直接語っていただけることを大変うれしく思います。今回のチョン氏はコメディアンとして出席したいただくのではなく、連邦政府の誤ったカナビス政策で標的とされて刑務所にまで入れられ、そして、長年続いてきたこうした不正を終わらせるために自分の名声を懸けて挑むことを誓った人物として登場していただきます」 と語っている。
NORMLの2006年次カンファレンスは、4月20日から22日まで、サンフランシスコのダウンタウンのある ホリディイン・ゴールデンゲートウエイ で開催される。3日間にわたる 「超豪華ナビス」 なカンファレンスでは、国中で先頭に立って活躍しているアクティビストや教育関係者、賛同者など50人以上がプレゼンテーションを行う予定になっている他、功労者の表彰式やオークション、ミュージック・ステージも行われる。
最終日の土曜の夜には、NORML特別支援スペシャル 「ハイタイムス・カナビス・コメディ・ナイト」 も開催される。出演するコメディアンには、Best Week Ever のダグ・ベンソン、Whose Line Is It Anyway のゲレッグ・プロープス、The Aristocrats のリック・オーバトンをはじめとして多数のコメディアンが顔をそろえ、8時から コッブ・コメディ・クラブ で行われる。
●アラスカ、カナビス再犯罪化条例が知事の思惑通り通過へ
2006年4月13日 - アメリカ・アラスカ州ジュノー発
昨晩、アラスカ州立法委員会は上院から送付された条項を承認し、家庭内での4オンスまでのカナビス所持を市民の権利として認めた1975年のアラスカ州最高裁判決(Ravin v. State)を覆す決定を行った。
この条項はもともとアンフェタミンの製造の取締に関して提案された下院法案149号に修正を加えたもので、4オンス未満は軽犯罪だがそれ以上は重罪という極端な違いが論争になっていた。今回、委員会はそれをそのまま認めたことになる。反カナビス条項を忍び込ませた法案は今年の初めにアラスカ上院で可決されたが、下院の一部からは審議が十分に行われていないとして、 修正条項を削除 するように要求が出されていた。
下院法案149号は現在、上下両院に戻され承認待ちになっているが、その後は、再犯罪化を強く主張している知事に回される。最近行われてアラスカの有権者500人に対する電話世論調査では、56%がこの立法案に 反対 している。
法案が通れば、1975年の最高裁判決を再確認を求める裁判が起こされる公算が大きい。NORMLのキース・ストロープ法律顧問によれば、そうなった場合には、裁判所は新しい法律の無効を言い渡すだろうと予想している。
「アラスカ州の憲法においては、プライバシーの権利は最も神聖な部分ですから、裁判所や大半のアラスカ州民にとって、知事のよこしまなカナビス戦争に比べればはるかに大切な位置を占めています。」
実際、2003年9月にアラスカ控訴審で行われた裁判で、家庭内で大人がカナビスを所持することは憲法で保証された行為であると 裁定 が下され、それを不服として州法務長官側は再考を求めて最高裁に上告したが、2004年に 却下 されている。
●メリーランド大学の学生も 「カナビス均等」 を求める
2006年4月13日 - アメリカ・メリーランド州カレッジ・パーク発
今週、メリーランド大学の学生たちが、大学のカナビスに対する処罰を軽減するように当局側に求めるキャンパス投票を実施し、圧倒的多数で承認された。
メリランド大学の学生の65%が賛成した 「アルコール・カナビス均等化提案」 では、軽微なカナビス事犯に対する制裁措置を緩和し、アルコールの所持に科している大学の罰則よりも重くしないように大学当局に求めている。
「大学の指導部は、カナビスがどのようなものであるか見直すべき時期に来ています。アルコールは暴力や暴動、さらには死までもたらしますが、それに比較すればカナビスではそのような危険性も低く、陽性のリクレーショナル・ドラッグだといえます。」とNORMLタープス代表のビクター・ピンホは語っている。彼は今回のキャンパス投票を、メリーランド大学 SSDP (Students for Sensible Drug Policy) 支部や SAFER (Safer Alternatives for Enjoyable Recreation) と協力して取りまとめている。
NORMLとSAFERとSSDPは、過去にも フロリダ州立大学 や テキサス大学オーステン校 で同様のキャンパス投票を協力して実施している。
また、SAFERは、昨年の秋にデンバー市の カナビス罰則規定を削除 する市民条例案を通過させることに成功しているが、現在は、2006年11月に予定されているコロラド州投票に同様の条例案を提案することをめざして署名活動を続けている。
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http://norml.org/index.cfm?Group_ID=6756 to sign up online.
Source: http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6874