カナビス合法化条例案

コロラド州有権者の40%以上を獲得

SAFER プレスリリース

Source: SAFER Colorado Press Release
Pub date: November 08, 2006
Subj: Marijuana Legalization Initiative Garners
the Support of More Than 40 Percent of Colorado Voters
Web: http://www.safercolorado.org/blog.html


コロラド州法を修正して1オンス(約28g)までのカナビス所持を合法にすることを求めた修正44号住民投票では、40%以上の票を獲得することができた。条例案が通過するに至らなかったのは確かだが、このキャンペーンを通じて、この問題の本質を鮮明に印象づけ、将来のカナビス法の改革を支える力強い草の根運動の基礎を築くことに成功した。また、キャンペーンでは、カナビスがアルコールよりもはるかに害が少ないことを社会に教えることもできた。

運動資金は署名活動を通じて得た60万ドル(約7000万円)足らずだったが、アルコール・カナビス均等法発議委員会では、大人のアルコール使用が認められている一方でカナビスの使用が禁止されている現行法の不整合性について人々に考えてもらうように努めた。「カナビスはアルコールよりも安全」というメッセージは、新聞記事、オピニオン投稿、テレビニュース、数えきれないほどのラジオ・インタビューになって大きな反響をよんだ。また、キャンペーンでは、大看板や新聞広告などメディアの有料媒体を利用して、州や国全体にメッセージを広げた。

選挙結果では、デンバー郡をはじめ州内の多くの郡で過半数を獲得し、大人のカナビスの使用を処罰対象にすべきではないという合意が形成されていることが示された。修正44号案が過半数を獲得した郡は、デンバー、ボルダー、クリアクリーク、イーグル、ギルピン、ガニソン、ラプラタ、レイク、ピトキン、ロウット、サグアチェ、サンファン、サンミゲル、サミットの各郡となっている。

「私たちは、今日の選挙結果に全く失望していません」 とSAFERのメイソン・ツーバート・キャンペーンディレクターは言う。「このキャンペーンは、昨年合法化に成功したデンバーの発議に続くもので、コロラドでカナビスを合法化するための5年、10年の闘いの第一歩に過ぎません。今回の結果で、コロラドの多くの郡が大人のカナビス所持に関する州の法律を変えることを支持していることが明らかになりましたので、それぞれの市や町では今後、地区レベルのカナビス政策を決める権利を行使できる道が拓かれたことになります。」

「低資金の発議キャンペーンの1回で、70年続いている政府の嘘とプロパガンダを覆すことはできません。もし60万ドル足らずで300万有権者の州のカナビス法を合法にできるとしたら、もうとっくに実現しているはずです。しかし、今回は否決されたとはいえ、コロラドにはしっかりと足跡が刻まれました。私たちは、州政府当局やコミュニティー・リーダーたちに、アルコールよりも害の少ない大人のカナビスの使用を処罰しなければならないと考える理由の説明を要求し続けるとともに、住民にも私たちの考えを理解してもらう努力を続けます。」




各郡の得票結果



このリリースが発表された時点では賛成40%となっていたが、最終集計では41.08%になった。これは、デンバー市で開票か混乱し、確定までに1週間以上時間がかかったからとされている。